▲オオヤマレンゲの花。短い命ですが気品に満ちて凛とした美しい姿を見せてくれます。花言葉は「変わらぬ愛」です。
【2014年7月の提案①】
ビジネスパーソンの能力五角形で最強の自分を創る!<後編①>
対人力の要、コミュニケーションスキル:その1
■次に重要な力は『対人力』、中核を為すのは「コミュニケーションスキル」です。これについては2012年11月に3回にわたり本欄に記事をアップしています。いくつかの参考書を紹介しながらまとめたものです。
●興味のある方はその記事も参照してください。今回はその後私が学ばせていただいた、酒井とし夫先生の無料映像セミナー(7回分)を紹介させていただきます。酒井さんは売れっ子講師で非常に勉強熱心な方だと思います。
●このセミナーの内容はコミュニケーションスキルに焦点を当てた非常に実践的で、初心者向けの入門コースとなっています。私のメモを参照しながら無料映像セミナーの視聴を申し込まれてご覧になるととても役に立つと思います。まずは7回のメモのダイジェストをお読みください。
●酒井さんの無料動画セミナーは「 http://www.middleage.jp/sem/ 」から
申し込むことができます。
■第1回:初頭効果(第1印象)が重要
酒井氏はコミュニケーション能力の定義を以下のように述べられています。まず前提を「ビジネスにおける」とされています。ビジネス以外では別の定義になるということでしょう。その内容は・・・
●『相手のこころを読み取り、相手のこころに刺激を与え、自分の意図する方向へ導く能力のこと』
文章の構成は①対象をビジネスの相手とし、(誰に対してを明確にする)②こころを読み取り、刺激を与える、(何をするのかを具体化する)➂自分の意図する方向へ導く(得たい結果を明らかにする)つまり、『誰に、何を行い、どのような結果を得るか』という構成で定義づけています。
●これは定義を考えるときに有効な1つの手法ですから使ってみてください。
定義づけ(言葉の意味を明らかにする)の具体的な方法のひとつです。
●ただ今回の動画セミナーでは「相手の心に刺激を与える方法」に力点が置かれています。「相手の心を読み取る」ことは何なのか、その方法はというところは少ないようです。コミュニケーションとは双方向が基本です。そして相手を理解することに長けないと上手くならないことを認識しておきましょう。
●酒井氏は、コミュニケーションスキルは後天的に手に入れることができる技術だから、学び、練習して実践で使うことで上達すると提唱されています。
そのとおりです。自転車や車の運転やパソコンの操作と同じです。但し相手は人間ですから「反応」に対する感受性、洞察力が求められます。
●ではセミナーの内容に入りましょう。まず『初頭効果』について。
初頭効果とは「人は第1印象で評価されると後のちまでそれが影響を残す」ということです。したがって第1印象を良くするにはどうすればよいかを学ぶ必要があるということですね。その方法は・・・
●相手に好印象を与えるには『笑顔』という表情をつくること。笑顔は楽しい、面白いという外部の刺激から自然と出るものだという考えは間違い。笑うから楽しくなると思いこむことが必要です。そのためには「前歯を見せる」ことが笑顔づくりの重要テクニックです。
●テレビを見ながら笑顔の人の表情を観察してみてください。必ず前歯が見えています。女性の場合は口角を上げるという方法をタレント、アイドル、女優さんなどが自然に見えるように行っていますよね。
●注意点は「顔は笑っていても目が笑っていない」表情は怖いですね。(笑)
相手は人間ですから本能的に本物の笑顔かどうかは見破られそうです。
●2つめのテクニックは、握手をする、体に軽く触れるという『体の接触』です。これは親しみを増す手段ですが、全くの初対面では難しいでしょう。商談がまとまった時に帰り際に行うのは自然です。
●これは笑顔よりハードルは高いかもしれませんが、自然にできるように努力しましょう。テレビCMのセリフじゃありませんが「ほんの少しの勇気を出してください」。アイドルや政治家は「握手」を武器にしています。
●3つめは『パワーシェイクハンド』です。商談などで相手より優位に立ちたいときは、相手の肘や手に両手を添えることです。握手は片手でするのが普通ですが、両手を添えられると相手の熱心さ、意気込みが伝わってきます。
勿論、握手の時も「笑顔の表情」は重要です。
■第2回:距離と協働作業の効果と単純接触効果
人間には2人の立つ位置によって親密度が変わるという『距離間』の存在があるということ。人は『力を合わせて仕事をすると親しくなる』という経験則があること。『繰り返し同じ人と出会うことで親しみが増していく』と負う実験結果があるという心理学にもとづく考え方とスキルの紹介です。
●まず距離と人間関係について。人は一般的に以下の距離に立ち位置を取ると無意識に親密度を現すと言われています。
15㎝→密着関係(親しい間柄)
45㎝→親しい関係になりたい。(手首から腋の下までの距離)
75㎝→仕事関係で様子見状態のとき。
130㎝→相互に警戒感を持つ関係
●距離を詰める前に立ち位置が大切。2人の場合正面に向き合うより90度ぐらいずらして立つ方がお互いに快適である。これは覚えておいた方がいいですね。L字型に座るとか、立ち位置を決めると親しみやすくなります。
●昔スナックでホステスさんが私の右斜め前に座り、左手で私の太ももを触りながら右手で果物を食べさせてくれて鼻の下を長くした記憶があります。もう帰る時間が近づいていた時です。間違いなく再来店をしました。(笑)
●縄張り意識が強い人は、45㎝以内に近づかれると引いてしまう傾向があります。その場合はあえて踏み込まないように気を付けましょう。
それから体臭や口臭にも気を付けましょう。75㎝以上離れていると匂っても大丈夫ですが、それ以内だと匂いが届きます。
●これも昔話しです。韓国バーで美人のホステスさんに真横に座られたのですが、キムチの匂いに辟易したことがあります。帰りに携帯電話番号を手書きにした名刺をもらったのですが、二度とその店を訪れることはありませんでした。(笑)
●2つめ、人間は『協働作業』をすると心が近づくという経験則です。これについては皆さんも経験があるのではないでしょうか?
仕事場では親密な関係を築こうとするならば、意識的に協働作業を働きかけるとよいでしょう。まずは相手のために尽力することです。
●洋画などでは共通の困難な体験をしたカップルが親しくなるというシュチエーションを何度か見た気がします。(具体的な題名は思い出せません‐笑)
●3つめが『単純接触効果』です。これは実験結果が紹介されています。ですがこれも私たちは多くの経験で知っていることです。昔から「遠くの親戚より近くの他人」とも言います。
●人は会えば会うほど好意的になります。営業では7回以上接触しないと親しい顧客にはならないと言われています。酒井氏は「2パチ、5パチの法則」を紹介してくれています。セールス活動では多くのセールスマンが2回の訪問で断られ続けると8割が諦めると言っています。実は5回の訪問が全契約の8割を得ていることを知らないと。これは本当かどうかわかりませんが、見込み客さえ間違えていなければそのとおりでしょう。
●接触の手段は訪問だけでなく、電話やメールの併用も含めて『5回接触の法則』を活用することが相手と親しくなる手段だそうです。ただセールス活動は相手と親しくなることが目的ではなく、商談を締結することが目的ですから、他のスキルも必要です。
●以上2回分のセミナー動画のメモをもとに私の見解も交えて紹介をしました。全部で7回ありますから、2~3回分ずつ紹介してもあと2回必要です。できるだけ早くアップしますが、興味のある方は酒井さんのホームページから無料動画を入手してご覧ください。<続く>
- 登録日時
- 2014/07/04(金) 10:04