▲マホニアの花:花言葉は「良い家庭」とあります。クリスマス、お正月と暖かい(思いやりのある)コミュニケーションで良い家庭づくりを目指しましょう。
【2014年12月の雑感】
冬来たりなば春遠からじ
■ケータイ(スマホではありません‐笑)でNHKのホームページにアクセスしますと、朝ドラの「マッサン」の週タイトルとして上記の言葉が出ていました。
その意味は、19世紀、イギリスの詩人シェリーの「西風に寄せる頌歌(しょうか)の一節」とあります。
●「暗くて寒い冬が訪れたなら、明るく暖かい春はもうそこまで来ている」の意から、「苦境を乗り越えれば、やがて幸せな時期を迎えられる」という教え。
出典:成美堂出版『慣用句・故事ことわざ辞典』と記されていました。
●私は朝ドラを見ていませんので内容はよくわかりませんが、おそらくこれから主人公に苦難が待ち受けていて、それを乗り越えていこうという展開になるのだと推測します。それには興味はありません。私がこの言葉に反応した理由は他にあります。
●この言葉は30数年前、私がまだサラリーマン時代に受講した社外セミナーで講師の先生がおっしゃった時にとても印象に残り覚えていました。なんとなく言葉の響きがいいと思いませんか。
●意味は確か課題解決の意思決定のあり方についての教えで、「雨が降ってきたならすぐに傘をさす」という即応と、「冬が来たらば春遠からじ」と言われたように覚えていますが、先を見越してあらかじめ準備するという両方が必要だとうことでした。
●仕事というのは目の前の課題に集中することが大半ですが、その積み重ねが自分の目的に向かっているのかという視点で、中長期に見直して反省する機会が必要です。また未来を予測して早めに準備することが成功する大事な要素でもあります。
●そのためには過去は記録しておくべきです。過去の延長線上に未来はないと言われますが、未来の芽は過去の中に芽生えていることが沢山あります。そこから学ぶことはとても大切です。過去が曖昧だとどれだけ進化したかも測れません。記録は記憶を呼び起こす効果もあります。記録する習慣を持ち続けていただきたいと思います。
●私が接してきた多くの普通の人が、目の前のことに取り組むのに一生懸命で、先のことはあまり考えないという経験をしてきました。世の中にはそうではない人も沢山いらっしゃるかと思います。そういう人々にとっては当たり前のことですが、自分はできていないなと思われたならぜひ参考にしてください。
■私の人生を振り返ったなら、冬から春への時間は長かったと実感しています。40代半ばで阪神淡路大震災に遭い、それから会社の民事再生を経験した12年間はそれまでに比べて長い冬の時代でした。
●会社を辞めてコンサルタントになってようやく春の兆しが見えてきました。それから10年、ようやく春かと思う頃には私の仕事人生の終幕を迎えつつあるようです。
●後悔はしませんが、反省することが多々あります。それは目的をあいまいに生きてきたことです。目の前のことや手段の工夫に追われ、何のために、何をねらいとしてやっているのかが曖昧だったことです。
●コンサルタントになってようやくこのことの重要性に気づき(遅い!)、目的の重要性と時間軸で考えるということの必要性を訴えてきました。
仕事は目的を持って行う、手段は即応と予応の両方を実践する、これを心がけていただきたいと願うものです。
●最後に蛇足ですが、私は冬は寒いですが嫌いではありません。12月、1月、2月は体調も良くあまり風邪もひきません。少し変調を感じても「早めのパブロン」を飲んで眠れば治ります。
●かえって3月、4月、5月の花粉症の時期は強敵です。やる気が失せて薬に頼ることが多くなります。ですから「冬来たりなば穏やかであれ」と願うのと、春には「スギとヒノキの花粉は少なくあれ」と祈るばかりです。‐笑<完>
- 登録日時
- 2014/12/19(金) 15:53