▲フクシアの花:春から初夏にかけての花ですが、この緑と赤と白の組み合わせはクリスマスにもぴったりです。花言葉は「上品な趣味」「お洒落な人」「恋の予感」です。良いですね~。
【2014年12月の提案】
自分にとって新しいことはすぐにできないもの
■昨日は冬至でした。それにしても寒い朝ですね。12月ってこんなに寒かったのかと、過去の季節のことは覚えていないのにぼやいています。思わず吉永小百合さんとマヒナスターズの歌「北風吹き抜く寒い朝も心ひとつで暖かくなる…」を口ずさむも、無理だ、やはり電気ストーブが救ってくれると実効性のある道具に依存しています。
●今年も残すところ1週間となりました。本欄のコラムも遅れを取り戻そうと急ピッチで書いています。ですがこれまでは過去のワードの原稿をコピーして本文を消してそこに書いていました。
●ところが少しトラブルがあって、変な表示になるので新たにワードを立ち上げようとしました。ですが1年前に替えたパソコンのワードのアプリがどこにあるかすぐに見つけられません。
●変な表示が出てもどうして直せばよいのか知識がないのでお手上げです。諦めて新たにお立ち上げようとするとどこにあるかわからない。会社に勤めていたころには部下に教えてくれと頼んで済んでいたからほんとに必要な知識が身についていません。
●横着してきた弊害が出ています。(笑)その場をしのげばそれでよし、再び同じ状態に陥った時どうすればよいかをマスターしておけば良かったのですが。「後悔先に立たず」ですね。
それでもなんとか探し当ててようやく本文を書いています。(30分も浪費)
●自分の仕事の専門分野ではかなり深く理解し、できることが多々あります。今でも自分で自分に酔うぐらいの「発見」をして悦に入ることもあるんですね。ですから過去にクライアントの方々にアドバイスをしていて「なぜできないのだ」と思うこともよくありました。
●ですが今では、これは私の傲慢さがそのような思いにさせていたのではと反省しています。自分だって初めてのことは上手くできませんでした。仕事だけでなく、ゴルフ、パソコンの習得、パワーポイントの習得など独学が中心ですから右往左往してきました。文章を書くのもいまだに試行錯誤です。
●そのことは忘れて自分の得意分野では「問題点を指摘する」「答えを教える」というスタイルが身についています。ようやく「ねらいは何なのか」「なぜこうしたのか」、アドバイスを「このようにアレンジした理由は」「やらなかったのはなぜ」という『質問ができる』ようになった頃には仕事は減っていました。(苦笑)
●反省をこめて対象とする相手に『質問することの大切さ』をお伝えします。
良い点を見つけた時は「いいね~」(語尾を伸ばすのがコツ)、「これはいいけどねらいは何なの」と尋ねて「ねらい」を確認します。
●そしてその手段の優れている点と理由をフィードバックするとクライアントの学びは深くなるでしょう。
●拙い点と思ったことを見つけた時も「ねらい」を確認する。そして「お客様の反応はどうなの?」と確認する。これで「お客様の反応を確認することが重要だと意識づけ」ができます。
●そのうえで「この方法はどうして採用したの」「どれくらい時間がかかったの」とたずね、手段の選択理由と消費時間を確認する。そのこころは、手段は他にもあるわけだから終わって反省するときに、「上手くいった理由」か「上手くいかなかった理由」を考えるためです。
●時間については、仕事は有限の時間内で仕上げることが重要です。あまりにも時間をかけすぎていないか、効率的な方法はないかを考えるきっかけになります。上手くいった事を続けるときは「手段の強化」といいますが、それとて時間を効率的するという課題は見出せます。
●拙い点を指摘するときは、「これはこうした方が、お客様にとって良いのではないか」という視点で話す方が良い。そうすると何かに気づいてもらうきっかけになります。人は拙い点をあからさまに指摘されるより良い点を褒められる方が気持ちは良いものです。
●私は長くこのことができませんでした。今でもついつい問題点には気づきやすいので指摘をする方が多いでしょう。今日もクリスマス食品を訴求するスーパーマーケットのチラシを見比べながら良い点、拙い点を探していましたが、拙い点の方が多く出てきます。
●どこもファミリーやパーティねらいの品ぞろえと訴求ばかりです。増えている一人暮らしをねらった「一人クリスマス」はコンビニに譲ったのでしょうか、また増えているシニア世代への「体に優しい食事のクリスマス」の訴求はありません。
●チラシの色遣いも「赤、緑、ゴールド」の3色が中心です。色の配分の違いはありますがシニアの私に見やすいのは「緑」の面積が大きいものです。とても落ち着いて見やすい配色です。赤が大きすぎるのは肉には有効ですが他は商品が引き立ちません。
●というように人には実際に自分でできなくても指摘ができる「傍目八目」の能力がありますから、ついつい指摘が厳しくなりがちです。現実には一番効果の上がったチラシ(その地域のお客様の反応)が良いわけで、セオリーどおりに人は動かないことがあります。
●理論は過去の成功に基づいて組み立てられたものです。必ずしも未来の成功を保証するものではありません。謙虚な気持ちで、手段はねらいと現実の成果にもとづき検証して、進化の芽を見出すことが大事です。
●そのためには受け手(私の場合はクライアント)にたずね(質問する)、聴く(言葉の意味とそのこころ)、それから答える(アドバイス<手段とねらい=理由>)という行為が必要だと思っています。
●組織の中で働く幹部の方にもぜひ参考にしていただければと思います。自分のやり方と違っていても「試してみる」価値はあろうかと思います。「自分にとって新しいことはすぐに上手くできないもの」だという寛容さが必要です。
●厳しき問うべきは、怠慢で実行しないこと、やってもすぐに諦めてやめてしまうこと、自分が慣れたことしかしないで済ますということではないでしょうか。
「陽だまりの樹」は知らずうちに中が枯れてしまうものです。常に新鮮な気持ちで進歩向上を目指しましょう。
■今日は本文を書きながらケータイの音楽プレーヤーで「三波春夫と村田英雄」の歌謡曲を聴きながら進めてきました。なんと心地良いことか(笑)。音楽は好みが人によって違うものですから、自分の好きなものを聴くのが一番です。
●ご両人はすでにお亡くなりになって久しいのでテレビでは拝見することはできません。最近は女性の演歌歌手が時々ご両人の男歌を歌いますがなんか不満でした。本家の歌声、歌い回しには遠く及びません。久しぶりに聴いて気分爽快です。(笑)
もうこういう人たちは出てこないのでしょうね。昭和は遠くなりにけりですか。<完>
- 登録日時
- 2014/12/23(火) 15:21