【2017年1月のトピックス①】
▲パンジーの花。前回に続いてもうひとつの鉢植えです。自宅のベランダから。
緊張を緩和する方法
■受験シーズンです。毎年のことながら受験生にとっては人生の一大事です。フォローするご両親にとっても気がかりな時期ですね。人それぞれですが、ご自分の希望する学校に合格することが最重要目標になります。
●まずは適切な志望校選びがポイントですが、次に重要なのは準備してきた実力を試験本番で発揮することでしょう。当日風邪をひくなどの失態を犯さないことが前提ですが、無事試験にたどり着いても本番で「緊張のあまり」実力が発揮できないと困ります。
●自分は「あがり症」だという方もおられると思います。私も気が小さいのかスピーチが必要な時に緊張して上手く話せなかったことがあります。中年以降になってようやくあがらなくなりました。その経験から学んだ「ツボ」と「コツ」をお伝えしましょう。
■「ツボ」というのは要点のことです。ここを押さえれば疲れや病気が緩和するという場所のことですね。いろいろな仕事にも長年の経験から上手くやるための「ツボ」があることは多くの方がご経験済みでしょう。
●仕事の場合は「ツボ」がいくつかあります。それはまたの機会としてここではスピーチや受験など試験の時に緊張(あがる)しないためのツボですので1つに絞りましょう。ツボはどこにあるのか、それは『神経の働き』です。
●私たちの神経の働きには「交感神経」と「副交感神経」の働きがあることはご存知の方も多いでしょう。交感神経とは人間の行動を活発にする主に昼間に優位になる神経のことです。副交感神経は逆に人間の行動を鎮めるために主に夜間に優位になる神経です
●緊張するということは交感神経が過剰に働くことです。ですから優位になりすぎた交感神経を緩和することが必要なんですね。この神経のコントロールが「ツボ」なんです。
●ではそれを行う「コツ」を考えてみましょう。コツはツボを押さえる手段方法のことです。コツには「精神論」と「肉体・行動論」があります。精神論とはアニマル浜口さんの「気合いだ!気合いだ」と唱えることとか、天風先生の「力の誦句」を唱えるようなことです。
●他にも子供が転んで泣いている時にお母さんが「痛いの痛いの飛んでけ」と言ったり、「ちちんぷいぷい」と唱えることなどです。主に心に働きかけることです。「頑張れ!」「やればできる」などもそうですね。
●肉体・行動論とは具体的な手段・方法を示すことです。これについては先人の教えを実行した私の経験から効果が実証されたものを3つ紹介します。但し多くの人々によって証明されたものではありません。
●その3つとは①深呼吸 ②肩の力を抜く ➂肛門を絞める、です。まず深呼吸から。これはゆっくり鼻から息を吸って口から吐き出します。3回で20秒ぐらいが目安です。
●肩の力を抜くためには肩を上限5回ぐらい上げ下げします。これも5回で20秒ぐらいです。最後に肛門を絞めるのは1回ないし2回で1回当たり10秒ぐらいです。これだけのルーティンで1分間です。深呼吸と肩の上下は同時に行うことができます。
●肛門を絞めるのは外から分かりませんから、緊張しているなと感じたならその時にやってみてください。そして深呼吸を組み合わせれば落ち着きます。
●本番前、本番中に試してみてください。そして心の中で「よし大丈夫」と唱えれば「緊張は緩和」されるでしょう。ですがこれはあくまで応急処置ですね。大事なのは「事前の準備」です。すなわち受験なら効果的な勉強、スピーチなら話す内容と構成の組み立てをしっかりやっておくことです。
●準備万端という自信が緊張をしない最も効果的な「ツボ」と「コツ」でしょう。主に受験生の皆さんのご健闘を祈ります。明日は大学入試センター試験ですね。緊張すれば『こころと体に働きかけること』です。「YOU CAN DO IT」。
<完>
- 登録日時
- 2017/01/13(金) 09:25