【2013年1月のトピックス①】
「スマホ18の約束」母からの契約書を読んで
●今朝(1月13日)テレビMBS系の「サンデーモーニング」を観ていたら表題の件が紹介されていました。アメリカでの出来事です。クリスマスに13歳の息子にiPhoneをプレゼントしたお母さんが同時に「母からの契約書」を渡したということです。
●その内容が18項目にわたっていて、同番組のコメンテーターからは賞賛の声が出ていました。確かに13歳の息子に対する親の愛情と不安が入り混じった内容です。しかし親としての子供を育てる責任感からくる毅然とした意思は伝わります。
●早速ネットで検索するとテレビでは紹介されなかった18項目が日本語で出ていました。数日前の日本テレビ系の朝の情報番組「スッキリ」で紹介されていたようで、いくつかのブログなどが出てきます。書いた方のコメントも掲載されていました。
●興味のある方は「スマホ18の約束」で検索されるといくつかの記事を閲覧することができます。
●「18の約束」を私なりに分類すると、18個のうち11個は「べからず集」です。13歳の子供が初めて持つスマホですから当然でしょうね。親の不安な気持ちが感じられます。しかしそれだけにとどめておられません。
●スマホの活用法についてのアドバイスが15と16の2つあります。そしてこのお母さんの素晴らしいところは、スマホを与えるがスマホを使わないで生きる分野の大切さを教えていることです。
●現実に体験し、感じること、他人とのリアルなコミュニケーションで学ぶことの重要性を5項目書いておられることです。5、6、10、14、17はそのような内容です。
●ぜひ同じような年頃のお子様をお持ちの方はお読みいただき、ご自身で考えるヒントにされることをお勧めいたします。
●携帯電話からスマホへとデジタル機器の進化と使い勝手の向上は目覚ましいものがあります。通信事業キャリアの仕事をさせていただいている私も少なからず関心のあるできごとです。
●日本でも以前から未成年の「有害サイトへのアクセス」や「ゲームのやり過ぎによる高額請求問題」などが取りざたされています。実態はよく知りませんが、親の関心事であることは間違いありません。
●おそらくそのことがマスコミで取り上げられる要因なのでしょう。携帯電話やスマホはパソコンと共に、こんにち生きていく上で便利なデジタルツールなので禁止することは難しいでしょう。
●いかに上手に使いこなし付き合うかが課題です。何歳から与えるかという事と共に、年齢に合った賢い使い方を助言するのが親、学校の役目だと思います。
●私はパソコン派ですが、このデジタル機器の便利さは特に仕事の強力な武器でした。パソコンがない時代を知っているだけに比較ができます。どれだけ上手に使いこなすかは私次第です。
●携帯電話はまだ従来のものでスマートフォンではありません。世の中の普及率は40%を超えたそうですがまだ買い換えるつもりはありません。スマホにすべき理由がわからないからです。
●ケータイショップから送られてくるメールでも、通信業者のパンフレットでも私に「必要性を気付かせてくれる情報」がありません。今回のお母さんのように15、16で書かれているような情報提供が必要ではないでしょうか。
●もうひとつ言えることは、この親子のようにこれまでの家族関係でこれだけのメッセージを発信できる信頼関係ができていることの重要性です。リアルな人間関係が破綻していればこのようなメッセージも有効ではないでしょう。
●今回のメッセージに対する息子グレゴリー君の反応は英語のインタビューがアップされていますが私には理解できません。興味深いところです。父親の反応も含め紹介してほしいところです。
●ですが私たちがやらなければならないのは私の興味のようなことではなく、このニュースをきっかけに、自分たちで考えるということです。人生のいかなる課題も自分で考えて決めるしかありません。そのためには「考える力」とその結論にもとづいて「行動する」そして「その結果から学ぶ」という習慣を身につけることでしょう。 <完>
- 登録日時
- 2013/01/13(日) 16:47