▲マユミの花と実 可愛いですね。
【2013年12月の雑感③】
大晦日を味わいながら
●今日は12月31日。二度と再び還らない2013年が過ぎゆこうとしています。今年の年賀状には松を芭蕉の「月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり・・・」を引用して、今を大切に生きると書きました。
●この1年を振り返ってみると、退屈することもなく仕事、趣味を中心に「今を大切に」過してこられました。健康も異状なしでしたが12月後半に久しぶりに「腰痛」を発症しました。少し良くなっていたのですが、28日から寒さが厳しくなり再発しています。
●運動不足による筋肉の衰えと老化が要因でしょう。来年は対策が必要です。自分にとって不都合な現象には必ず要因があるわけですからそれを解消する努力をするのが「今を大切にする」ことです。悪いと思われる習慣を減少し、良い習慣を取り入れようと決心したところです。
●大掃除も終わり年賀状も出しての腰痛再発です。安静にすべきですがパソコンに向かって本文を書いています。BGMはべートーヴェンの第九交響曲です。今月2回目です。いいですねこの曲は、なぜか姿勢が正しくなります。(笑)
●月の初めに第9はべートーヴェンだけなくシューベルト、ブルックナー、マーラー、ドボルザークの5人の作曲家のものを聴こうと準備しましたが、3人しか聴けませんでした。新春へ持ち越しです。
●他の人と少し違うことをして愉しもうという試みですが頓挫しました。ですが後悔はしません。修正して完遂します。(大層に言うことでもありませんが-笑)
●司馬遼太郎さんの「播磨灘物語」を読み切りました。700余ページ上下2段組みの長編を読んだのは久しぶりです。面白いですね。黒田官兵衛の人生は、来年のNHK大河ドラマが楽しみです。
●引き続き岳宏一郎さんの「群雲、賤ヶ岳へ」(旧題;軍師 官兵衛)光文社文庫を読み始めました。これも560ページもあります。これまた大筋は同じでも筆致が違うので愉しみ方が変わります。早速気づいたのは、司馬さんは女性に関する記述がほとんど無いのに、岳さんは結構書いてくれています。
●例えば116ページから。・・・照福院(官兵衛の奥さん)に対する扱いもてなれたものだった。「播州は美人の産地ときいていたが、奥方を見て、それが嘘でないことがわかった」というようなことを、秀吉はしゃあしゃあと述べ立てた。
●「ま・・・」
照福院はキラキラする目で秀吉を睨んだ。官兵衛には間違っても見せたことのない媚態だった。
●秀吉は続けて二の矢を放った。
「松寿(官兵衛の子供、後の長政)のことは、愚妻がわが子のように可愛がっているから、なにもご心配はいりませんぞ。できたら来年あたり元服させてやりたいと思うが、奥方はどうお考えであろう」
●照福院はつづけさまに頷いた。
秀吉が敵に回すと始末におえない、難物の攻略に成功したのは明らかだった。
「結婚いらい、おれが十年かかってもできなかったことを、この男は茶を一服する間にやってのけてしまった」官兵衛は舌をまいた。
●思わず笑ってしまいました。小説の愉しみはこういう記述に出会うことにもあります。上手いなと思います。秀吉の人たらしの一面を上手く描いていますね。
●本欄のブログ(コラム)も今日が最終です。書き始めて来春で丸6年になります。少しは役に立つ読みやすい文章になりつつあるのではないかと思っています。ですがまだまだ未熟です。ひそかに上達を目指して書き綴っていきます。
●来年の上半期のテーマは①「リーダーとリーダーシップ」と②「目的・目標にもとづく販売のストーリー化」と③「思考力を鍛える」です。3本柱を軸に気の向くまま思いつくまま書き連ねたいと思います。
●興味のある方は時間のある時にご笑覧いただければ幸いです。
寒さに打ち勝ち、良い年をお迎えください。<完>
- 登録日時
- 2013/12/31(火) 12:51