▲4月5日(日)の仁川にある阪神競馬場。今年は雨が続き桜の花が散り始めていました。去年は満開で綺麗でしたが、今年は残念な状態でした。来週の桜花賞時には桜は散っているでしょうね。
【2015年4月の雑感②】
面白いストーリーにはパターンと仕掛けがある
■昨年から今年にかけてテレビで韓国時代劇とDVDでアメリカTVドラマに嵌まっています。嵌まるとはそのものに夢中になり最後まで見届けようとする心の働きです。人には好奇心という心理があります。これが趣味嗜好品やサービス、体験などを欲求するのです。
●この世の中のビジネス、商売はこの人間の好奇心を刺激(唆す)してお金を消費させているのです。それを承知で愉しむのは各人の自由です。ですが唆しに乗っているのだという冷静な自覚がないと嵌まってしまい、時には道を踏み外してしまうことになります。
●人生を愉しむにはリスクもあるという自覚のもとに、自己責任で好奇心を満たしていけば良いわけです。私は嵌まりやすい性分なので注意をしながら愉しんでいます。昨年から今年にかけて時間の余裕ができて、レンタルソフトやテレビをよく見るようになりました。
●その中心になるソフトは韓国時代劇とアメリカTVドラマです。韓国の現代ドラマも少し見ましたがどろどろした展開が嫌になって見なくなりました。時代劇の方は面白いですね。「イサン」「トンイ」「王女の男」「馬医」「インス大妃」「JIN」「チャン・オクチョン」「ホジュン」など朝鮮李王朝時代のものが好みです。
●アメリカTVドラマは「ダメージ」「コバート・アフェア」「ブレイキング・バッド」「ハウスオブカード」「ホームランド」などの作品です。他にも多くのドラマがレンタルされていますが、最初の1枚は借りますがそれで継続の判断をします。
●これらのドラマを観ながらその話の構成を読み解くのが愉しみです。なぜなら私が感じる面白いドラマには類似するパターンと仕掛けがあるからです。そのパターンとは①主人公が底辺からのし上がり困難(敵との戦い)を乗り越えながら成長していくものと、②普通の人間が日常では体験できない裏の世界を見せて「なるほどそうかも」と思わせる展開です。
●最初のパターンは「イサン」「トンイ」「馬医」「インス大妃」「ホジュン」、「ダメージ」「コバート・アフェア」などです。女性が主人公のものが多いですね。あとのパターンは「ブレイキング・バッド」「ハウスオブカード」「ホームランド」です。
●仕掛けはアメリカTVドラマに多く「ダメージ」のフラッシュバック方式、ドラマの最初に結末を見せ、「えっ」と思わせ、なぜそうなるんだろうという好奇心を煽ります。「ブレイキング・バッド」では各話の初めにその後の展開を想定させるようなエピソードを見せます。
●「ハウスオブカード」ではドラマの展開の中で主演のケヴィン・スペイシーが視聴者に向かってその場面での自分の「本音」を語り掛けてくるのです。私にはこれがとても面白く感じられます。
●韓国時代劇では見せ方の仕掛けはありません。ですが儒教の国らしく「教訓めいた言葉」を視聴者に投げかけます。本欄でも過去に「馬医」の名言セリフを掲載しています。(興味のある方はご参照ください。)
●このようにテレビを見ながらも筋書きだけにのめり込むのではなく、話のパターン(仕組み)と仕掛け(つかみ、恐怖、驚き、教訓など)を読み取るのも愉しいものです。
●朝鮮李王朝518年の歴史は面白いですね。1392年から1910年までですから日本では南北朝時代の終わりから室町、戦国、安土桃山、江戸、明治時代まで続くんですからたいしたものです。
●現在テレビではテレビ大阪で「トンイ」が、BS‐TBSで「王女の男」の再放送が始まっています。「トンイ」を見ながらレンタルで「チャン・オクチョン」を観るとか、「王女の男」と共に「インス大妃」を観ると同時代のことが描き方の違いでさらに興味がそそられることは請け合いです。(笑)
●またなぜ李王朝は滅び、日本に併合されるに至ったのかも「イサン」「JIN」を見れば想像できます。さすがに併合に至るドラマは創らないでしょうが。このあたりは呉善花(オ・ソンファ)氏の「韓国併合への道」文春新書を読むと参考になります。
●今週もまた「トンイ」と「王女の男」を観るのが愉しみです。以前に観たことがあるのにまた惹きつけられます。「ブレイキング・バッド」はいよいよファイナルシーズンの残り2枚を観ます。これはもう少し価格が安くなればDVDを購入します。子供のようですね。(笑)
■面白いストーリーのパターンと仕掛けはアミューズメント施設にもありますが、小売業の店舗にも必要です。ストーリー化のパターンと仕掛けを探るのも売り手の腕の見せ所です。
●これについてはまた稿をあらためて言及したいと思います。仕事を愉しくするにはこういう意図を持たないと、人間関係を良くするというアプローチより効果的ですし長続きするものなんです。
●ビジネス社会では人間関係を良くすることを目的にしてはならないと思います。成果に向かう仕事関係を良くして、成果を上げる結果として人間関係も良くなると考えた方が「スッキリ」します。
■面白い物語の創り方についてネット検索をしていたら、『神話の法則』という本があることを知りました。絶版です。アマゾンで中古本が4000円以上で売られています。ですが親切な方がエッセンスを書いてくれていましたのでそれを参考にまたの機会に雑感を書いてみましょう。<完>
■明日からBS‐TBSにて4週連続で往年のアメリカTVドラマの名作「ルーツ」が放映されます。これはぜひ録画して愉しみたいと思います。4対3の画面ですが良いドラマですよ。お勧めです。
- 登録日時
- 2015/04/06(月) 11:31