【今月のトピックス①】
イライラするカタカナ語は?という新聞記事から
● 朝日新聞12月8日(土)付の別刷り「beランキング」に表題の記事が掲載されていました。読者を対象にアンケート調査を行いまとめられた記事です。意味がわからなくてイライラする20項目のカタカナ語がランキング表示されています。
● 記事をアレンジしてクイズにしてみました。興味のある方はチャレンジしてみてください。正解は上記の記号をクリックされますと記事をPDFで読めます。
● ではさっそくクイズです。1位から10位に絞りました。
①から⑩のカタカナ語の意味を表すものをAからJ選んで結び付けて下さい。
合わせてランキング予想もしてみてください。
●①オルタナティブ ランキングの順位予想( )意味( )
②ダイバーシティー ( ) ( )
③コンピテンシー ( ) ( )
④リテラシー ( ) ( )
⑤コモディティー ( ) ( )
⑥インスタレーション ( ) ( )
⑦ステークホルダー ( ) ( )
⑧コンソーシアム ( ) ( )
⑨インキュベーション ( ) ( )
⑩サスティナブル ( ) ( )
●A:1990年代の米国でブームになり、日本企業に広がった人事評価用語。
「ある仕事で高い業績を上げている人の行動の特徴」の意。
B:美術の言葉。「さまざまな物体・道具を配置してある状況を設定し、その展示空間全体を作品とする手法」(広辞苑)
C:「孵化」の意味が転じて、「起業家支援」の意に。「○○○○○推進室」がある大学も。ベンチャー企業増加で普及。
D:商品を指す語だったが、最近は「化」をつけて、製品がメーカー間の差が出にくく、均一化し、価格競争になる現象を指す。
E:「多様性」の意だが、とくに企業などで人種や性、国籍、年齢などの背景にとらわれずに多様な人材を活用すること。
F:「持続可能な」。環境や資源に配慮したという意味をこめられる。
G:複数の企業、団体などが共同目的でつくる提携組織・団体の意に。
H:「二者択一の」から転じて「既存のものに代わる選択肢」の意味も。
I:主に企業の活動に対して、直接その利害を受ける関係者全員。
J:「読み書きの能力」の意から「情報を解読する能力」の意味に使われる。
● 正解は上の記号をクリックされますと記事をPDFで読めます。
● ベスト5は用法例が示されています。他の言葉も意味が解れば「用法例」を
考えてみてください。そうしないと暗記しただけで使い方まで理解したとはい
えないでしょう。
● グローバル化の渦中におられる方には必要ですが、そうでない方もビジネス
の世界に身を置くならいつでも調べられるようにしておかれると良いでしょう。
今はスマートフォンが普及しつつあるので、ひっかかったら調べる習慣を身に
付けられたらいいんじゃないでしょうか。
● 個人的にはカタカナ語より日本語(ひらかな、漢字)を尊重します。私も記
事にある「リスペクト」などは「尊敬」で良いと思う派です。ですが、ビジネ
ス社会ではその会社でよく使われていれば「郷に入れば郷に従え」の精神で対
応することです。
● 取引先の方がよく使っておられるなら否定せず、会話が通じるように教えて
もらうか、通じておれば分かった振りをして後から調べれば良いでしょう。ゆ
めゆめ相手の使っているカタカナ語を翻訳してしゃべらないことです。
● 私なんかはよく失敗をしました。コンサルタントになってからも、店舗診断
でトップのご意向を無視して「この表示はお客様にわかりにくいから日本語に
すべきです」と言ってその後、敬遠された経験があります。
組織の中で働いておられる方はそのような失敗はされないでしょうけど。
● 解説の中の「コモディティー」ですが、これは流通業では随分と以前から
使われていました。これだけを覚えると「商品」という意味だと思いがちに
なります。そうでない商品は「趣向品」とか「ライフスタイル商品」として対
比されてきました。
● 正しくは生活必需品、普及率の高い商品という覚え方が良いでしょう。例え
ばティッシュペーパーやトイレットペーパーなどは品目ごとの差別化がしにく
く、価格競争に陥りやすいですね。それにお客様も商品について熟知されてい
ます。このような商品を「コモディティ商品」と定義します。
● この記事によりますとカタカナ語にイライラされる方がおられるようです
が、逆にそうでない方もおられるということです。自分からは極力日本語で話
し、相手がカタカナ語で話してくればそれに対応するという「受けの姿勢」が
賢明だと思います。<完>
- 登録日時
- 2012/12/14(金) 14:32