【今月のビジネスクイズ②】
心理学を応用した広告のテクニックを学ぶ
■ 先週金曜日の掲載予定が遅れてしまいました。読んでいただいている方には申し訳ございません。
■ それでは前回の問題の解答と解説です。前回の問題はいかがだったでしょうか?お考えの役にたったでしょうか?では問題の確認からはじめましょう。
● Q2:新しく赴任した店の売場の手直しをした2日目のある朝、店内の商品展示ゾーンをチェックしたところ、一部の商品にプライスカードがついていないことに気づきました。
● このような場合あなただったらどのようなことを思いますか?以下の3つの
中からあなたの考えに最も近いものにチェックを入れて、その理由を考えて下
さい。
①□ なぜプライスカードが付いていないのか、すぐに担当スタッフを呼ん
で確認し付けさせて、以後気をつけるように注意する。
②□ とりあえずプライスカードはすぐ付けさせる。そして、どうして誰も
気づかなかったのだろうか、この売場の手直しは、誰がどのような
分担で、どのように進め、フォローしているのかが気になった。
③□ すぐ対処する。しかし昨日の朝には付いていたから、途中ではずれた
のだろう。すると昨日のお客様のなかで売価がわからないで買われな
かった方がいらっしゃるのではということが気になった。
● こういう場合はまずプライスカードを付けるのは当然のことですね。その次にどう対応するかが店長の真価が問われるところです。まず①の考えに近い方の評価は△です。
●「以後気をつけるように」という注意もしないで自分で付けておしまいという方は部下の指導にはなりません。「気をつけるように」といったら部下が「すみません」と言ったので、「はいおしまい」ではこれも自己満足にすぎません。
● 付いていなかった事実から、「なぜ付いていない状態になったのか」を部下と共に原因追求しなければなりませんね。犯人探しではなく、原因を掴んでから対策を考えましょう。答えはまず部下に求めることから始めるべきです。
● ②の対応は◎です。なぜなら「仕事の仕方の仕組みに着眼」しているからです。仕事というのは1人であれ複数であれ、目的、目標に対する手段の骨格として「仕組み」が必要です。これを創りそのうえでコントロールしていくものです。
● そうすることで、仕事の平準化、効率化、ミスの低減が可能になるからです。
● 売場づくりにおいても、季節やテーマごとの売場づくり、手直し、手入れについて何を目的に、いつ、誰が、どのような手順で行い、どのようにフォローするのかを決めておかねばなりません。そうすれば原因の特定はしやすくなります。
● そしてそれが、仕組みの改善にかかわることなのか、各人の心構えの問題なのか、技術の問題なのかが掴めます。そうすると的確な対策が打てるでしょう。仕組みの改善は店長の仕事です。技術は誰かに任せることもあるでしょう。
● 心構えの問題も店長が指導しなければなりません。商売では気配り、心配りが求められます。気配りはお客様の気配に気づくことであり、心配りはお客様に思いを馳せることです。これは経験豊富な店長が指導すべきことです。
● ③も△です。お客様に意識を向けることは良いことだと申し上げました。しかしこの場合は、気にしたからといって「覆水盆に還らず」ということわざのとおりどうにもならないからです。次の一手につながらない思考は時間のムダです。心構えを説くのにマイナス面として強調するのには良いでしょうが。
■ では今回のクイズです。
広告を拝見していると、心理学の理論を活用したテクニックを使っておられるのが見えます。以下の用語の意味する理論を使ったテクニックと実際に行なわれている広告との関係が深いものを一致させてください。
【用 語】
①フィアアピール ②社会的証明 ③権威効果 ④ザッツ・ノット・オールテクニック ⑤ローボール・テクニック
A:サプリメントなどのサンプル無料お試しや初めての方限定割引きなど。
B:ゴルフ用品の広告
C:テレビ通販のデモンストレーション広告
D:生命保険や自動車保険などのCM
E:育毛やカツラなど利用者の声を流すCM
● 今回も1問です。このままでは目標達成が覚束ないですね。頑張って考えます。寒くなってインフルエンザが流行っているそうです。お気をつけ下さい。外から帰ったら「うがいと手洗い」の励行が基本対策です。
● 今日は1月17日。阪神淡路大震災から16年が経過しました。あらためてお亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げます。
<完>
- 登録日時
- 2011/01/17(月) 15:51