▲「こどもの日」を前にその意味とおすすめ商品を提案するPOP
【今月のトピックス①】
スーパーマーケットで思ったこと。
● GW期間中に近所のスーパーマーケットに何度か買物に訪れました。そこで目にしたのが上の写真の売場です。一目でわかりますが、「こどもの日」の意味の解説と「ちまき」「柏餅」というおすすめ商品の提案です。
● しかも「ちまき」や「柏餅」がなぜこどもの日に食べられるようになったのかという薀蓄がPOPにされています。おそらく若いお母さん方の中にはご存じない方いるのだろうという意図で情報が発信されているのではないでしょうか。
● 意味はわからないけれど昔からの習慣で食べていたという親に、子どもから「なぜこどもの日にちまき(柏餅)を食べるの?」と尋ねられも答えられるようにしたんでしょうね?
● 実はGWの期間中には他のスーパー4軒にも行ったのですが、このようなPOPを付けていたのはこの店だけでした。殆どの店では商品を並べて「価格表示」をしてあるだけです。情報発信というのはなかなか手間隙がかかることですから、なかなかお目にかかれません。
● わたしはこれだけのPOPでこの店が一番「ちまき」や「柏餅」を販売したのではないかと推測しています。もし数量で一番でなくとも、地域のお客様でこのスーパーを訪れた人々へ「モノ」にプラス意味を伝えるという貢献があったのではないかと思い、密かに賞賛の気持ちを抱きました。
● ただこのPOPはすべて同じ形の紙に書かれています。できれば上のPOPは雲形POPにするか、鯉のぼりのイラストを貼るなりされるともっと良かったでしょう。あるいは下の方を角丸POPにされると変化があってもっと親しみやすさが出るでしょう。
● POPは内容だけでなく表現方法にも気を配る必要があります。それに、サイズ、位置、量、タイミングが要点です。
● これは素晴らしいと思ったからこそ同時に他でもやってくれればと思った商品、売場があります。それは「イチゴ売場」に対する不満です。
● 私がいつも春先からこの時期に思うのが「イチゴ」の品揃えと価格の違いがわからないことです。5軒あるスーパーのイチゴの価格ラインは、298円、358円、398円、498円、580円のうちだいたい3つを品揃えしています。
● しかし違いはブランド名だけです。「あまおう」「とちおとめ」「さがほのか」などで、「あまおう」にいたっては298円から580円まであります。他に粒の大きさと数の違いはあるのですが、肝心の「味」についてのPOPはありません。
● したがって選ぶ価格ラインは低い方に向かいます。どうして味についての情報発信がないのでしょうか?確たる自信がないのでしょうね。つまりいちいち試食して販売していないからでしょう。時期によって味も違うのかもしれません。仕入れたものをただ並べるだけでは確認しようがありませんからね。
● お客として何年も買っていますが、時々しか購入しないのでどれが本当に「甘くて美味しい」のかがわかりません。いつも食べてみてこれは「うまい」とか「イマイチだな」と言って終わります。
● 主婦やよく購入される女性はよくお解りの事なのでしょうか?私の家内は「価格は嘘をつかない」と美味しいのは価格が高いというだけです。本当にそうなのかもしれませんが、安くて美味しいものは何かも知りたいですね。
●「美味しいイチゴの選び方」というのは店頭POPでは難しいのでしょう。それならそれぞれのブランドの「味の特長」を書いてくれたらどうでしょうか。
●「こどもの日」の提案ができるお店だからこそ「美味しいイチゴを選ぶ手助け」が欲しいと思いました。そうすれば「購入の促進」も「単価アップ」もはたまた「他店との差別化」も可能になるのにと思うGWの買物でした。<完>
- 登録日時
- 2011/05/09(月) 14:35