▲オグラセンノウの花。(小倉仙翁)、九州熊本阿蘇地方などに咲く多年草。希少な花だそうです。
【2016年8月の雑感④】
スポーツが熱い夏ですね<その3>
■暑さは相変わらず終わりませんが、リオ・オリンピックと夏の高校野球甲子園大会は終わりました。いやあ本当に愉しかったですね。前回、オリンピックについては日本選手の活躍はほぼ終わったと書きました。
●ところが最後に思いがけない朗報が飛び込んできました。男子陸上の100ⅿ×4リレーの銀メダル獲得です。たまたまライヴでテレビ観戦していましたが日本男子4人の驚きの走りと結果で久々に興奮しました。
●予選も観ていたので(首位で全体の2位)ひょっとしたら3位はあるかもしれないとは思っていたのですが、まさかの銀メダルです。日本の4人の若侍たちの走りは素晴らしい!見事でした。勝因はバトンタッチの上手さと言われていましたが、そのとおり実践できたことですね。事前の練習の準備力の差がもたらしたようです。
●走りの方では第1走者の山縣亮太選手のダッシュ力、第3走者の桐生祥秀選手のコーナーワークが印象に残りました。テレビでは桐生選手の走っている姿が正面からとらえられていたので、その必死さが伝わってきました。
●100mの個人戦では4人の中、唯一予選で敗退していましたので期するものがあったのでしょう。渾身の走りをしていました。ぜひVTRをご覧になった時にはその姿を注目してください。必死さが全身から出ています。
●日本人にとってオリンピックのトラック陸上競技でメダルを取るのは困難だと言われていました。私も期待できないと思い日本にとっては、オリンピックは前半でメダル獲得は終わりだと思っていたのです。
●ですが、この結果は日本陸上史における特別な1ページになるのではないでしょうか?近い将来、マラソン以外で金メダルが取れる日が来るのではないかと思わされました。
●50㎞競歩の荒井選手も銅メダルに輝きました。素晴らしい。名前(広宙)はなんて読むんだと家庭内で話題になりました。正解はいろいろ推測しましたがわからず、ニュースの後半でアナウンサーが言ってくれました。【ひろおき】でした。
●シンクロナイドスイミングもデュエット、チーム共に銅メダル復活です。井村雅代コーチの復帰がもたらした効果ですね。かつてどうして井村さんを追い出したんでしょうか?おかげで中国が強くなってしまいました。
■今日閉会式(8月22日)が行われ、17日間の熱戦の幕を閉じました。次はリオから東京へバトンが受け継がれました。残念な結果に終わった競技もあります。私の見るところでは男女ともにマラソン、バレーボール、サッカーの3つです。いずれもかつては日本が活躍した競技です。
●柔道のように改革を行い、選手の発掘と育成に取り組んでいただきたいですね。ビジネスの場も同じです。不振に落ちればその要因を抽出して、その課題を克服しないと反転攻勢はありえません。失敗の責任を明確にして再出発してもらいたいですね。
●これだけ国民を熱狂させ、勇気を与えてくれるスポーツの祭典、戦いは戦争ではなくスポーツの競技で行うのが平和への道の1つです。
●男子マラソン銀メダルのエチオピアの選手が自国の悲惨な状況を訴えていました。このまま自国に帰ると逮捕されるから亡命するようなことを言っていました。エチオピアのことは何も知りませんでしたが、今後注目します。
■夏の甲子園高校野球大会は『私の予想通り』作新学院の優勝で決まりました。(笑)準決勝、決勝共に作新学院の試合は一方的になりました。それだけ彼らの力が抜きんでていたのでしょう。
●まずは同校の今井達也投手のすばらしさはもうすでにプロのスカウトや評論家の間で喧伝されています。ですが私は彼が初登場の2回戦の尽誠学園(香川)で投げた時に優勝を確信しました。(笑)試合後、負けた尽誠学園の選手たちが甲子園の土を袋に詰めながら「あのピッチャー凄いな」と言う声をマイクが拾っていました。
●かつての巨人の桑田真澄さんのようなアウトローへの糸をひくような150㎞のストレートを見た瞬間、彼は只者ではないと感じました。スライダーもそこそこにコントロールしますのでなかなか打てません。
●直球は時々ヒットされていましたが、連打はされません。投球フォームも力みが感じられずスムースです。将来性豊かな逸材でしょう。プロでは流石に直ぐは通用しないと思います。もう少し本格的に鍛えれば2年ほどで1軍の投手になれるでしょう。
●今井君は今年の夏から成長した投手です。まだ基礎が十分ではないのではないでしょうか?元エースで4番の入江君は3試合連続ホームランを打ちました。彼も鍛えればプロでやっていけるのではないでしょうか?
●負けた北海高校の大西健斗君も素晴らしいマウンドさばきでした。北海の岡田准一と言われる2枚目ですが、実に落ち着いた投球をしていました。決勝戦はさすがに疲れが出たのか球が抜け出していました。この炎天下に1人で5試合を投げ切るには今年の夏は厳しかったようです。
●各高校共に複数の投手を擁して試合に臨んできているようです。ですがそれで敗退したBIG3を擁する高校もありました。今井君と大西君はほぼ1人で5試合に登板して投げぬきましたが、1回戦から登場する高校は6試合勝ち抜かないと優勝できません。
●これからはますます、投手の分業化、分担化は進むのではないでしょうか?そんな気がしました。高校野球が時代の変化に適応するのも必然です。古いプロ野球OBの一部が、ご自分の経験から昔の野球を懐かしむのはいいんですが、完投・完投と押し付けるのはいかがなものでしょうか。
■「スポーツが熱い夏ですね」と題して3回に亘って拙文を書いてきました。オリンピックと高校野球が中心でしたが、これからはプロ野球ペナントレースの終盤戦と大相撲秋場所が中心の9月です。また気が向いたなら書きます。(笑)ご笑覧ください。
<完>
- 登録日時
- 2016/08/23(火) 08:44