▲外は冷たい風が吹き木々も紅葉が一段と進んでいます。また長い冬が来ます。
風邪をひかぬようにご注意ください。
【2013年11月のトピックス①】
韓国時代劇ドラマ『馬医』のセリフがいいね
■久しぶりです。9月中旬からあっという間に2か月が経ちました。この間にパソコンを買い替えたのですがそれをマスターするのに時間がかかり、本欄への投稿が滞りました。このいきさつはまた稿を改めて書きます。
●それに10月はプロ野球のMLBと日本のポストシーズンのテレビ観戦に夢中になりました。その後も11月に入り女子ゴルフや女子バレーボールのグラチャンとか競馬、サッカー日本代表戦、ボクシング、大相撲九州場所と興味が尽きることなくスポーツ観戦に夢中でした。
●仕事に関することは興味が薄れていましたがようやく関心が戻ってきました。(笑)これから年末にかけていくつかのコラムを書きます。読んでくださる方は時々本欄を覗いてみてください。
●まずは今年になって嵌っているテレビの韓国時代劇から。NHK-BSでは旧作「トンイ」(全60話)の再放送と今年の作品「馬医」(全50話)が放映されています。どちらも面白いのですが、私はドラマとしては「馬医」が好きです。権力闘争や復讐譚ではなく人間の成長物語がテーマだからです。
●17日(日)の第20話でとても素敵なセリフに出会いました。今回はそれを紹介しながら内容と共に表現方法としての「比喩」、「起承転結」について学んでみたいと思います。
●そのセリフとは瀕死の病を脱した王様の治療に向かう前に、宮廷の首医(すい)コ・ジュマン師が医学生ペク・クァンヒョン授ける言葉です。ドラマを見ていない方には共感は得られにくいかもしれませんがご容赦ください。
●コ、ジュマン師は以下のように言います。少し要約しているところがあります。ちょっと読んでみてください。
●『海に浮かぶ船はみな一様に波風にさらされる。だが同じ波風を受けても船はそれぞれに違う方向に進む。なぜだかわかるか?
船の向かう先は風や波ではなく船に架かる帆で決まるからだ。
人は多くの試練と苦難に見まわれる。運命とは実に過酷なものだ。
だが忘れるな。どんな時にも行き先を決めるのはそなたが揚げる帆だ。
何があってもどんな時も心の帆を高く掲げよ。』
●いかがでしょう?素敵なセリフですね。自分の人生の主人公は自分である。いかに生きるかは自分がどのような「目的」(志し)と良心を持っているかだ。その目的のためなら周りの環境の変化に振り回されることなく、良心に従い信念を持って進むことができる。と言っているように思えます。
●読者の皆さんはどのように解釈されますか?短いセリフですがコ・ジュマン師が言わんとすることは何かを考えてみてください。
・・・・・・・
●私は目的と良心という価値観を使って解釈をいたしました。人は生きる上で目的と価値観が必要だと思うからです。私を含め多くの人は目的が曖昧です。ですが価値観は殆どの人が醸成され確立します。
●このセリフに触れてあらためて「目的」を持つことの重要性を再認識しています。私自身が「何があってもただ生き抜く」という自律性の低い自己中心型の目的で生きてきたからです。「後悔先に立たず」ですね。
●価値観の中核は「良心」にしたがってことに対処して生きることです。ドラッカー教授の言われる「真摯さ」にも通ずると思います。これは全うしつつあります。(笑)
●では表現方法で学ぶことができるのは何でしょう。2つあると思います。これもちょっと考えてみてください。
・・・・・・・
●いかがでしょう?時間のある方は紙に書き出されることをおすすめいたします。書き出したら私の解釈をお読みください。
●1つは【比喩】を使って説明していることですね。比喩とは「たとえ」です。
この場合は海原に浮かぶ船と帆、それに波風です。船が本人、帆が志、すなわち目的です。波風は世間の出来事や人間関係、つまり自分以外の環境のことですね。
●比喩の効果はわかりやすいということと共に理性だけでなく感情にも働きかけ、より深く受け手のこころに沁み入りやすいということです。
●2つめは短いセリフですが「起承転結」で構成されているので比喩と同じ効果があります。脚本家の力量が優れているのだと思います。
●最後にこの起承転結を確認しておきましょう。・・・なぜだかわかるか?までが<起>。・・・帆で決まるからだ。<承>・・・実に過酷なものだ。<転>
以下<結>ですね。
●「内容」と「表現方法」の両面から学ぶという視点は重要です。小売業の現場でもチラシ広告、ホームページ、品揃え、売場づくり、接客応対(技術&態度)などでこの2つの視点で観ることができます。実践されていなければやってみてください。きっと視界が広くなりますよ。<完>
●ドラマ「馬医」は面白いですね。まだご覧になっていない方はぜひ一度ご覧ください。まだあと30話もありますから。「トンイ」は残り20話です。これまた最後のヤマ場に向かって二転三転があります。日本の大河ドラマ「八重の桜」より面白さは優っているでしょう。(笑)
- 登録日時
- 2013/11/21(木) 15:10