【今月のトピックス】
テレビドラマ『美しい隣人』を密やかに愉しむ。
● この冬は火曜の夜のTVドラマ「美しい隣人」と金曜日の「悪党‐重犯罪捜査班」に嵌っています。どちらも謎が設定されていて視聴者の好奇心を煽り、引っ張っていく仕掛けが施された上手いストーリーです。
●「美しい隣人」は昨夜で7話が終了しました。全部で10話だそうですから後3回愉しめます。とにかく2人の美女の競演は見ごたえがあります。(笑)昨日の第7話では最後に仲間由記恵が檀れいに自分が夫の浮気相手であると告げて、その驚きと哀しみの表情を愉しむという残酷なシーンで終わりました。
●「女は、苦しむ女を見るのが好き」というキャッチフレーズのピークになるシーンでしょうか。怖いですね…。しかし女優さんとはいえ上手い演技です。特に檀れいの表情は秀逸でした。
● 先週、このドラマのノベライズ本が発売されました。早速買って一気読みしました。早く結末を知りたいという好奇心からです。しかしその内容は意外と穏やかで謎めいた結末です。沙希(仲間)が絵里子(檀)に言う「あなたと私は同じなの」という意味がわかりません。
● ところが昨日の予告編ではノベライズ本とは少し違う展開のようです。絵里子の反撃が開始されそうな内容でした。脚本家の神山由美子さんはノベライズとは違う結末を用意してくれているのでしょうか?
● その方がいいですね。個人的には外国の映画やドラマのようにもっと劇的な結末を期待したいですね。それならノベライズ本を乗せられて買ったことも許せるんですが…(笑)
● 今後の展開予想ですが、沙希(仲間)が最初はオシャレなファッションだったのが段々と絵里子(檀)と同じファッションに変えていきます。これって絵里子に代わって矢野家(絵里子の旦那役は渡部篤郎)に入り込もうとする意識の表現でしょうかね。
● 絵里子以外の家族をすべて自分の方に取り込むという言動は戦略的です。そこまでさせるのは沙希の執念というか狂気でしょうか?
● 沙希は相手を洗脳するような言動をとっています。心理学のテクニックを駆使しているようです。ドラマの前半部分ではそのようなシーンがいくつか出ていましたね。(停電やプールのシーンなど)
● また高知東生演じる筧という元旦那を蹴飛ばすシーンなど激しい性格を持っている一面を見せています。一方、絵里子はやや神経質だが真面目でやさしい面しか表現されていませんね。とても反撃する力を秘めているようには思えません。
● そう思わせておいて、家族を守るために思わぬ力を発揮させるのでしょうか?それに子供を守るのはわかりますが、自分を裏切った旦那を許せるのでしょうかね。「蛍」は何を意味しているのでしょうか?知りたい好奇心が刺激されます。
● やはり最後はノベライズ本と同じ結末になるような気がします。結構考えさせられると思うんですが。「あなたとわたしは同じなの」の理由を説明して欲しいな。
● それにしてもこの2人の女優さんは熱演です。仲間由記恵の少し奇妙な喋り方、声の調子もこの役に嵌っていますね。檀れいもNHKドラマの「八日目の蝉」のお母さん役とダブりますが、男から見て守ってあげたいという役がぴったりです。
● それとこのドラマ、完全に女性目線ですね。出てくる男が全て頼りない、情けない男達ばかりに設定されています。視聴者を女性と設定しているのでしょうね。あるいは女優陣を引き立てるねらいがあるのでしょうか。
● 神山由美子さんていう脚本家のスタンスかも知れません。「悪党」とはまったく逆です。こちらは男目線の作りですから。<完>
- 登録日時
- 2011/02/23(水) 15:31