【2014年05月の雑感①】
ゴールデンウィーク明けに思う様々なこと
●今朝の神戸は五月晴れです。大型連休明けでみなさんまたまたお仕事に励んでおられることと思います。私のような自営業はお客様からのご要望があれば日曜祭日は関係ありません。反面、平日でも仕事がなければ自由です。それでもGWが終われば仕事に関することを調べたりします。
●今朝も早くからパソコンに向かいメールやネット情報を閲覧していました。本欄の「今月の提案」には何を書こうかとか、コンサルティングや研修に役立つ情報はないかとかという漠然とした目的を持っています。
●いくつかのヒントを見つけたところで、久しぶりに思いついたことをいくつか書いてみようという気になりました。仕事に役立つであろうことや、個人的な感想を「雑感」として書きます。
●GW明けの私の頭のウォーミングアップのつもりです。興味があればお付き合いください。
■その1:競馬の話と消費税のことから。5月4日は「春の天皇賞」レースが京都競馬場で行われました。帰省していた上の息子と馬券を買いに出かけました。そのあと近くの「サイゼリア」で昼食を楽しみ、よもやま話をしました。
●そこでの体験から。ビールのあてに「ほうれん草とベーコンのソテー」「真イカのパプリカソース」「鶏の辛味揚げ」を頼みました。メニュー表を見ると消費税アップにもかかわらず内税で価格は据え置きでした。
●良心的だなと思いながら出てきた現物を見ると、ソテーとパプリカはどうも以前に比べて「量が少なく貧弱に見える」ものでした。(久しぶりなので私の記憶は曖昧ですが・・・)
●鶏も一回り小さく見えました。(笑)ところが後で注文したメインのスパゲッティはたっぷりの量があり、味も落ちていません。メイン食材はそのままにしてサイドメニューでコストダウンをしているのかと邪推しました。(憶測です)
●消費税アップ後の小売業や飲食業の対応をチェックしていると、ほとんどは税率3%以上のアップをしています。今まで内税の価格表示のものを価格据え置きで外税8%ですから実質5%の値上げです。(旧内税分を売価に転嫁しているわけです)
●それでもブランド食品では売価を下げて8%の外税表示のものも多々ありますが・・・。全てを調べたわけではありません。
●サイゼリアの話に戻りますが、貧弱なサイドメニューは食事の楽しみを損ねます。ほうれん草の山に中に薄っぺらなベーコンが数切れでは二度と注文する気にはなりません。真イカも値上げしてでも量を増やしてほしいですね。(笑)
●天皇賞は「キズナ号」から買って惨敗でした。距離不安が的中したと思いきや今朝のニュースで「レース中の骨折」が伝えられています。残念ですね。これで秋の凱旋門賞への参戦もできなくなりました。
●キズナ号にとっては距離3,200ⅿは適切なレースではありません。(母方の血統が適切ではないのです)目標が凱旋門賞にあるならば、使ってほしくなかったレースです。長くファンをやっていると嫌な予感は当たるものです。
■その2:7月の連続テレビドラマで天童荒太氏原作の「家族狩り」がTBSで放映されるそうです。楽しみですね。この原作本は1995年に新潮ミステリー倶楽部の1作として書下ろし発表されています。(ハードカバー2段組み562ページの長編です。)
●それから9年後に前著をベースに書き直されて新潮文庫版書下ろし5分冊で刊行されています。確か5か月連続で書き下ろされて、第1部から少しずつ長くなり第5部「まだ遠い光」は500ページ近くになっています。
●大変重い内容だったと記憶しています。内容は殆ど忘れていますが、今度は映像で愉しみたいですね。松雪泰子さんが主演されるようで、どのような演技をされるか期待できます。外国のテレビドラマに負けない見ごたえのあるものにして欲しいですね。
■その3:心理学の「ピグマリオン効果」と「ウィンザー効果」を紹介したメルマガがありました。ピグマリオン効果とは人間は期待されたとおりに成果を出す傾向があるというもの。
●1964年米国の教育心理学者ロバート・ローゼンタール氏による実験の成果として喧伝されているもの。人は期待された方がよい学習成果を上げるというものですが、反論も多くあるようです。
●ネットで検索できますから参照してください。反論はロルフ・デーゲン著の「フロイト先生のウソ」文春文庫2003年刊の第1部影響力のウソ、第4章能力開発‐教師の期待が子供を伸ばす?に詳しく紹介されています。
●教師が期待しないことによって学習者の成績が下がることを「ゴーレム効果」と呼ぶそうです。
●実感としては「人には期待した方が成果は良くなる」と思います。但し期待だけでなく具体的な手段や方法をアドバイスしないと成果にはつながらないというのが私の考えです。
●ウィンザー効果とは第三者を介した情報、噂話のほうが直接伝えるよりも影響が大きくなるという心理効果のことです。マーケティングでは口コミ効果の一つとして注目されています。
●「お客様の声」や「モニターの感想」など第三者の満足度を伝えることによって、製品やサービスに満足する人が他にも大勢いるのだということを想像しやすくする効果があります。
●健康食品などのテレビCMでは多用されていますね。
●マネジメントでも上司が部下を直接ほめるだけでなく、取引先のセールスマンを通じて「うちの○○○はなかなかやり手でね、頼りがいがあるんだよ」などと話せばその日のうちにその部下に伝わるという経験は何度もしました。(笑)
●「ウィンザー」とはミステリー小説「伯爵夫人はスパイ」に登場するウィンザー伯爵夫人の名前です。伯爵夫人が小説の中で「第三者のほめ言葉がどんな時も一番効果があるのよ。忘れないでね」と言ったことからこう呼ばれるようになったそうです。(観音寺一高氏のメルマガより)
大事なのは本心からそう思ったことを伝える方法として有効でしょうね。
■その4:「本を読むから本で調べる」へ(ザ・レスポンス小川忠洋氏のメルマガより)
最後はビジネスパーソンに役立つ本お読み方です。小説とビジネス書の読み方は違うということ。それは目的が違うからです。
●小説は読んでいく過程を楽しむもので、1冊の本を読み切って最後の1ページ、1行まで読んで感動するとか、満足するものです。
●ビジネス書は自分の仕事に役立つヒントを見つけ、それを実行して成果につなげることです。
●多くある間違いはビジネス書を読んでいても小説と同じように1冊を読み切ることに価値を見出す習慣があることです。ですから途中で素晴らしいヒントに出会ってもシールを貼って次へ進み読み切ることを優先するので、ヒントを実行するのが後回しになったり、やらないことが多いと小川氏は警鐘を発しておられます。
●同感です。小川氏は「読書というと何か本を読み切ることがゴールのようなイメージがある。ゆえに読み終わることを優先してしまう習慣が身についている。なんらかの効果を出すことを目的として本を読む時は、効果が得られるというヒントが見えたならば、すぐに読書を止めるべきだ。」と言っています。
●そしてヒントをもとに実行する方が大事であると。だからビジネス書は読書というより「リサーチ」という概念に変えた方が、ヒントを見つけて即実行という習慣に変えられると主張されています。
●リサーチには「目的」が必要ですから、常に頭の中に目的(問題意識)を持ってビジネス書と接すればビジネス書から得られることは効果的になるでしょう。読書=読み切るという思い込みから脱するヒントを与えてくれたメルマガでした。あなたの参考になれば幸いです。<完>
- 登録日時
- 2014/05/07(水) 13:51