▲素晴らしい「選手達の笑顔」と青と金色のコントラストが美しい写真です。ビューティフル!
【今月のトピックス③】
なでしこジャパン優勝報道 やぶにらみ:その1
■ おめでとう!ワールドカップ女子サッカー「なでしこジャパン世界一!」
7月18日は歳のせいか午前3時40分に目が覚めました。ところが「どうせアメリカには勝てないだろう、もう一眠りして結果だけ見よう」という手合いの私でした。息子の部屋には電気がついていました。
● 午前5時半頃にもう一度目が覚めたので、ケータイのニュースをチェックすると「なでしこ延長後半リードを許す」という速報が出ていました。「やっぱり駄目か」とうつらうつらして、しばらくして目が覚めてきたので「ワンセグ」をつけました。映りの悪い我が家ですが、この日は8cH(関西テレビ)が電波をキャッチするではありませんか。見ると「PKになっていました」
● それから優勝までの数分間、ケータイを握り締めまんじりとせず見入っていました。画目が小さいので最初のキーパーのセーブはよく見えませんでした。あとから大画面テレビで見てびっくりです。
● これを決めたら勝利という20歳の熊谷選手の顔がアップになりました。このときの顔が忘れられません。何か不安げに見えたからです。そしてこの娘どこかで見たような顔だというのが印象的でした。(どこにでもよく居る普通の若い女性ということです)
● 彼女は心なしか斜め上に視線をやっていたようです。私は「これをはずすと逆転されるかもしれない」という懸念が湧きました。(傍観者の弱気の虫です)
結果は見事なゴールポスト左上へのシュートです。「素晴らしい!」と思いました。未だキック前のあの不安げな顔が忘れられません。
● その後彼女は合コンとツイッター事件で有名になりましたが残念です。まだ若いですからサッカーで名誉挽回をはかって欲しいものです。
● あとは結果が解ってからニュースで安心して繰り返し見ました。贔屓のプロ野球チームが勝った日のスポーツニュースの「はしご」と同じ心境でした。あれから1週間、今日日曜の「サンデーモーニング」を見て張さんの「大天晴れ!」を確認してからこのコラムを仕上げました。
● 結果が素晴らしいのはみなさんご承知ですし、多くの方が賞賛し、感動、勇気を与えられたとのコメントにあふれかえっています。同慶のいたりですが、「独自の視点」で書きたいという欲求から、この1週間、見聞きしたマスコミ報道を「やぶにらみ」してみたいと思います。
● やぶにらみとは手元の辞書によりますと「①瞳が見たいものの方向に向かないこと②見当違いな見方・考え方」とあります。ま、放言と思ってご笑覧下さい。
■ 18日の朝の感動はおおかたの予想を覆し、米国に初めて勝ったこと。しかも2度のリードに追いつき、いつも弱いといわれるPKに勝ち、奇跡の勝利を導いた「なでしこジャパンのW杯優勝」そのものにあります。
● しかし私はこの事実をテレビで実況したフジテレビの青島アナの絶叫放送が貢献していると思いますね。「内容=優勝」を「表現方法=感動的に伝えた」青島アナが殊勲功です。彼は競馬の実況放送もしますが、これまでも数々の名シーン、名勝負をあの絶叫で感動的に伝えてきました。
● 見ているものの心が高揚する時に、彼の声、調子はさらに火に油を注ぐ役割を果します。素晴らしい実況でした。NHK-BSと比べてごらんになれば一目瞭然です。(人によっては「うるさい」と思われる方もおられるでしょう)
●「ひるおび」でどのシーンが1位かというインタビューがありました。1位は宮間あや選手のコーナーキックから沢穂希選手の同点ゴールでした。私は2位だったGK海堀あゆみ選手の足でのスーパーセーブを推します。(同点にならなければ無かったシーンですが・・・)
● テレビの街の声インタビューで、女子高校生が「あれは半端じゃない、女でも惚れてしまう」と言っていたのが印象に残りましたね。本当に神がかり的なセーブです。
●「ワイドスクランブル」では佐々木監督と交流のある漫談家の綾小路きみまろさんが、「なぜ佐々木監督や選手達は優勝の瞬間泣かないのでしょうか?」と疑問を投げかけていました。私をはじめ多くの視聴者はぐっときて泣けたのではないでしょうか?
● 私が思うに、なでしこジャパンはかなり自信を持ってきていたのではないかと思います。それはそれまでの練習の積み重ね、直近の戦績から「勝てるという見通し」があったのではないでしょうか?だから浮き足立つことなく冷静に闘っていたのでしょう。その結果、奇跡の同点、PKの圧勝が生まれたと思います。それが、涙より喜びにはじけた笑顔になったのではないでしょうか?
(写真をご覧下さい。素敵ですね。)
● スポーツ選手が勝利や復活インタビューでピーピー泣いているうちは、まだまだ未熟だと思います。自信を持って勝ったときは泣かないものです。(男子も女子もプロゴルファーが初優勝したときはよく泣きますが、経験を重ねた人は泣きません)
● ちょっと長くなりました。もう少し「やぶにらみ」がありますのでその2として明日掲載いたします。 <完>
- 登録日時
- 2011/07/24(日) 10:27