▲http://soneyuya.net/1187.html
水仙の花。私には可憐な花のように見えます。花言葉をネットで検索していたら、知らない方が良いのではという記事が出ていました。(上記のURLを参照)
ですが知らないより知っている方が良いと思います。知識は力になります。
最近観終わったアメリカのTVドラマ「ブレイキング・バッド」の主人公に捧げたい花ですね。
【2015年4月の提案】
販売のストーリー化を目指そう‐<その1>
■前回書きました家電量販店でのテレビなどの購入体験から持論を述べたくなりました。それは売場における『販売のストーリー化』です。この手段については私のオリジナルではありません。小売業ではスーパーマーケットがアメリカから日本に導入されたとき(半世紀も前でしょうか?)にその店づくりそのものが販売のストーリーになっていました。
●それをヒントに30年以上前から、売場づくりという戦術の手段のひとつとして個人的な研究を重ねてきました。そこで、しばらく体験をベースに私なりに理論化したものを書き連ねてみたいと思います。
■日本でスーパーマーケットが導入される以前は、野菜は「八百屋」、魚介類は「魚や」、肉は「肉屋」というように、現在も残る市場の売り方が主流でした。要は食材別の専門店が主流だったのです。
●そこに1つの店で食事用の食材がまとめて買えるスーパーマーケットが登場したのです。その店づくりは主力商品である生鮮三品を、入店すると壁面沿いにどんな料理にも使う野菜から始まり、肉か魚へと売場と通路に従って陳列されていきました。
●生鮮食品でないものは店舗の中央にゴンドラで陳列されました。これは現在のスーパーマーケットでも大きく変わっていません。
●お客様はそれらの売場配置に従って歩きながら用意したメニューの食材を購入する人、明確な献立を決めていないが食材を見ながら決めていく人などこのストーリーを楽しむように買い物をしていったのです。
●それに対して他の小売業には明確な販売ストーリーはありませんでした。むしろ素材を分類ごとに配置して総合化、専門店化する小売業がほとんどでした。
衣食住の分野で構成されたGMS(現在のヨーカドーやイオンなど)や家電量販店、ホームセンター、カー用品、スポーツ用品などの専門チェーン店などで業種店から業態店へと進化したのです。
●その後、ストーリーのある小売業は少なく、私の見識ではコンビニエンスストアぐらいではないかと思います。それよりもユニクロ、無印良品、ニトリ、ダイソーなどSPAというビジネスモデルを開発して進化した企業と、衣食住の分野の商品をワンストップショッピングできるGMS(ヨーカドーやイオン)から、それぞれの専門分野を進化させた東急ハンズ、ロフト、しまむらなどの独自フォーマットの企業、専門店チェーンとして躍進した家電量販店、ホームセンター、ドラッグストアなどが現在も社会に貢献しています。
●この現実から言えるのは「販売のストーリー化」は手段のひとつであって、どの小売業にとっても必要なものではなく、万能な手段でもないのです。それでも利用者の生活、買い物手段に貢献する良い手だてのひとつであることに違いはありません。
●ですから売場全体にストーリーが無くても、コーナー単位にストーリーのある売場づくりを行うことはできます。それがお客様にとって価値あるものであれば、その手段のカードを実践する能力を有しているお店の方がお客様に支持されると思います。
●ではストーリー化がされていない小売業はどのような構成で売場が創られているのでしょうか。それは素材ごとの組み合わせによる店づくりです。これには品ぞろえを優先して構成する店がほとんどです。
●家電量販店やホームセンターなども生活の素材(パーツ)を単品ごとに販売する方式です。その分類方法は素材の特性別が多く、偶に用途別の売場があるだけです。
●大型書店なども雑誌、文庫本、新書本、ハードカバーに分類されて、その中を作家別やジャンル別に分類しています。このように多くの品ぞろえを分類するのに、大分類、中分類、小分類というようにロジックツリーのような分類方式が取られています。
●これらの『商品から発想した店づくり』とは違う業態がいくつかあります。それは『お客様を想定してその方々に必要なものを揃える』という業態です。有名なのは赤ちゃん用品を扱う、赤ちゃん本舗、ベビーザらス、トイザらスなどやゴルフ用品専門店、カー用品専門店などです。
その売り方は他の専門店チェーンと変わらない素材別品ぞろえ売場です。
●百貨店やショッピングセンターは専門店の集合体であって必ずしも全体でストーリーを考えた構成にしているのは少ないのではないでしょうか?衣食住遊趣などの分野の個性のある売れる専門店を集めていると思います。(これについては私の見識不足があるかもしれません)
●やはり「食事を調達する」「日常の食生活を豊かにする素材を提供する」という食品スーパーと、「日常生活にちょっと必要となる素材を提供する」というコンビニエンスストアが一番、販売のストーリー化を実践しているのではないかと思います。
●私がそのように思うに至ったのは食品スーパーでは「関西スーパー」、コンビニエンスストアでは「セブンイレブン」について書物やケーススタディと現場視察によるものです。それは10年以上も前のことでした。
●今回は企業のビジネスモデルレベルで販売のストーリー化を語りましたが、これが本論の目的ではありません。もっと身近に売場づくりの戦術レベルで販売のストーリー化を語るためのプロローグです。それは次回以降に。<完>
■4月に入りスポーツが盛んになっています。プロ野球ペナントレース、MLBの動向、マスターズゴルフや女子プロトーナメント、競馬のクラシック戦線、それに将棋の名人戦、プロボクシング世界戦、サッカーのアジア地区予選など私には興味が尽きません。
●仕事をするという生産的な活動が減り「消費生活」が主流になってきました。もともとスポーツ観戦には興味が広くて油断をするとそれらに見入って受け身の時間が多くなります。小さな目標を持って主体的に生きることが重要であって、自分の力ではどうすることもできない贔屓のプロ野球チームの成績にストレスをためないことですね。(笑)
- 登録日時
- 2015/04/21(火) 11:30