【2017年2月の雑感①】病気診察備忘録
▲シクラメンの花。花言葉に素敵なのは無いようです。ですが花は可愛くてきれいですね。
直腸がんの肺への転移と判定されました。新たなステージの始まりです。
■2月07日(火):神戸医療センターへ家内同伴でPET検査の結果を聴きに行きました。診察の前に予定外の血液検査と尿検査を告げられました。この時点でやっぱりがんの転移だなと覚悟をしました。
●主治医の先生の診断は「直腸がん加療後 多発肺転移疑い」という先端医療センターの報告書に基づき、左肺の影が赤く光っているのでやっぱり癌でしょうとのこと。右肺の影は光っていませんでしたが新たに怪しい小さい影があるらしいのです。
●他の臓器には異常は認められませんでした。先生に先端医療センターからのコピーを下さいと言ってもらいました。臓器の写真は見てもわかりませんが、文章はほぼ意味が理解できます。
●がんそのものの生体検査は危険が伴うのでできないとのことです。ま、調べなくても経験則から転移した癌だと判断されるのでしょう。右側の影はなぜ光らないのか疑問ですが、そこまで突き詰めないのですね。もう少し大きくなれば光るのかもしれません。現時点では分からないのでしょう。
●西洋医学というのは「なぜ癌になったのか」とか「なぜ転移したのか」ということは明らかにしないで、対症療法で癌の3大治療法を行うようになっているのですね。
●先生からは「抗がん剤治療」を勧められました。前回の診察でいくつかの疑問点はぶつけていましたので、癌が転移していれば治療を受けようと決めていました。抗がん剤治療は効果が限定的であること(必ず癌が消える可能性は低い)。いくつかの副作用が起こる可能性が高いことなど事前にもらった小冊子で確認していました。
●前回の術後の抗がん剤治療に比べてさらに厳しいものになることでしょう。前回は途中で2度ほど中断しながら最終的には完了寸前で虚血性大腸炎を発症して終了しました。
●発疹、下痢、嘔吐に苦しみましたが、今度は「痺れ」が起こるそうです。(ほぼ100%に近いとのこと)最近は元気になりつつあっただけに残念な気持ちです。「がんはしぶといからね」という亡くなった先輩の言葉がまた浮かびました。
●知人から「温熱治療」を勧められましたが、主治医の先生はエビデンス(検証結果)が不十分ですよとのこと。くいさがって併用の可否を尋ねましたが抗がん剤治療に悪影響が無いならいいですよとのことでした。費用のこともあるので即採用はできませんが、治療経過を見ながら情報収集をしておきたいと思います。
●さて治療方針と手段・方法ですが、①静脈に点滴で抗がん剤治療を行う。②期間は癌が消えるまで。➂最初は入院するが後は通院と在宅治療とのこと。基本は最初の4日間は入院して1クール目の点滴を行います。
●2週間で1クールです。(3日間の点滴と11日間の休みの繰り返し)1日目は通院で3時間ぐらいかけて点滴をします。その後は点滴袋を首から下げて2日間自宅で点滴です。それを行うために準備が必要です。
●まず中心静脈カテーテル・ポート留置術(内頚・鎖骨下)という手術を2月の13日(月)に行います。長期間の抗がん剤の点滴治療を安全に行うのに必要とのこと。また自宅で2日間点滴するには不可欠です。
●頚部または胸部の静脈から心臓近くの太い静脈までカテーテルを留置して、末梢側をポートと呼ばれる器具につなげて胸部の皮下に埋め込みます。(これで治療が終わるまで体の中に器具が埋め込まれるのです‐大変だな)
●若い医師が担当でしたが失敗しないで(笑)。ポートの設置後状態を見て次週2月の20日(月)に入院、翌21日から3日間入院しての点滴投薬開始です。
投薬するのは『エルプラッド』という薬です。
●エルプラッドは、別の治療医薬と組み合わせて使います。組み合わせるのは、「フルオロウラシル」と「レボホリナート」(この3つの薬剤を組み合わせた治療法をフォルフォックス療法といいます)。さらに分子標的治療薬である「ベバシズマブ」も併用して使います。
●3月7日(火)からが通院及び在宅治療の開始になります。在宅時は首から袋を下げるそうですがさてどうなるやら。入浴が思うに任せないでしょう。休薬の11日間に副作用がひどくなければましな生活が送れるのでしょうが…。さてどうなるやらやってみないとわかりませんね。
●高額な費用の負担を気に掛けながら2人で帰ってきました。現役時代に健康保険を払っていた給与明細を見てぼやいたことがありましたが、今となってはありがたいことです。ですが自己負担の部分の大きさを考えると生活の見直しが必要です。節約できるものを見出す作業もしなければ。
●あとは自力で自然治癒能力(免疫力向上)を続けることです。①食事、②睡眠、➂運動、④ストレス防止、⑤排泄障害の克服、などで日々できる努力目標を続けようと思います。新たな余生のステージの始まりです。寒い日々が続きますが体を冷やさず、できるだけ愉しく生きたいと思います。ではまた。<完>
- 登録日時
- 2017/02/08(水) 11:21