【2013年12月の雑感②】
『継続は力なり』の実践
●前回、女子プロゴルファーの森田理香子さんが僅差で今年の賞金女王になったことを書きました。師匠の岡本綾子プロとの師弟関係から学べることもお伝えしました。
●その森田プロが12月10日(火)に女子プロゴルフ協会から表彰されました。その時の様子がネットに出ていましたが、感情豊かな森田さんは師匠の岡本さんからのメッセージを読み上げられると泣いていたそうです。「いっぱい心配をかけたので・・・」と。
●そうなんです。彼女は泣き虫なんですね。私も彼女のファンですからその記事を読んだだけでこみあげてくるものがありました。私は一生懸命頑張った人に感動することが多いのです。悲しいことに出会うより懸命に頑張る姿に涙が出ることがあります。
●それは何かを成し遂げるには、「目的・目標」と「日々の努力の継続」がとても重要だと信じているからです。そしてその努力が並大抵のものでないからです。それができるというのは本当に素晴らしいことなんですね。
●私の手帳には『継続は力なり』という言葉が書かれています。今年そのページに2つの名言が書き加えられました。それは小説を読んだりDVDで映画を見ていて気になったものを書き出したものです。
●それを紹介しましょう。
一つ目は津本 陽氏の小説「柳生兵庫助」全10巻の中に出てきます。晩年の兵庫助が子供の俊才、柳生四郎兵衛(後の柳生連也斉)に言って聴かせる言葉です。
●「日々の鍛練」、「創意工夫」、「技術+胆錬」の3つです。日々の鍛錬とは心・技・体を鍛え、錬ることでしょう。創意工夫は流派の教えの習得のみならず自分なりの創造、工夫をせよということですね。最後の「技術+胆錬」は剣の技+精神力を練り込め(常に冷静沈着、物事に動じない胆力を創る)といことでしょうか。
●兵庫助は最後の胆錬の必要性と難しさを説いています。勝負事では技量が近いと勝敗の決め手はこの胆力によるということのようです。
●二つ目はDVD映画「11.25自決の日」より楯の会、三島由紀夫の言葉。楯の会の3つの信条
「精神の涵養」、「知識の練磨」、「技術の体得」の3つです。精神の涵養とはスピリットとハートを水が自然に染み込むようにゆっくりと養い育てること。知識の練磨とは幅広く知識を習得すること、知識がなければ行動はできません。やみくもに動き回ることはできますが、知らないことはできませんからね。
●さらに知識には知恵や哲学の領域まで含まれるのでしょう。単なる物知りでは問題を解決するとか、何かを創造するために動くということはできません。技術は体で覚えるまで繰り返し練習することということでしょう。
●これらを高めることがいかに難しいかはスポーツを見ているとよくわかりますね。
●私は「目的・目標」を決めたならば、それに向かっての手段・方法・技術・体力・精神力は日々。継続して努力しなければ「目的・目標」の達成につながらないと信じていると申し上げました。
●森田プロが来シーズンも賞金女王を目指さない限り成長はありません。賞金女王になるというのは「日本一上手いプロゴルファー」になることです。そのために必要なのは「心・技・体」のレベルアップでしょう。
●今年の成果を分析して、どこに課題があったのかを掴んで自分の強みが活かせるように「日々努力を継続」してもらいたいですね。またそうされているでしょう。あとはそれが結果につながるようにすることです。
●私も自分の分野で実践をしたいと思っています。もうすぐお正月を迎えますね、そこで「目的・目標」を定める方もおられると思いますが、それを達成するには「心・技・体」に関する手段・方法の継続が欠かせないことを再認識しましょう!<言うは易し、行うは難し>ですからね。
<完>
- 登録日時
- 2013/12/14(土) 10:33