▲昨日に続きクリスマスカードです。1人でもクリスマスを愉しむ方法はありますよ。なぜなら人間には「創意工夫力」と「想像力」と「笑い」があるからです。そして日本にはコンビニという強い味方があるじゃないですか。(笑)
【2013年12月の提案⑥】
『影響力の武器』を活用する<そのⅥ>最終回です。
■「影響力の武器」に学ぶシリーズの6回目です。今回で最終回となります。某社のセールスレターにあった5つの質問の5番目を取り上げましょう。その質問(問題)とは・・・
●⑤誰かにやってもらいたいことがある時や、
協力を求めたいことがあった場合、
依頼をする前にまず相手の好意を獲得する必要があります。
相手に好意を抱かせる手段はたくさんありますが、
その中で最も効果的な方法は?
●さてこれも簡単な問題ではありませんね。著書の中では「好意」という章があってそこでいくつかの手段が紹介されています。設問は「最も効果的な方法は何か?」と問うています。
●私の答えを紹介する前に本書で紹介されている5つの手段について優先順位を検討してみましょう。5つの手段とは・・・。
●①接触と共同(協働)
これは人間関係において接触頻度の高い人ほど親しみが湧きやすいということと、共通の目的・目標に向かって一緒に仕事をする体験が多いほど親しくなるということです。
●接触頻度については「ザイオンス効果」という社会心理学の理論が紹介されています。それは、人間は接触回数が増えるにつれて親近感や行為が増していく現象のことです。私の若いころは社内結婚が多かったのはその例でしょう。今はわかりませんが・・・。
●②相手の良いところを称賛する。
これはベンジャミン・フランクリンの教えとして紹介されています。ですが見え透いたお世辞では効果はないですね。ですが日頃から相手の良いところを見続けるという意識を持って接し、それを口に出して称えるという行為をさりげなくできる人は相手からも好かれます。
●③外見の魅力。
これは人によって好みがあるんじゃないでしょうか?ただ美人やイケメンは見た目で得することが多いようです。女性は美人が得するのはわかりますが、男性の場合は整った顔だけではなく笑顔、声の調子、身だしなみ、親しみやすさなどが重要でしょう。
●ちなみに歴史小説を読んでいると単なる男前は大成しないと誰かが(司馬遼太郎さんかな?)書いておられました。根性に欠けるそうです。(笑)
●④類似性。
出身地、出身学校、趣味、境遇などが同じだと好意を持ちやすいというのも体験されたことがあるでしょう。ですがこれは確率が悪いように思われます。
●12月23日付の夕刊紙「日刊ゲンダイ」でフリーアナウンサーの堀尾正明さんが故中村勘三郎さんの言葉として、NLPで使われるテクニック「ミラーリング」を紹介されていました。相手と同じ動作、呼吸をすることで好意を持たれるというのですが、いかがでしょう?
●⑤条件づけと連合。
これも社会心理学の理論で紹介されています。
詳しくは本書を参照いただきたいのですが、たとえば食事を一緒にしたり、居酒屋で酒を酌み交わすというプレッシャーのない関係を持つとその相手に好意を持つということです。
●皆さんならどれが有効だと選ばれますか?
●私は相手のタイプや状況によって違ってくると思うんですが・・・。いつでもこれが最適とは言えないのではないでしょうか?でもこれでは答えになりませんね。(笑)
●そこで概ね①が有効だと答えておきます。人間関係においては「接触頻度」と「協働で何かを成し遂げる体験」が好意を持つ源になると思います。但し、逆に相手をよく知るがうえに嫌いになるということも背中合わせであるということです。
●ですから①を体験する中で②④⑤を合わせ技で使っていかないと好意をえられるような良い人間関係はできません。
●それに相手に何かをやってもらうためには、日頃から相手のために何か役に立つことをしてあげる、してもらったなら「ありがとう」という感謝を伝えるなど当たり前のことを忘れないようにすれば良いんじゃないでしょうか。
●ということで5つの質問について最適な答えを「影響力の武器」という本で探し、考えてきました。てっとり早く答えを探すだけでなく「自分の頭で考える」ということが重要だとあらためて思い到りました。。
●本書にとらわれなければ、日頃から相手の話をよく聴くという行為をされていれば、特別アドバイスをしなくても好感を持たれます。事実をよく確認しないで決めつけるとか、頭ごなしに一方的に話すばかりでは心底では嫌われるでしょう。(笑)
●では最後に「影響力の武器」で紹介されている6つの原理を掲載しておきます。繰り返し見ることで自然と頭に入ってくるでしょう。私は来年の手帳に「7つの習慣」、「自分の強み」と「○○○○○」と共に記載して携行します。
●「○○○○○」は秘密です。(笑)そこにも「人に好かれる6原則」というのがあります。ですが私は若い時に人に好かれるより、畠山みどりの演歌「出世街道」の歌詞「人に好かれていい子になって、落ちて行くときゃ1人じゃないか・・」
というのが気に入っていました。今から思えばダメですね。(笑)
●これで「影響力の武器」については終わります。<完>
①返報性(著書の第2章)
恩恵を受けたら報いなければならないと感じること。
②権威(第6章)
専門家に指示を仰ごうとすること。
③コミットメントと一貫性(第3章)
自分のコミットメント(決定、決断)や価値観と一貫した行動をとろうと
すること。<決めるまでは迷っても、一度自分で決めるとその決定に固執
する態度をとること>
④希少性(第7章)
手に入れにくいものほど求めたがること。
⑤好意(第5章)
好意を持つ相手ほどその言動に賛同したくなること。
⑥社会的証明(第4章)
他人の行動を自分の指針とすること。
- 登録日時
- 2013/12/25(水) 10:35