▲宮本先生が開発された算数ドリル、入門編と基礎編。まだまだ沢山あります。
幼児から小学生のお子さんをお持ちの方におススメです。
【今月のトピックス①】
宮本哲也先生の算数教室は素晴らしい!
● 先月20日(土)のフジテレビ(関西では関西テレビ)系で放送された「たけしの日本教育白書」を見て私が注目したものがありました。
● それは小学生を対象に独自の方法で算数を学ばせる宮本哲也先生の「算数塾」を紹介したものです。その独自な方法とはどういうものかというと…。
● 番組では宮本先生が小学生を対象に算数の授業をされる模様が放映されていました。真剣な面持ちで何かを待っている子供たち。しばらくすると先生は何の前振りもなしにいきなりカウントダウンを開始して、「始め」と号令をかけます。すると子供たちは一斉にプリントに取り組み始めるのです。
●「なんだ、テストか」と思っていたら、どうやらそれは「パズル」でした。しばらくすると子供が手をあげます。宮本先生は側に行ってパズルの解答を見ると「OK」と言います。するとその子は次のプリントに挑みます。
● 別の子供たちも手を上げ、次々と「OK」が出ますが、何人目かで先生は「ボツ」と短く言います。するとその子は消しゴムで自分の答えを消して再挑戦します。そんな模様が淡々と映し出されています。
● 紹介は数分間ですが、このあとこの塾の子供達が驚異の有名中学への進学率であることが伝えられます。この番組の構成は上手いですね。「つかみ」で不思議な教室の模様を伝え、「結果」である素晴らしい進学率を紹介しています。
● 当然、「なぜなんだろう」という気持ちが湧いてきます。まだその秘密は明らかにされません。ここで宮本先生へのインタビューで先生の「基本的な教育観」が語られます。私が一番興味を持ったのはこの宮本先生の考え方でした。
● 細かくメモをしていなかったので曖昧なところがあるかもしれません。後でホームページを拝見して確認をいたしました。
● 宮本先生は子供には「教える必要はない」とおっしゃいます。「親が自分の思うようになって欲しいと教えたがることが間違いだ」とも指摘されます。「子供は条件を整えてやって、面白いと感じたら自分の本能で学んでいくものだ」というのが基本的な考えのようです。
● そのために先生がこの算数ドリルを開発されて、いまも新しいドリルを開発されている模様が紹介されます。何日もかけて「いかに子供達が楽しんで学べるか」という条件づくり(教材開発)に取り組まれる様子は、教室での先生に比べて労力は生半可ではありません。
● ホームページで確認した事ですが、勉強の目的は「自分に合った生き方」を見つけることだともおっしゃっています。子供はやがて自立しなければならない存在なのだから、「自分の判断で行動し、結果に対して責任を持つという生き方を身につけなければならない」
● だから、「学力を身につけるとは、生き方を身につけることだ」と断言されます。それには親が勉強を押し付けるとか、自分に従わせるようにするのはいけないと。子供を親のペットのようにとらえてはいけないとも提言されます。
● 番組の構成の上手さも役に立ちましたが、私は宮本先生の考え方に共感をいたしました。子供の教育に熱心な事と、ほったらかしにすることは違います。大事なのは子供が自発的に、主体性を持って学ぶという条件を整える事に熱心になるということです。
● それは、親として「勉強の目的」をしっかりと認識することではないでしょうか。
小さなお子様をお持ちの親御さんは、Webで「宮本哲也の算数教室(ドリル)」を検索されると学研さんのホームページに詳細が掲載されています。ぜひ一度ご覧下さい。おススメです。
● そしてこのトピックスは、大人の学びでも通ずるものがあります。多くの企業の経営者が求める人材として、「主体性のある、自分で考えられる人間」をあげられておられます。
● 企業での仕事のさせ方において、その目的を意識して「仕組みが創られ」「行動を促がす仕掛けがあるか」、「自らが反省できるようになっているか」を見直す必要があるではないでしょうか。そんなことを考えさせられるトピックスでした。
● そして、テレビを見る時はその内容とともにどのように視聴者を惹きつける構成をしているかも学ぶと得しますよ。<完>
- 登録日時
- 2010/12/07(火) 09:27