▲紫陽花の花の季節です。梅雨時の季節は私には快適です。薄着で過ごせば暑くなく、吹く風も体に心地よいですね。花言葉はマイナスイメージのモノが多いようですが、ポジティブなイメージから「辛抱強い愛情」「家族の絆」を選びました。▲レジリエンス(逆境を跳ね返し再起する力)について学んでいます。いずれまた紹介いたします。
【2015年6月の雑感】
痛みに囚われない心構え
■随分と久しぶりの投稿となりました。この間ある事情で文章を書く気にならなかったのです。その要因についての詳細はその気になる機会があれば書きます。ここでは一般論として、「人はあることに囚われると他のことに意欲が向きにくい」という弱点について述べます。
●30年ほど前になりますが、勤めていた会社の教育担当として社員研修を進めていたときのことです。ある講師の先生が次のようなお話をされたのが印象に残り覚えています。
●「私たちは、例えば歯が痛いとするとそのことが気になって他の五体満足の部分のことを忘れてしまいます。それと同じように仕事の中で何か気になること、自分にとって不都合な問題が起こると、そこばかりが気になって他の健全な部分のことを忘れがちになる」というものでした。
●これは頭で理解できても実際に歯が痛くなるとか、お腹を痛めるとそのことが治るまで他のことは手につかないものです。ですが仕事を遂行して結果に責任を担う立場であれば、そこを乗り越える意識と方策を持っていなければなりません。
●痛みについては自分自身で解決することが最優先です。その代り他の健全な部分は他の人(部下や同僚、上司)の力を借りることです。私の経験では部下が引き起こしたクレーム対応からは逃げないことを心がけました。(実際にはそれらの経験で私自身は相当のダメージを負いました‐笑)
●しかし、自分の力ではどうしようもない痛みは他の人に委ねました。病気にかかればお医者さんに任せるのと同じです。医者の処方に従いながら自分の気力だけは充実させるしかありません。精神力はほとんど自分でコントロールできる領域ですからね。
●リーダーであれば不安にとらわれイライラしないこと、問題が解決しないからといって不機嫌にならないことです。自分でできること、他の人に任せること、メンバーを激励することなど区分して対応することが必要な態度です。
●痛みにとらわれ過ぎると周りが見えなくなるとか、正常な判断を下せなくなるのが普通の人間です。そのままだと状況をさらに悪化させることにつながります。
そういうことを防ぐのがこの研修での学びのテーマでした。
●問題を発見して、課題として取り組むにはその課題を何としても何とかする決意。その時にその課題については「実態を把握して=知って」「要因となる重点ポイントを見つけ=掴んで」「それから手を打つ(処方箋)=動く、動かす」という手順を基本とすることでした。
●その場合、課題に目を向けるだけでなく問題でない部分の力も活用する、あるいはその部分に悪影響を与えないという視野の広さが必要ということでした。
●人間のこころと体は神経系統でつながっています。先月書いた「心技体」の話のうち、心と体は深い関係にあります。「囚われるこころ」は体にも悪影響を及ぼします。こころは部分的な痛みに左右されやすいものです。ですが全体に視野を広げれば健全な部分が多くあることを忘れてはなりません。
●最後に今私が実践しているこころを奮い立たせる言葉を紹介しておきます。
それは中村天風先生の教えである『力の誦句です』。
■『力の誦句』
私は力だ 力の結晶だ
何ものにも打ち克つ力の結晶だ
だから何ものにも負けないのだ
病にも、運命にも、否あらゆるすべてのものに
打ち克つ力だ
そうだ
強い強い 力の結晶だ
●これは腹の底から唱えると元気になります。気合を込めて30秒、寝転んでいてもできます。私は朝、目が覚めたら唱えてから起きます。仕事を始める前にやってみてください。下腹に力を込めて、イントネーションを付けて唱えると良いでしょう。
さあ、今日も一日元気に行こう!<完>
- 登録日時
- 2015/06/30(火) 08:57