▲知人が送ってくれる季節の花々。今回はチューリップです。花言葉は全般的には「思いやり」だそうです。しかし色によって花言葉があるとか、ちなみに
赤【愛の表現】、黄【望みのない恋】、白【失われた愛】、
紫【不滅の愛】、ピンク【愛の芽生え、誠実な愛】です。
【2014年04月のトピックス②】
準備力の成果に達成感を味わう
●今回は私のプライベートな愉しみに関する出来事から気づいたことを書きます。昨日(4月19日)は指揮者 佐渡裕さんが率いる兵庫芸術文化センター管弦楽団の2014年~2015年シーズンの会員先行年間予約A席の申込日でした。
●私はこの劇場の会員となって2011年から通い始め4年目となります。過去3年のうち最初の年は1階席の中央ゾーンの前から11列目が取れ、翌年も12列目左側の中央に近いベストポジションでした。ところが3年目の昨年は予約電話に1時間半かけてようやく得たのが後方右ゾーンという私にとっては最悪の席でした。(いつも一番売れ残っているゾーンです)
●残念な思いをしましたが実際に座ってみれば音楽を聴くには不自由は感じませんでした。ですが前の2年が素晴らしい席だったので不満が残りました。(笑)その要因は競争率の増加だと思います。60歳で定年を迎えた層が年々増え続けているからでしょう。(推測ですが・・・)
●また同劇場も広告を増やしています。金曜の朝日新聞夕刊には全面広告をするなど告知量は増え続けています。1回の公演が金、土、日の3回で各回ほぼ満席(定員2,000名のホールですからおよそ6,000人)です。7割がA席です。良質のクラシック音楽が1回4,000円で楽しめ、会員で年間指定席予約をすると3,000円で聴くことができます。
●魅力的な内容とともに格安であることが魅力の1つです。今年は消費税がアップされましたが価格は据え置きです。年回9回公演で27,000円はわたしにとっては魅力があります。今年も激戦が予想されました。
●そこで私は昨年の轍を踏むまいと準備をしました。過去3年間は何もしないで当日時間になれば電話をしていたのです。今年は昨年の悔しさをはらすため電話予約だけでなくネット予約に取り組みました。
●そこで何回かは事前にネットで定期演奏会以外の公演の予約をしました。練習です。じつは最初は2回ほどうまくいかず失敗をしたのです。嫌になって電話予約に切り替えたことがありました。長く生きていても初めてのことにはよく失敗をします。(普通の人間は、初めて行うことは上手くできないと思って言い訳にしています→笑)
●昨年秋から取り組んで何回か成功を重ねました。今ではすいすいとできるようになっています。そこで今回は電話予約とネット予約を同時に行う準備をしました。午前10時の開始に遅れないよう30分前からネット接続し、携帯電話でのくり返し電話予約のウォーミングアップもしました。
●会員番号、パスワード、座席表も揃え午前10時を待ちました。
新しいパソコンなので秒単位の時計表示をしてくれます。午前10時になると同時にパソコンのF5記号を押しましたがすぐに「込み合っています」のお知らせ表示です。あちゃダメか・・ですがあきらめてはいけません。
●片方で携帯電話をかけますが「ただいま混み合っております」の機械音です。すかさず切ってリピートをしますがつながりません。パソコンもF5を繰り返し押しますが画面が変わらないのです。5分、10分と時間は過ぎます。ただまだまだ元気ですからあきらめずに続けます。
●そして15分ぐらい経過した時に突然パソコンの画面がつながりました。早速携帯電話を放り出してネットに集中です。ところが1つ進んだところでネットワーク不通の表示です。一瞬焦りましたが深呼吸して、冷静にネットワークの問題解決の操作を行います。
●しばらくするとようやく見慣れた画面に到達です。さっそく席を確認しました。ちなみに私のねらいは土曜日です。金、日には目もくれず席を探しました。ゴールデンゾーンの1階中央はほぼ埋まっているじゃないですか、すばやくチェックすると、1人席は10列目と14列目左から○席目がオープンです。
●すばやく2つとも押さえて思案です。およそ30秒から1分以内だったと思いますが、検討の結果10列目を押えました。なぜ迷ったかと言うと10列目と11列目の間には通路があり1段高くなっているのです。舞台全体を見渡すには11列目から13列目がベストです。10列目は過去の経験ではやや顔を上にしないといけないのです。
●14列目の方が全体は見やすいのですが、ソリストの顔が私の視力ではほとんど見えません。折角左側ですのでピアノの演奏者も見えます。バイオリン奏者も右利きが殆どですから左側から見る方が視覚的にはベストです。そのような情報に基づき短時間で意思決定をしました。
●他にも待っている人が沢山いらっしゃるわけですから早く処理をしないと他の人の迷惑になります。ネット予約は練習を重ねていたのであとはスムーズに処理を終えることができました。確認メールも届きましたので後はお金を振り込めばチケットが届きます。
●一連の操作を終えたのが午前10時20分過ぎでした。試しに電話の方を確認しましたが依然としてつながりませんでした。今回の成功の要因は私の準備力、ひいてはその意欲にあったと思います。何としても満足のいく良い席を取りたいという目標が明確にありました。(笑)
●結果は最高に満足とはいきませんでしたが、満足レベルには達しました。ですから自分では成功という判断をしています。ゆったりとコーヒーを飲みながら達成感を味わい、この体験を仕事に関して何か参考にならないかと思いを巡らしました。
●サラリーマン時代も、コンサルタント、研修講師時代を振り返っても、仕事で「達成感を味わう」ことは少なかったようです。苦い思いの方が記憶に残っています。その要因は何だろうと考えます。
●おそらく仕事は今回のように「自分の好きなことをやる」ということではなかったからでしょう。生活のためにやむを得ずやっていたというのが本心です。一所懸命にやっていますがそこには「根っから好きだ」ということはありません。仕事とはそういうものでしょう。ですから好きなことで仕事ができて、それで報酬が得られるのが幸せだなと思います。
●次の要因は、意欲の有無でしょう。私は過去の経験から今年は「良い席を手に入れずぞ」という決心をしていました。やる気十分だったのです。それは目に見えないライバル(同劇場のお客さん)との競争に勝つという意思です。
●そのためには準備が必要だという意思と行動力です。準備をしないと昨年のような失敗をするぞという反省がありました。そのために実現可能な対策を考え、実践の練習をしたことです。
●またホールの席についても他の公演の時に座った記憶や、今年になっては早めにホールに入っていくつかのスポットに座ってみました。どこが快適で視覚的に満足できるかと見ておいたのです。視覚はプラスαの効果があると思うのです。一方、私の【聴覚】では1階なら今年の悪いと思う席でもそんなに違いはないという判断をしていました。
●およそ情報を収集していたので意思決定で迷うことはないという準備はできていました。
●このように自分の好きなことで、自らが主体性を持って準備して行動する、その結果が満足のいくものであれば達成感が味わえます。しかも今年の9月から来年の6月までの9回公演ですから、その愉しみの効果は結構時間があります。コストパーフォーマンスに優れた成果です。
●今の私にとっては「重要な課題の達成」の一つです。ですから準備にエネルギーも集中しました。その結果、自己満足ですが一仕事をやり終えた充実感があります。人間の意欲のなせる技ではないでしょうか。
●組織の中でのマネージャークラスの仕事を考えた時、今回の私のように意欲的に取り組む課題が、「仕事そのもの」である場合と「他人を通して頑張ってもらう」ことがあります。
●私は仕事そのものに焦点を当てて、協働することで他人にも頑張ってもらうことが有効だと考えます。人に焦点を当てて、人間関係を良くしようとしたり、メンバーのやる気を高めようとするのは難しいと考えます。
●なぜなら人にはいろんな価値観(生活のため、自分の能力開発のため、将来の独立のためなど)があるからです。個々の価値観を重視するより、仕事をして責任を果たすことで報酬を得るという共通の価値観にもとづく方が人を導きやすいからです。
●他人のやる気に焦点を当てるより、自分の仕事に対する目的意識を確立して、仕事の目標、課題を達成することに関係する人々を巻き込み、1人1人の主体性を発揮させるような課題を与えることに腐心すべきだと思います。
●主体性の発揮できる課題を達成すれば今回の私のようにやる気が湧いて、目標達成に対する創意工夫を行い、その結果成功すれば「達成感」を味わうことができます。そういう経験をひとつでも多く積み重ねることが幸せな人生ではないでしょうか。<完>
- 登録日時
- 2014/04/20(日) 11:23