【今月のトピックス①】
テレビでのつまらない発言をするコメンテーターから学ぶ
● この間テレビのワイドショー(表現が適切かどうかわかりませんが・・・)を見ていて腹が立つ場面がありました。今後の政局の動向を質問され、政治評論家という専門家3人が答えていました。
● そのうちの1人の答えが「今のところ全く予想がつかない」というものでした。他の2人はそれなりに自分の取材から判断して予想を立てていました。私はこの予想がつかないという視聴者の多くと同じ答えをした専門評論家に腹を立てたのです。(笑)
● 専門評論家とは、素人がわかりにくいことをわかりやすく説明するために存在するものだと思います。少なくとも報酬をもらいテレビにコメンテーターとして出演するものとして、「全く予想がつかない」はないだろう。それなら出るなと言いたいのです。
● 少なくともよくわからないなら、選択肢A、BかA、B、Cの2択か3択を示すぐらいの努力があって然るべきだと思うのですが。
● それとご自分の意見を披露されるとき、その「理由」をわかりやすく述べる人とそうでない人がいます。もしテレビをご覧になる機会があれば、意見と理由の関連性を聴いて、なるほどと思えるか否かを見極めてみてください。
● 次にタレントや俳優さんがゲストで出られる番組があります。基本的にMCの振りに対して答えられるのですが、このコメントは玉石混合なので見極めようと思うと愉しめます。
● 今朝9月10日の朝の番組で「日本維新の会」の討論会の模様が取り上げられていました。あるタレントがコメントを求められて「日本維新の会(橋下さんは)何をやろうとしているのかわからない」とおっしゃるではないですか。
● この方は同番組内の街の人の声をビデオで見て、その場で思いついた迎合発言をしているなと思いました。街の人の声にはそのような内容のものがありました。それなら「維新8策というのを出されているが、まだ国民の多くには何をしたいのか、が伝わっていないようなので今までとどう変えるのかという比較が必要ですね」くらいは言ってほしかったですね。
● 他にも「具体策が見えない」なども「具体的な内容はどうすれば見ることができるのか」とか、「8つの政策はどのような順番で、いつまでに実現する見通しなのかを示してもらいたいですね」と言ってもらいたい。
●「政局より政策論争をしてもらいたい」という正論を言っておしまいの方もいます。これなども「政治の世界では政策はもちろんなんですが、政局に振り回されるのは人間の持つ何が影響するのでしょうか?」と突っ込んでもらいたいですね。
● 優れた政策は必要条件ですが、それだけでは十分ではありません。そのことを国民はよくわかっているのです。正論だけで政(まつりごと)はできないのは今までの政治を見ていればわかるし、小説を読むことやテレビドラマを見ているだけでもわかることですから。
● 良かった点は、今回の会合のねらいは(目的)は価値観をすり合わせるとうことですが、その効果はどうだったのですか?という主旨の質問をMCがしていました。
● ある作家が「これは国民向けのショーです。民主党のようにいろんな価値観の人が寄り集まって、結束して政治に当たれない党とは違いますよということをアピールする場だったのです」。というコメントにはなるほどと思いました。
●「何をやろうとしているのかわからない」「具体策が見えない」「政局より政策論争をしてもらいたい」という3つの一見視聴者受けするようなコメントを批判しました。批判するからにはその問題点を指摘し、自分なりの対策を述べました。
● 良い点を見分けることもしてみました。のんびりテレビを見る時間も、私にとっては学べると思う意識がるので有意義なものです。玉石を見極めるチカラを身に付ける訓練になります。<完>
- 登録日時
- 2012/09/10(月) 14:33