▲ポピーの花。今年の花言葉は「陽気で優しい」を選びました。機嫌よく生きることはとても重要だと思います。
【2015年5月の雑感②】
やっぱりビジネスパーソンも「心・技・体」を磨こう
■プロ野球も開幕して4分の一が経過しました。セ・パ両リーグともに専門家と称する評論家の下馬評が外れています。まだ始まったばかりとか、まだまだ先は長いと言っておられますが、やっている当事者たちとファンはそうはいきません。
●各チームの手直し対策が見ものです。プロ野球の目的は観客動員ができる強いチームを創り、優勝を続けることです。目標は単年のリーグ優勝と日本一になることです。そのためには操作可能な資源(選手)を活用することですね。
●この上手下手が目標達成を左右します。Gファンである私は岡目八目でほぼ毎日試合をTV観戦しながら結果をネット情報で確認しています。今朝は昨日の巨人VS広島の熱戦を堪能して、結果は勝ちましたので気持ちよく情報を検索しました。(笑)そこで気づいたことをシェアします。
●試合は巨人菅野、広島前田の投手戦で、結果は2対1の接戦で巨人が勝ちました。流石は両チームのエース同士の投げ合いですから思うように点が取れません。そんな中、巨人は昨日登録された堂上剛裕選手の活躍で何とか2点とりました。ヒーローは菅野投手と共に堂上選手です。
●堂上は昨年、中日を戦力外になり巨人に育成選手として拾われました。失業した人を試用期間付きで採用されたようなものです。しかし堂上は頑張ってキャンプは好調で支配下登録選手(正社員)になったのでした。
●ところがオープン戦数試合で指を骨折してしまったのです。好調が伝えられていただけに残念でした。ようやく昨日、1軍に登録され即先発です。前田健太投手は侍ジャパンのエースですからなかなかの好投手です。他の選手が凡打するのに彼と中日時代の先輩、井端選手の二人が2安打ずつ打ちました。全部で5安打しか打っていません。
●試合をTV観戦していましたが、堂上選手のみが3打席とも素晴らしい当たりをしていました。左打者の堂上はセンター返し、左への流し打ちが見事でした。
●解説の山本浩二さんが、「堂上はインコースの高めが打てないのですが…」と言っておられましたが、堂上はインコースを攻められてもファウルでのがれ、3打席とも真ん中アウトコースよりのボールを仕留めていました。
●今日のネットの記事では原監督が「野球というスポーツは本当に気持ち、魂を奮い立たせる。そういうものを彼に教わった。」と言ったコメントが掲載されていました。
●堂上選手のコメントは「感謝の気持ちと恩返しを誓って打席に入った」とあります。拾われたことへの感謝、それはチームの勝利に貢献することだったということでしょう。まさにそういう気迫が感じられる3打席でした。
●ここまでだとなんか精神論で片づけられそうです。確かに他の選手の打撃は前田投手にひねられているという状態でしたから。「なにやってんだ、ひっかけずに流し打ちをせんかい!」と私はこころで叫んでいましたから。
●「堂上を見習え、ちゃんと反対方向へ強い打球を打っているではないか」というのが私の岡目八目コメントでした。そういうのはスポーツ記事にはならないんですね。(笑)ところがひとつだけ私がなるほどと思う記事がありました。
●堂上選手は怪我をして2軍で調整中に、内田二軍打撃コーチに言われた「自分を知れ」という言葉を肝に銘じているとありました。それは『右肩が内側に入る悪癖がある、それをオープンスタンス気味構えることで修正する』という、対策によって好結果を生むようになったというものです。
●堂上選手は「自分に足りないところは調子に波がある、継続してやれるように補った」と言っています。これを私は注目しました。単なる精神論ではなく、きちんと自分を見つめ、弱点を知って、それを直す手段を技術で身に着けたということです。
●拾われたことへの感謝、1軍で野球ができる喜びからくる昂揚感、これらは大事なことですが、それだけでは勝利に貢献できるとは限りません。確かな技術を身に着けてこそ継続して貢献できる可能性が広がるのです。
●私たちのような普通のビジネスパーソンも同じことです。いつまでも感謝の気持ちを持って意欲的に働くこころ、マンネリに打ち勝つ精神とともに成果に貢献する自分の腕を磨くこと、それを継続できる体力の3つは不可欠です。
●特に自分の腕を磨き、上げることに興味を持ち創意工夫をする、優れた指導者に出会い(内田二軍打撃コーチは打撃指導の職人と言われる優秀な人)その教えを謙虚に学び体得することは成果を上げ続けるビジネスパーソンの条件でもあります。
●堂上選手はこの後研究されてインコース攻めに合うでしょう、昨日の活躍を継続するにはそれを乗り越えていかねばなりません。どういう工夫と腕を磨くのかに注目していきます。そして自分も心新たに、心・技・体に磨きをかけることを見習いたいと思います。<完>
- 登録日時
- 2015/05/13(水) 15:56