【2018年7月の雑感①】
▲姫小百合の花。可愛くて綺麗な花ですね。山野草でユリ科の花です。前にも書きましたがユリの花を見ると北島三郎さんの「花と狼」という歌を思い出します。俺が荒野の狼ならば・・・君は可愛い百合の花~。
IQとEQについて
■7月6日(金)この日は3年前に私ががんの手術のために神戸医療センターに入院した日です。(手術は9日)あれから3年もたったのかと感慨にふけっています。5時間の予定の手術が10時間超もかかり家族を心配させた1日でした。
●手術の麻酔から目覚めた時に先生から「無事終わりましたよ」と声を掛けられた時、のぞきこむ家内に「世話をかけるね」と言ったら力強い口調で「お世話します」という声に嬉しくなった記憶があります。
●退院後家内から「2年は頑張ってね」と言われました。私の覚悟は1年ぐらいで終わりだと思っていました。退院後はしばらくしてあまりにも体が不調で、1年は持たないのではと思いました。近所の方が半年後の正月に鯛を贈ってくださり、有り難いと思いながらも私のあまりの弱り様に危惧されたのかとも思いました。(笑)
その後リハビリに励んでいましたが、1年半後に肺への転移が見つかり、抗がん剤治療が始まったのです。(その経緯は本欄に記載しています)
●あれから3年経ち家内もちょっとお世話に疲れて来たようです。歳も重ねていますからね。それになんでもそうですが最初のころの緊張感もとけ、ミスを重ねる私への小言もきつくなってきました。ガスヒーターの消し忘れや、みずやの扉の閉め忘れ、お茶やみそ汁の容器をテーブルで倒してしまうなどミスは事実です。自分でも情けないのですが小言を言われると腹が立つのです。
●家族に迷惑をかけたくないという気は人一倍強いのですがままならぬ自分に腹が立ちます。このような気持ちがストレスに繋がりがんの増殖に悪い影響を与えてはと気持ちの切り替え、やりすごしなどを心がけるようにしています。
これからどれだけ生き延びるのかもわかりませんが、「他人のせいにしないで自分が反省する」姿勢で生きたいと思っています。
●ここまでのエピソードは本日のお題のEQにあたります。私が自分のミスを減らすための効果的な手段・行動を導き出すのがIQの領域でしょう。久しぶりにIQとEQについて気づいたので学び直しのつもりで以下本稿を書きます。
■今嵌まっているテレビドラマはアメリカの「スコーピオン」というものです。
IQが非常に優れた4人のメンバーにアメリカ国防省の特命係のゲイブ(この役者さん、あのターミネータ2でメタルのターミネータに扮した人でした)と一般人女性ペイジとその息子IQの高いラルク少年がチームとして国防省特命係からの依頼任務の解決の取り組む内容です。
●このドラマでは天才たちの超人的な活躍で難題を解決していく面白さと共に、メンバー同士の恋愛感情、天才が故に一般人との関係に齟齬をきたすメンバーの葛藤をペイジが橋渡しで解決しようとする「IQとEQ」がテーマになっていると思います。
●内容が面白いとともに話の展開がスピーディなので45分でもって1話が完結します。しかしメンバー同士の恋愛感情の成就にはいろんな壁があり1シーズンでも解決しないように仕掛けられています。
●事件はIQの発揮で見事に難題を解決していきますが、人間関係は科学的思考だけではうまくいきません。愛情、思いやり、忖度などは一筋縄でいかないというのがこのドラマでメリハリを利かせています。
●スコーピオン、現在3シーズン目がレンタルされています。1シーズン20話ぐらいありますからたっぷり楽しめます。まだ今年4シーズンもあるようです。
興味が湧いた方はお愉しみください。
■本題のIQとEQについて少し解説をします。IQとは人間の知能のことです。知能は知識の蓄積量だけでなくその知識を駆使して知恵を絞って問題解決や課題解決をする能力です。
●そのベースになるのが科学的な思考法です。科学的思考法とは、研究者などが駆使する実態を把握し、重要なポイントを見つけ、実験をする(手段を講じる)。
あるいは仮説を立てて検証を繰り返して結論を導くというようなことです。
●科学的な思考法には論理的に物事を考える必要があります。論理的な思考法とは例えば①物事を筋道立てて考え、述べる。②目的を明確にし、それから手段・方法を考える、そして実行した結果の分析を行う。➂個々の要素をレベル別などに分類して体系的に捉えること。④原因と結果から因果関係を導き出す。などなどです。有名な三段論法なども含まれますね。
●一方EQとは、EQは「Emotional Intelligence Quotient」の略で、日本では「こころの知能指数」といわれています。
1989年に米国イェール大学のピーター・サロベイ博士とニューハンプシャー大学のジョン・メイヤー博士によって、初めて論文で発表された理論です。
EQは、「人の態度や物言いなどのあらゆる言動は、その時々における自分自身の感情の状態に大きく左右されている。したがって、このことを意識してうまく利用することができるのは一つの能力であり、この能力は誰もが備わっているもの。だから、適切な訓練によって、その発揮能力を高めることができる。」という概念です。
つまり、「自分の『今の感情の状態』を認識し、それをコントロールすることができれば、自分にとって適切な行動をとることができるし、前向きな感情を生み、前向きな行動をつくりだすことができる」
また、「相手の『今の感情の状態』を認識することができて、相手に対して配慮できる言動がとれれば、対人コミュニケーションはとてもうまくいく」・・・ということなのです。
●以上、ネット情報をコピペしました。別のホームページにはさらに詳しい情報が掲載されています。下記のURLをクリックしてみて下さい。
https://www.lifehacker.jp/2015/05/150516eq_element.html
私も大変勉強になりました。ただ単に対人関係能力でコミュニケーション能力が重要だという風にしか覚えていませんでした。「知って、掴んで、動くあるいは動かす」という対話の基本にのっとり、相手の気持ちや感情をくみ取ることを実践によって身に着けてきました。それはそれで役に立っています。
●病気になり引退してコミュニケートする相手は大幅に減って楽になりました(笑)が、家内との時間が増えています。花園の時代と違って厳しい言葉が飛んできます。これを上手くさばき、良い状態を築くのは私の役目だとおもっています。あるがまま、気の向くままに対処するのではなく、EQ能力に磨きをかけて良い関係を人生の最後まで築いていきたいと思います。<完>
■豪雨が終わり良かったですね。しかし被災された方、亡くなった方にはお見舞い、お悔やみを申し上げます。当事者でないとその切実さはわかりません。
阪神淡路大震災を働き盛りの時に迎えた私でも大変な思いをしました。復興途中には胃潰瘍になってクリニックのお世話になりました。今もその傷は残っているようです。(直腸がんの手術前に胃の検査もありましたので)
●あのころ復興のお世話になった方々のことを思い出し、改めて感謝しています。被災者の方々に二次災害が起こりませぬように祈ります。
- 登録日時
- 2018/07/09(月) 10:03