▲ナンテンと雪
【今月のトピックス④】
NHK Eテレより:プレゼンにも極意があったⅡ
● 以前にも紹介いたしましたが、Eテレの子供向け番組「伝える極意」は大人でも参考になる有益な情報源です。前回、伊藤真弁護士の仕事学でご紹介しましたプレゼンテーションの極意をここでも学べます。その内容をシェアしましょう。
● 中川一史氏が講師で小学生の方に指導されています。わずか15分の番組ですがわかりやすく構成されています。最初に中川さんは小学生にパンフレットと壁新聞とプレゼンの違いは何か?と問うところから始めます。
● その結果、生徒から引き出したプレゼンの定義は「プレゼンは相手に納得してもらうように伝える(話す)」とまとめます。この定義はプレゼンの目的を表現していますね。
● それから手段を4つに分けて「極意」として紹介してくれます。実際には数時間かけてワークをしたものでしょうが、番組では要点を伝えてくれます。その4つとは・・・
● まず1つめは、「伝える相手のことを知る」でした。これは伊藤弁護士の話にも出てきましたね。番組では小学生が伝える相手の担任に取材に行く模様が紹介されていました。
● 2つめは「話の流れをつくる」でした。これも伊藤さんのIRACと同じですね。要はシナリオ(ストーリー)づくりのパターンです。ここでは①注目させる ②説得1、2、3、4 ③呼びかけの3つの要素で構成されたものが紹介されました。
● ①の注目させるものは何かを引き出すのに、ワークで書き出したカードから「自分たちもびっくりしたことは何か」と問いかけ、生徒たちに選びささせます。良いですね。こういうのを具体的な方法と言い、他の人にもできそうだと思わせます。
● ②の説得の材料は「説得するための事実」を集めさせます。説得の武器は「事実」ですね。
● 最後に最も伝えたいことをメッセージにして呼びかける言葉にします。
● 3つ目はプレゼンシートの作り方です。特に写真とコピーについての指導です。写真は伝えたいことが最も伝わるものを1枚大きく使用します。他とのメリハリの重要性を教えてくれます。
● さらに写真は全体を伝えるものとその大事な部分をクローズアップしたものを併用して使います。このあたりは私の教材づくりと一致することが多く、「我が意を得たり」と共感いたしました。
● コピーについてはくどくど書かないで、最も伝えたいことに絞るのが極意だそうです。取捨選択せよ、話してわかることは書かないで印象に残る言葉を短く書くようにとのことでした。
● これも同感ですが、最近の研修の仕事ではお客様から受講生があとから読んでわかるように詳しく書いて欲しいという要望を受けました。確かに最近はメモをとらない受講生も多いので、状況によっては詳しい記述も必要かもしれませんね。
● 4つめは文字の配色とフォントについて、見やすいものを選び、プレゼンのプロジェクター画面の見やすさに気を配るという指導でした。
● 文字は白地に黒文字が最も読みやすいのですが、文字に背景をつけたりすることもあります。その時に濃い背景に濃い文字、薄い背景に薄い文字など読みにくい配色をされることは、POPづくりなどでも多々あります。
● これも同感です。私も常々アドバイスしていることなのでその重要性を確信いたしました。
● 大事なことをもう一度まとめますと4つの極意とは
①「伝える相手のことを知る」
②「話の流れをつくる」すなわち構成パターンを持つ
③ 写真とコピーの使い方にメリハリをつける
④ 画面の見やすさに気を配る でした。 参考にしてください<完>
- 登録日時
- 2012/02/20(月) 11:22