【今月のトピックス①】
オードリー春日が朝日新聞に書き始めたコラムに学ぶ
● 2月5日(日曜日)のテレビ番組欄にオードリー春日のコラムが掲載されていました。お笑いコンビ「オードリー」は「ナイツ」「タカ&トシ」と共に私はファンです。
● その春日のコラムを読み出して、これは上手いと思うと同時に新聞記者がリライトしているのではと疑いました。本文を読めばわかりますが本人は文章を書くのは得意ではない、6年ぶりに長い文章を書くとあります。
● それは本当でしょうが、それでこのような「構成」、つまり起承転結が明確になっていて、テーマに一貫性があるなんて・・・。しかも内容が面白い。これはお笑い芸人としての真骨頂でしょうがね。
● このコラムは文章を書くのに学びになるという直感が働き、トピックスとして取り上げました。実をいうと私もいまだに文章を書くのが苦手です。なんとかスラスラ書けないものかという問題意識を抱えています。
● まず驚いたのは、起承転結が明快であること。テーマが「朝日新聞にコラムを書くというのはどっきりではないか」ということで終始一貫していること。そのうえところどころに「会話調」の文章が盛り込まれイメージがしやすい。
● しかも記憶に新しい「家政婦のミタ」ネタまで盛り込んでいて面白い。原文はどうなっていたかと好奇心が頭をもたげます。
● 具体的に学びを整理しておきましょう。まず起承転結の構成ですが、最初の「起」では「間違いなくドッキリだな」という書き出しでつかみは万全。そして「遅刻の反省文が最後なのだ」まで自分は文章を書くのは苦手だと伝えています。
●「承」では「ドッキリ」に違いないという推測を自分の経験から述べています。短い文章の中に春日の心情と行動が見事に表現されています。
●「転」では「変だねぇ~」でまたつかみ、締め切りが近づいて頭を切り替え書き始めようとしたが、まだ疑いが晴れない。このファミレスでの情景描写が上手い。
● そして今回の「結」は最後の3行になっている。おそらくこのコラムは2月いっぱい4回の連載でしょうが、次を読みたくなる終わり方です。今回は結局何も春日の考えを言ってはいないで、朝日新聞にコラムを書くことの戸惑いをネタに、これは「どっきり」ではないかと言っているだけです。
● ですが、初回としては面白いつかみだと思います。これからどのような話を紹介してくれるのかは楽しみですね。ですが私は、6年間も長い文章を書いたことがないという春日の文章を、朝日新聞の記者がどのようにリライトして(推測ですが・・・)まとめるかを密かに愉しみにしています。<完>
- 登録日時
- 2012/02/07(火) 10:34