■最近1年半ほど前にアドバイスの機会があった量販店の携帯電話コーナーを訪問する機会がありました。当時も良い売場でしたが、同時にアドバイスしていた4店舗の中では私は3番手の評価を与えていました。ところが今回久しぶりにお伺いし、素晴らしい成長ぶりに驚くと共にたいへん嬉しい気持ちになりました。
■売場が素晴らしいだけでなく業績も県下でNO1とお聞きし、さもありなんと納得した次第です。
お店の業績は「売場づくり」だけでなく「12の要素」が影響するのだというのが私の持論です。したがって売場が良くなったから業績も良いとは断定いたしませんが、重要な売れる要素のひとつであることは間違いありません。
■具体的にどこがどのように良くなったかのかということは、ここでは詳しくのべられませんので、ポイントのみをご紹介しておきます。
【良くなったところ】
①売場のレイアウトが変更されていた。くし型の什器配置から囲い 込み型の什器配置が併用されている。
②主力商品部門の売場面積が拡大されている。
③主通路に対して平行に面を見せているので、量感が出ており寄りつきやすくなっている。
④興味を持たれ売場内に入れば回遊しやすくなっており、くまなく商品を見ることができるようになっている。
⑤売場全体が一本調子にならず変化に富んだ什器の使用、配置になっている。
⑥最新の重点商品は、主通路沿いとコーナー内で展開されている。
⑦定番売場には品切れ表示はせずに、在庫のある商品のみを売場のつながりの中で、1箇所で集約して陳列している。(接客用)
⑧売場の分類区分と表示がきちんとできている。
⑨独自の売場分類も採用している。
⑩最小単位である機種のフォーマットができている。
⑪重点機種の陳列フェイスを大きくして、メリハリをつけている。
⑫陳列の基本である整理整頓、清潔が実行されている。
⑬エンドでは提案陳列が行われている。
⑭販売に必要な情報がほぼ什器単位で揃っている。
⑮什器投資が行われている。
⑯契約カウンターが拡大されている。(販売数量を上げる必須条件)
⑰春らしい季節感と共に、販売しようという意欲、活気が感じられる装飾が行われている。
⑱毎週末にはイベントを行うそうである。そのための場所の確保と装飾の準備がなされている。
■まだ改善すべきところはありますが、これだけ充実されているというのは、売場責任者の方の目標達成への強い思いがあるからでしょう。売場づくりは目標達成への手段の一つです。業績を上げようという強い意志がこれだけ売場を進化させたのではと思いました。その思いを持ち続けておられる限り、手段はさらなる進化をされるでしょう。
- 登録日時
- 2008/03/08(土) 17:03