【今月のトピックス③】
NHK Eテレより:プレゼンにも極意があった
● 仕事柄人の前で話をする機会が多々あります。もっとうまく伝える能力を身につけたいと思っていますが、なかなか上達しないものです。高校生の時にあがってしまい大失敗したことがトラウマになっています。
● そういう問題意識があるものですから、話し方やプレゼンテーションについての著書や記事があると目につきます。今回も前回ご紹介したNHK Eテレの仕事学の伊藤真弁護士の講座の2回目が「プレゼン術」となっていたので拝見しました。
● また翌朝のEテレ子供向け番組の「伝える極意」でも、2009年の再放送ですが「プレゼンテーション」についてその極意を紹介してくれていました。それぞれに専門家がわかりやすく紹介してくれているので良い学びができました。
● 今回も私が学んだそのポイントをご紹介しましょう。
● まず伊藤弁護士のプレゼン術から。伊藤さんはプレゼンのシナリオとなる文章の構成について紹介してくれます。これは1つのパターンですから覚えておいて、実践で使えば有効でしょう。
● それは、構成要素の頭文字を取った『IRAC(アイラック)』というパターンです。詳細は・・・
●Iはイッシュ→問題提起
Rはルール→仮説
Aはアプリケーション→具体的事例にあてはめての検証
Cはコングルージョン→結論 で構成されています。
● 文章の構成の代表的なのがオードリー春日のコラムで書きました「起・承・転・結」ですね。他にもいくつかのパターンがあります。
● 伊藤さんはこのIRACを基本に弁護士として文章を書かれているようですが、ビジネスパーソンのプレゼンにも応用できるとおっしゃいます。私もできると思います。
● またこの4つの要素の中の「A」に含まれる構文として「確かに」と「しかし」の使い方を紹介してくれました。問題提起をする場合、まず相手の言い分を受容するために「確かに○○○ですが・・・」と受け止め、それから「しかし○○○ですね」と問題提起に結びつける方法だそうです。
● 2つめのポイントは対面でのプレゼンについてのコツです。口述模試の様子が映されていました。伊藤さんはここでは話すことは聴くことだとおっしゃいます。自分が話す前に相手から「何が目的で、何を問われているのかを把握する」ことが重要だということです。
● コミュニケーションの「基本のき」ですね。これはそのとおりですが、実践できるようになるのはその意識と経験が必要です。何が問われているかは比較的わかりやすいのですが、目的(ねらい)は何かを瞬時につかむには場数が必要でしょう。
● 3つめのポイントは伝えたいテーマを明確にする方法です。ひとつは聴衆が何を求めているのかを事前に調べておくこと。次に伝えたい重要なことを自分が組み立てた要素ごとに決めておいて、『繰り返す』ことです。
● ひとつ目は以前に私が書きました仕事術の「知って・つかんで・動かす」の知るにあたります。それは大事なことなので、できるだけリサーチすべきですが、依頼主が曖昧な場合も多いのです。その場合は「知るための具体的な質問」
を用意しておくことが必要です。
● まとめとして伊藤さんは聴き手に理解→納得→共感をしてもらうにはコアになることを短い言葉で繰り返し伝えることだとその極意を述べておられます。まったく同感です。「みのもんたさん」も以前のテレビCMで「大事なことだから2回言いましたよ」と笑顔で念押しされていたのを思い出しました。
● そうです。大事なことは『繰り返し』伝え、確認することですね。
● 長くなりました。「伝える極意」はトピックス④で紹介いたします。<完>
- 登録日時
- 2012/02/15(水) 09:36