【2017年7月の雑感②】病気備忘録
▲和名で針槐(ハリエンジュ)と呼ばれるニセアカシア。本来のアカシアと同じマメ科ではありながら、属が異なる近親種みたいなものだと思います。
主に街路樹や公園などで見られるもので白く蝶の様な型の花を咲かせる姿はアカシアにとてもそっくりです。
香りが高く愛らしいので、庭樹として育てているご家庭もある様です。
花言葉は・慕情・親睦・友情・優雅・頼られる人・死に勝る愛情など。開花期は5月~6月
抗がん剤変更と4度目の入院
■7月12日(水)昨日11回目の抗がん剤投入に神戸医療センターに行ってきました。診察前に血液採取と看護師さんによる問診に答える時間があります。前回の投薬以降の体調の推移を伝えるのです。私は毎回きちんと日記をつけているのでそれにしたがってできるだけ事実を正確に伝える努力をしています。
●今回は痺れがひどく、味覚障害で食事がまずくて進まなかったことが最重要な出来事でした。その他はまずまずですが1度だけじんましんが出たと伝えました。それから昼食を取って約2時間後にようやく担当医師の診察を受けられました。
●昔、天風会三代目会長の杉山彦一先生が講義で、「大病院で受診するには体力が無ければ受けられない」と皮肉っぽくおっしゃっていたのが印象的だったのでよく覚えています。(笑)本当に予約時間通りに受診できるのは夢のまた夢ですね。
●先生は開口一番、「じんましんは心配です。薬を変えましょう」とおっしゃいます。「じんましんは短時間で排泄後に消えましたよ、何か悪いものを食べたかもしれません」と言いました。ですが先生は「抗がん剤の副作用の可能性が高いですね。アレルギーショックが怖いですから変えましょう」と強くおっしゃいます。
●薬を変えるとなると5日間ほど入院しなければならないことを知っていたのでためらいました。ですが先生は薬剤師の先生も呼んでおられて私を説得します。「アレルギーショックは生命の危機になることがあるので変えましょう」と強く言われると患者である私には抵抗できません。
●副作用はどう変わるのかと尋ねるのが精一杯です。「痺れは軽減されますが、下痢と嘔吐がひどくなるかもしれません」とのこと。「えっ」と反応すると「出ない人も居ますから」との返事。しかたなく入院手続きをする旨を了承しました。
●7月24日(月)から5日間です。奇しくも2年前の手術から退院したのが7月23日でした。これで入院は4度目になります。内心病院の上得意客になってしまったなと思いつつ覚悟を決めました。(笑)
●馴染になった抗がん剤治療室の看護師さんに伝えると少し眉を顰め「毛が抜けますよ」と言うじゃありませんか。「えっ」と思いましたが「つるっパげになるかもね」と返して笑顔で別れました。(頭髪はすでに覚悟して坊主に近い頭にしています。)
●今朝ネット記事を閲覧していると野球解説者の大島康徳さんの記事がありました。大島さんは私と同じような大腸がんでステージ4を患って闘病中です。肝臓に転移しており、現在は抗がん剤治療を受けられています。同世代であり同じような時期に治療されているので密かに応援していました。
●記事では昨日7月11日に(私と同じ日)投薬予定だったのが中止になったそうです。要因は強度の痺れという副作用に配慮してとのこと。1か月半の休止とありました。大島さんは前向きに「休めというおぼし召し」ととらえて頑張りますと結んでおられました。
●私は2週間の休みののち新しい薬を投入します。マイナス思考の私は不安です。入院当日の24日に薬剤師の先生から詳しい説明を受けることにしました。それまでに質問の準備をしておこうと思います。
●アレルギーショックは死に至ることもあるというのはニュースでも聞いたことがあります。それに比べると「嘔吐や下痢」の副作用はマシかもしれませんが、確実に体力を奪うでしょう。髪の毛は抜けてもかまいませんが、嘔吐や下痢の苦しみは嫌ですね。現状は嘔吐ゼロ、下痢も便秘の後にたまに1回起こるだけですから。
●おむつも必要になるかもしれませんし、数少ない外出にも影響が出るでしょう。そんな心配事をしながら本文を書いています。ま、やってみないとわからないところがあるのが抗がん剤治療でしょうから。やりだしたら食生活は慎重に行いたいと思います。
●これから2週間弱は新しい抗がん剤の投入が無いですから痺れも解消され、食事も普通に摂れ、だるさも軽減されるでしょうから身辺の整理整頓を進めようと思います。ではまた。<完>
- 登録日時
- 2017/07/12(水) 10:18