▲ダリアの花。花言葉には良い意味のものと悪い意味のものがあるようです。私はそのなかから、『感謝』を選びました。病気になってあらためて家内や息子たち、親族、知人、病院関係の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。その方々に報いるためにもレジリエンス(再生する力)が必要です。
【2015年7月の雑感】
私家版しくじり先生<直腸がんになりました>その1
■今年の5月末に下痢をしたときに下血しました。これはたいへんだと近所のクリニックに飛び込みました。診察の結果、異状はないということだったのですが、一抹の不安があったので大腸の内視鏡検査をお願いしました。
●近くの国立病院神戸医療センターを紹介してもらい検査を受けました。これまでこの検査は苦しいので敬遠していました。実は2年前に市の健康診断で便に潜血が混じっているので精密検査の勧告を受けていたのです。
●その時は面倒なので近くの別のクリニックに行ったのですが、放射線科の先生でレントゲン検査をしてくれました。結果を見ながら先生は「何ともないよ、きれいなもんだ」と太鼓判を押してくれました。
●私も痔だろうとたかをくくっていました。それから1年後の健康診断でも再び便に潜血があるとの診断が出ました。これはやばいかもしれないと「今度は内視鏡検査を受けよう」と決めながら、9か月も放置していました。
●その結果、とうとう下血です。内心「がん」かもしれないと思っていましたが、案の定検査の先生は、カメラを挿入するなり「これが病気の真犯人や」「うん、ぐりぐりがあるぞ」と勇んだ声で教えてくれました。何か発見した喜びをその声に感じながら不安がこみ上げてきました。
●「先生がんですか」と尋ねましたが「早まってはいかん、1週間後の検査の結果が出るからそれからのことや」と言われ、ほぼ確信をしました。看護師さんは先生からの手紙を渡され、「午後からでもかかりつけの先生の所へ行ってください」と言われたのですが、受付の方は「1週間後に検査結果が出ますので、その連絡を待ってからこの手紙を持ってかかりつけの先生を訪問してください」ということでした。
●このドタバタな対応からもさらに「がんに違いない」と感じました。そして1週間後に近くのクリニックから電話があり「すぐに来てください」との連絡をもらいました。結果は予想通り「鶴崎さん、残念ですががんでした。進行性では無いようですが手術が必要のようです」との診断でした。
■ここで教訓1:健康診断で便に潜血があると言われたなら即、内視鏡検査を受けることです。
私のように仕事で忙しい、内視鏡検査は苦しい、どうせ痔から出た血だろうとなめてかかってはいけない。
●レントゲンでは見つからない、辛抱してでも内視鏡検査を受けるべきです。私の場合は2年前ならポリープの除去で済んだかもしれない。「覆水盆に返らず」ですね。
■「今度は外科に行かねばなりませんがどこか希望の病院がありますか」と尋ねられましたが、60年間、大きな病気はしたことがなく、入院もしたことがありませんので、「特にありません、早く手術をしてくれるところでお願いします」と伝えました。
●再び神戸医療センターの外科へ。6月上旬のことでした。1人で行ったのですが診察の先生は「ご家族は来ておられないのですか」と尋ねるではないですか。「いやおりますが今日は一人です」と答えると、「普通はがんで手術が必要な時はご家族もお見えになりますよ」とおっしゃいます。
●「先生、だいぶ悪いのですか、覚悟はしていますので率直に教えてください」と言いました。それには答えず「まずは手術の前にいろんな検査がありますからそれを受けてください」
●それから6月は殆ど検査の連続でした。血液検査、生体検査、レントゲン検査、エコー検査、CT検査、胃カメラの検査、腸のレントゲン検査など連日検査に通いました。結果を聴きに行くときは家内と下の息子を連れて行きました。
●そこで先生はがんの状態と手術の必要性を再確認されました。その時は切れば治るような感じでした。「手術は7月9日にしましょう」とのことでしたが、同時にCT検査の結果「甲状腺に腫瘍があるようなので、専門病院を紹介するから検査をしてもらうように」と言われました。「えっ、甲状腺にも腫瘍」「これはダメか」と思いました。
●超満員の甲状腺の専門病院で5時間待って30分ぐらいの診察です。しかも「検査結果は1週間後ですからまた来てください」といわれました。「おいおい直腸がんの手術に間に合うのか」と気が気ではありませんでした。
●検査結果が出たのは手術の6日前でした。「甲状腺の腫瘍は良性です。ですが経過観察が必要なので半年後に来てください」とのことでした。本当は左右に2つある腫瘍のうち片方は良性でしたが、片方は検査不能でした。(痛い思いをしたのに大丈夫かいなと不安になりました)
●そしていよいよ入院日が7月6日(月)に決まり、9日(木)の手術の予定で神戸医療センターに入院しました。下血という現象が現れてから50日近く経過しています。体調はすこぶる良好で本当に病気なのか思うくらいでした。ですがある程度想定していましたが、私にとっては思いもよらない「苦痛の連続」で体も心もずたずたになる日々が待っていたのです。<続く>
■教訓2:緊急でないとすぐに手術をしてもらえません。まるで企業の経営診断と同じように、「私の体の全てを検査してからでないと処方が行われないのです。」私たちの仕事と同じです。『知って、要所を掴んでから、対策の実施』です。
●一度大きな病気になるとかなりの時間が必要になるということです。私の場合、請け負った仕事がほぼ終わっていて、これから余生を楽しもうと思った矢先の試練でした。余生をのんびり過ごすということはできず、「がんを克服するという試練」が与えられました。手術の結果、容易ならざる状態であることがわかったからです。
- 登録日時
- 2015/07/31(金) 10:23
