先日、職場でのことです。
私には中学生と2歳になる息子がいるんですが、下の子と同い年の子がいる同僚に、
「うちの子が保育園でお友達を噛んだりするんですけど
富士乃さんのお子さんはそんなことないですか??」
と、聞かれました。
話を聞くと、保育園で気に入らないことがあると、お友達の手などを噛みついたりするそうで、だいぶ厳しく伝えて一度はなくなったものの、最近また噛みつくようになったそうです。
保育園の先生からは、
「おうちでの育て方に問題があるのでは・・・?」
というようなことも言われていると、その同僚は今にも泣き出しそうな勢いでした。
そんな追い込まれた姿を見ていたら、なんだかこちらもとてもせつなくなって、なんとかしてあげたいなぁと思い、稚拙でつたない自分の子育て経験を駆使して私なりの考えや思いを伝えました。
・初めての子育ては、ただでさえ不安なことだらけだというのに、
さらに不安をあおるような言い方をする保育園の先生なんか気にしなくていい。
・“噛みつく”という行為は、「寂しい」とか「ママが自分をちゃんと見てくれない」とか、原因が別にある場合がほとんどだから
「今日は子供にべったりデ―」的な日を作って思いっきりベタベタしてみては。
・時には一人になる時間を作る。自分に心の余裕がなくなると、どうしても子供に矛先が向きがちだからね。
などなど。
見ての通りまったくたいしたことなんか言ってないんですが、泣きながら「うんうん」と聞いてくれていた同僚が、「心が軽くなった。富士乃さんに話すと不思議と元気が出る」って言ってくれたんです。
その言葉のうれしいことうれしいこと!!
相手のために他意なく純粋に「何とかしてあげたいなぁ」という気持ちから出た行動でしたが、こんなにもうれしい言葉になって
かえってくるなんて思いもしませんでした。
またその言葉の威力も膨大でした。
今なら自分がなんでもできるような気がしたり。
自分ではたいしたことないと思っていることでも、人の役に立つことがあるんだなぁと思いました。
そして「人のため」というのは、こうやって「自分のため」になってかえってくるんだなぁと改めて思った出来事でした。
- 登録日時
- 2011/01/16(日) 01:19