【今月のトピックス①】
プロ野球 激闘ポストシーズンを愉しむ
● 今回のコラムはビジネスとは関係がありません。私のまったく個人的な趣味に基づく見解を書いたものです。時間のない方や興味のない方は無視してください。(笑)
● プロ野球2012年ペナントレースはセ・リーグが読売(巨人)、パ・リーグが日本ハムの優勝で決まりました。巨人ファンの私にとっては3年ぶりの万々歳です。ところが現在の仕組みではポストシーズンとして10月から11月初めにかけてクライマックスシリーズと日本シリーズがあります。
● 10月13日(土)からのセ・リーグ中日、ヤクルト戦からテレビ観戦を始め、11月3日(土)の日本シリーズ最終戦まで21日間、ポストシーズン15試合を堪能しました。
● 最初の3連戦は寝転んで左うちわで高みの見物です。巨人と戦うのは中日かヤクルトか、どちらも簡単ではないなと思いながら見ていました。巨人はこの2チームとはペナントレースでの直接対決の成績はほぼ互角だからです。
● 結果は中日の2勝1敗。10月17日(水)から最大6連戦。巨人のアドバンテージ1勝を前提に、先に4勝したほうが日本シリーズ進出です。満を持してテレビ桟敷に陣取りました。寝転ばず胡座をかいての観戦です。
● 結果はご存知のとおり中日3連勝から巨人が逆襲して3連勝。6戦のフルセットの上かろうじて巨人が日本シリーズに進出しました。しかしこの6戦ほど毎試合力の入った戦いはありませんでした。最初の3連敗で寝つきが悪くなり、機嫌が悪くなりました。
● 歳をとって夜中に1度は目が覚めることが多くなった今日この頃ですが、そのたびに気分が悪いのです。内海、ホールトン、宮国と投手陣がほどほどにですが打ち込まれます。打線は谷繁捕手の好リードのもと若手の大野、伊藤に抑えられました。
●「何やってんだ!」と怒りが湧きます。第3戦でようやく4点取りますが、押さえの西村が打たれ1点差で負けて3連敗。こりゃいかんと観念したところ、第4戦で沢村投手が踏ん張り逆襲開始。以下、内海、ホールトンは2回同じ過ちをしませんでした。
● それにして中日はしぶとい。エースの吉見、巨人キラーのソトを故障で欠いている中日(中田投手もヤクルト戦のあと故障)ですが、豊富な中継ぎ、押さえの好投で頑張りました。打線がクライマックスに入り好調になっていました。
● 巨人は杉内が故障で出られません。(とうとうポストシーズンは出番なしでした)共にハンデはあるのですが、吉見、ソトの不在は助かりました。なんとか逆転で日本シリーズ進出を決めてくれましたが、私は観ているだけで疲労困憊です。こんなに疲れたのは久しぶりです。(笑)
● そして日本シリーズ。相手はクライマックスシリーズでソフトバンクにスイスイと3連勝した日本ハム。巨人は中日に苦戦したゆえ中4日で日本シリーズ。しかも今年は本拠地東京ドームからの開始です。日本ハムは中7日空いています。それに巨人のエース内海投手が日本ハムに対して自信めいたコメントを出していました。
● 内海、ホールトンは中日に対して苦手意識があります。沢村は中日には強いほうなのですが、ペナントレース後半は不調でした。ようやくクライマックスシリーズで頑張りましたが、日本ハムに対して好調を続けられるかは投げてみないとわかりません。
● 宮国は今年から出てきたまだ20歳の若者です。大舞台の経験はありません。投手陣では内海以外はアテにならない状態でした。打線はやや持ち直しましたが、主砲の阿部が足に爆弾を抱えてしまいました。村田は相変わらず期待できません。不安を抱えての日本シリーズ突入でした。
● 結果はご承知のとおり激闘の末4勝2敗で巨人が勝ちました。2連勝、2連敗、2連勝です。面白いことに第1戦から大差、接戦、大差、接戦、大差、接戦と交互のスコアでした。(久しぶりにスポーツ報知を購入しました。記事をアップしておきます。)
● 息詰まる熱戦は札幌での第4戦(日本ハムが1対0でサヨナラ勝ち)と第6戦(巨人が4対3で勝利)の2戦でしょう。特に第6戦はハラハラ、ドキドキしました。こんなに緊張したのはポストシーズンでは一番です。
● 試合は3対0で巨人がリード。澤村投手はテレビ解説の堀内さんが「今シーズン一番の投球ですよ」と言っていましたが、私は不安な気持ちで見ていました。6回に陽と糸井にヒットを打たれて中田を迎えた時には嫌な予感がしました。出合い頭があるんじゃないかと。
● 阿部捕手はインコースに構えていましたが、第2戦で中田に死球を与えている澤村は真ん中低めに投げてしまいました。真ん中なら高めでしょう。案の定同点スリーランです。ガクッ。これで私の精神状態は不安がさらに膨らみました。
● 次の7回に出てきた福田も悪い癖が出ました。ビビって四球の連発。満塁で新人の高木京介へのリレー。バッターは糸井。何球目だったか忘れましたが、ライトへ痛烈な当たり。一瞬満塁ホームランかと頭が真っ白になりかかりました。しかし球の力が優ったのかフェンス前で失速。ライトライナーでこと無きを得ました。
● その裏、日本ハムは好調石井の登板。しかし彼も緊張気味で先頭の長野に四球。そのあと満身創痍の阿部のタイムリーで決勝点をあげたのは周知のとおりです。敵の作戦ながら「なんで阿部と勝負するんかい、次の村田なら安全パイやのに」と隣に座る息子たちに言っていました。とにかくこの試合でも私の勘はよく当たりました。(笑)
● 8回は日本ハムの中軸をマシソン投手が押さえてくれて一安心。彼は来季も貴重な戦力になりそうです。
● 9回の山口投手はビビって二岡を歩かせたのが間違いです。安全パイと思っていた鶴岡の右打ちで二死ながら1塁、2塁。ここでまた糸井です。一球目をショートゴロ。坂本が慎重にさばいてゲームセット。床を叩いて喜びました。
● 糸井が内野安打で出塁していれば満塁で中田翔、これはヤバイ、ここで逆転されると明日も危ない。西武との日本シリーズでの逆転負けが頭をよぎったのは事実です。
● ともあれ筋書きのないドラマを堪能しました。仕事では一喜一憂は戒められますが、プロ野球観戦では1戦1戦、目先の勝利を求めます。そしてテレビ桟敷でにわか評論家になり、打者には「左投手には右打ちをせんかい」とか「ボール球振るな!」とぼやき、投手には「なんでここでフォアボールや、逃げるな!」と喝を入れます。
● この一喜一憂こそ観戦するファンの愉しみの醍醐味と言っていいでしょう。素晴らしいゲームでした。巨人の首脳陣、選手のみなさんお疲れ様でした。ゆっくり休んで欲しいですね。
● プロ野球日本シリーズが終わると宴のあとの気分です。アジアシリーズやキューバとの国際試合がありますがこれは私にとっておまけです。ワクワクドキドキはしません。それより来年に向けてのストーブリーグに興味は移ります。
● 早速、5日に日本ハムの3コーチの退団が報じられました。特に吉井ピッチングコーチの「監督とはうまくいきませんでした」という発言。事実上の解任という報道には驚きました。
● そういえば中日も高木監督と権藤ピッチングコーチの確執が取り沙汰されて権藤コーチの退団となりました。そして栗山監督と吉井コーチのイザコザ。こういうチームと戦った巨人が負けるわけにはいかなかったですね。
● どのようなチームや組織にも人間同士の確執は起こりがちです。ですが監督が上手に運営しないと強いチームは作れません。セ・リーグは巨人、ヤクルト以外は首脳陣のテコ入れをしています。パ・リーグは今のところ楽天、ソフトバンク以外は動いています。面白くなりそうです。
● 選手はドラフトが終わっていますからあとは、FA移籍、トレード、外人の補強が今年いっぱい行われるでしょう。3ヶ月もすれば来季のキャンプインです。それまでしばしプロ野球と離れて暮らせます。
● 各チームともに新体制の元、来シーズンに向けて反省と補強、新しい仕組み、戦略の構築を行い、また素晴らしい戦いを繰り広げてくれることを望みます。巨人の連覇に期待しますが、今年のペナントレースほどうまくいかないでしょう。現状維持は衰退につながります。「改善・強化・付加」という対策でもって強いチームづくりをしてもらいたいものです。<完>
- 登録日時
- 2012/11/06(火) 10:56