▲ピンク色のコスモス。花言葉は「純潔」
【2014年09月の雑感①】
秋の初めに思うこと
■身辺雑記から、3つほど「私の雑感」をお届けします。最初は「親切な金券ショップのお兄さん」。
●秋になるとクラシック音楽演奏会シーズンの開幕です。須磨区名谷の自宅からホールのある西宮市の西宮北口までの電車の割引切符を購入に行った時のことです。この3年ほど兵庫芸術文化センターに通っていますが、都度金券ショップで電車の割引切符を買っていました。
●今年もいよいよ始まるので9月、3回分の切符を購入するために甲南チケットという金券ショップに立ち寄りました。いつもはパートとおぼしきおばさんがカウンターに居られるのですが、今回は若いお兄さんでした。
●「市営地下鉄の名谷から三宮まで土日割引券6枚ください」と言ったところ、そのお兄さんは「それなら1枚多い7枚ですが駅で買った方が安いですよ」と言うのです。
●今まで何度も利用しているのに初めての経験です。購入方法も教えてくれました。「じゃ阪急三宮から西宮北口まで土日券6枚」というと「それも駅で買った方が得ですよ」と言って、購入の手順を教えてくれました。
●「うちでは端数の枚数が必要な時にご利用ください」と言うではありませんか。私は内心驚きながら「どうもご親切にありがとう」と言って駅に向かいました。名谷→三宮間310円区間の土日券が7枚1550円でした。通常310円×7枚は2170円ですから2170-1550=620円、2回分の割引です。金券ショップだといくらかは忘れましたが、確かにお得ですね。
●阪急電車も確か2枚得ですよと言っておられました。今まで知らなかったことなのでなんか得したような気分です。それにしても甲南チケットさんはこの情報を教えれば、自店の売り上げは減るのにこのお兄さんは偉い!と珍しく感心しました。(笑)商売と言えどこのような対応をしてくれればこの店に対する私のロイヤリティは高まりますね。
■次は朝日新聞の「慰安婦問題」に関する池上彰氏の連載コラム掲載拒否と、その後のドタバタ対応に関する件です。
●すでに多くの方がご承知のことなのですが、掲載拒否から一転9月4日(木)の朝刊に掲載されたものを読んでみて、「なぜこれが掲載拒否なのか」というのが率直な感想です。
●池上氏の記事の趣旨は簡単で「過ちを認めたなら謝罪もしないと潔くありませんよ」と言っているだけです。確かに「過ちを認めるのは遅きに失した」ということも言われてはいます。総じて今回の検証はこのままでは不十分と指摘しておられるのです。
●ですがこの程度の批判で掲載拒否をしたとは「血迷ったか朝日新聞」と言われても仕方がないでしょう。なぜこのような判断をしたのか内部事情は伺えませんが、負のスパイラルに入った組織ではよくあることです。おそらく幹部に組織防衛の心理が働いたのでしょう。
●子供でもわかる今回の判断ミスは数日でかろうじて訂正されました。そして読者と池上さんへと「おわび」のコメントが掲載されています。良い判断だと思いますが、この記事の上段に大きく安倍総理に対する識者の批判記事を掲載しているのはいかがなものかというのが私の感想です。
●そういえば先月、慰安婦問題の検証記事が掲載されてから数日後、朝日新聞の勧誘のおじさんが拙宅に来訪されて、2年間の契約延長の先取りに来られました。家内が対応していましたが、問われもしていないのに「慰安婦の記事が出て問題になっているんですよ」と言わずもがなのことを言っていました。
●関心が薄い家内は商品券をもらって契約延長に同意していました。(笑)私にとっては、新聞はすべて正しいなどと思っていないので、出来事の事実報道と(この信頼は裏切られることがあると思っています)面白い連載小説、テレビ・ラジオの間違いのない番組欄があれば十分です。
●その後、朝日新聞の村上社長が一転、慰安婦問題のみならず福島原発事故における「吉田調書」に関する記事の誤りを認め正式に謝罪しました。社内の改革に目途がつき次第ご自身の進退も明らかにするとのことです。
●内外の圧力が凄かったのでしょうね。ともあれ歴代の幹部たちが『自己保身』に走ったが故に、検証と過ちの修正、謝罪が遅れたのでしょう。私にはそうとしか思えません。でもよくあることです。そういう面では現社長は『良心』の方が勝ったのではないでしょうか。それとも?
■3つ目は熱戦プロ野球観戦から。今週の阪神vs巨人戦は終わってみれば私がファンの巨人が3連勝してしまいました。私の想定では巨人の1勝2敗でした。来週のマツダスタジアムでの広島3連戦も1勝2敗で良いと。その他の試合で2
勝1敗なら5分で行ける。そうすれば辛うじて10月初めに優勝できると踏んでいました。
●ところが想定外の3連勝です。おかげで毎晩ぐっすり眠れてます。(笑)昨日12日(金)に巨人がDeNAに快勝したので阪神vs広島戦を見ていました。藤浪投手の踏ん張りで阪神がようやく6連敗から脱出しました。テレビ解説の中田良弘さんがこれで今夜はぐっすり眠れますと言っていました。(笑)
●熱心な野球ファンはひいきチームの勝敗で睡眠まで左右されるのかと思わず苦笑いです。研修などでは自分の力でどうしようもできないことに一喜一憂しないで、できることに目を向けてそこに集中しようなどと説いています。
●プロ野球のひいきチームの成績は観戦するだけで自分の力ではどうしようもないことです。せいぜい「よくやった」「何やってんだ」などその瞬間に一喜一憂を愉しむのが健全な観戦スタイルだと思っています。
●ですがペナントレースにひいきのチームが優勝するかしないかはファンとしてはこころ穏やかでおられない出来事なんですね。ですが仕事や睡眠に悪影響を及ぼさないこころのコントロールが必要でしょう。(反省)
●昔、サラリーマン時代に阪神が優勝した時に当時の会社の常務以下、阪神ファンの社員が社員食堂で「祝賀会」を開いて酒盛りをしていたのを思い出します。少数の巨人ファンである私は阻害された気分になったのを覚えています。
(私が幹部なら社内でやるな、と言っていたでしょう‐笑)
●以前にも本欄で書きましたが、引退された先輩が高齢者の集まりで知人ができて、その方が熱烈な阪神ファンなので自分は巨人ファンにもかかわらずそれを隠して甲子園球場に観戦に出かけ、自分の気持ちを明らかにせず相手に話を合わせながら居心地悪く過ごした話を思い出しました。
●プロ野球の成績は日本のビジネス社会では影響があるのであまり触れない方が良いというのが私の経験からの考えです。相手と贔屓チームが同じなら大いに活用して同志的結束を図るべきでしょうが。(笑)<類似性の法則>
●まだまだ熱い戦いが続きますが勝敗をもたらすチームの戦力、戦略、戦術、個々の能力、人間関係に目を向けると仕事にも役立つヒントが得られます。このことはまた別の機会に書いてみたいと思っています。
●随分と涼しくなってきました。虫の音が心地よく響いています。夏の疲れで風邪などひかれぬようにご自愛ください。(お体にご自愛くださいは誤用のようです。私もよく使っていましたが…。これもまた本欄で取り上げます)<完>
- 登録日時
- 2014/09/14(日) 11:05