▲ビオラの花、舞姫という名前だそうです。花言葉を紹介したHPがありました。メインは「片想い」のようですが、読みごたえがありますので興味のある方はご参照ください。私は別の「誠実」「信頼」「忠実」のほうが好きです。
http://ar-flower.com/viola%EF%BC%97/
【2016年2月の雑感①】
実感!継続は力なり
■昨年12月中旬からほぼ2か月、本欄への投稿を休んでいました。理由は抗がん剤の副作用で体調が良くなかったからです。特に1月7日早朝には下血をして青ざめました。「すわっ、再発か」と同時に「これで終わりか」という思いが頭をよぎりました。
●家内に告げた時の彼女の悲しそうな顔が忘れられません。午前8時半を待って神戸医療センターへ電話をしました。主治医は手術日で診られないが代わりの先生が診るのですぐに来るように言われました。
●自宅から歩いて10分のところにあるのが幸いでした。直ぐに診ていただきましたが、肛門付近には出血が見られないので内視鏡検査とCT検査をすると言われました。血液検査の結果は肝臓の数値が悪化している以外は異常ありませんでした。
●急な内視鏡の検査で順番は後回しです。準備の排便に2時間薬剤飲料を飲みます。これがなかなか難しい、指定の状態になるのに時間を要しました。検査をされた方はご存知でしょうが、けっこう痛いし苦しいのです。私は苦手です。
●結果は「虚血性大腸炎」か「ウイルス性大腸炎」かはっきりしないが、血は止まりつつあるし、手術痕は大丈夫です。生体は検査しますので後日結果が判明するということでした。でも入院を勧められ驚きましたが、断りました。(笑)
●その日は午後5時頃に終わり、薬局で処方箋をもらって帰りました。後日の主治医の診察では正式に「虚血性大腸炎」と診断されました。原因は分からず高齢者に多いとのことでした。抗がん剤の副作用かの因果関係は分からないということです。(私は抗がん剤の副作用だと思っていました)
●先生は肝臓の数値が悪化している(2回目です)ので抗がん剤はもう中止しようとおっしゃいました。5か月飲んで残りは1か月ですが、もういいでしょうとのことです。私も再発のリスクは高まるけれど肝臓くんが持ちこたえられないのは困るので同意しました。一瞬高額な費用のことも頭をよぎりました。(笑)
●この判断が吉と出でるか凶と出るかはわかりません。ですがその後は抗がん剤の副作用が無いものですから体調は良くなりました。内視鏡検査の結果、直腸の手術痕は大丈夫だし大腸には異常はありませんでした。2週間後にはもう一度造影剤を投入してCT検査をすることになりました。
●2月上旬にCT検査をしましたが結果は異常なし、がんの転移の形跡もないとのことでした。とりあえず手術から6か月後の結果は問題なしということで、第一関門突破です。嬉しかったしほっとしました。家内にも素直に「ありがとうね」と言いました。
●ですが「排泄障害」で大便がコントロールできない状態は続いており、まだまだ安心できません。『油断大敵』という4文字が浮かびました。がんは「しぶとくて手強いよ」という亡くなった先輩の言葉が思い起こされます。
●1年後の精密検査とのことでしたが、半年後の8月に再度行い、それから1年ごとにしてくださいと申し出ました。費用はかかりますが、高額な薬の服用は何もないわけです。「普通に生活をすればよい」と先生は言われますが、私は自力で『免疫力』を付けるしかないという思いがあります。
●病院では手術をしていただき患部を切除し、その後のメインテナンスもしていただきましたが、病気の原因は教えてくれません。おそらく個別の生活習慣まで調べて原因を想定し処方するというのは病院の役割では無いのでしょう。
●私は考えました。がんは遺伝子と生活習慣によって発生するのだろうと。遺伝子はよくわかりませんから、できることは「生活習慣の改善・強化・付加」です。
原因を想定するとか、特定ができないわけですから対策は仮説を立てて実行するしかありません。
●この辺りは仕事における問題解決と同じです。課題は「がんを再発させないための生活習慣の改善・強化・付加」です。さらに生活習慣を細分化して分野を特定しなければなりません。
●私は直腸がんですから、まず「食事」、次に「運動」、そして「睡眠」です。さらに私の推測では「ストレス」が要因と思います。この4分野で①改善すべきこと、②さらに強化すること、➂新しく付加することを決めました。
●『食事』は家内に任せています。野菜が増えました。もともと薄味なので塩分控えめは実践されています。強敵は私の間食の習慣です。これがやめられません。減らすことにしました。止めたのはピーナッツなどの豆類の食べ過ぎです。チョコレートは継続しました。また「お菓子より果物」をこころがけ、旬の果物を優先しています。
●テレビで「ミニトマト」をおやつがわりに食べようという提言がありました。以来、口が淋しくなると「ミニトマト1個」を食べるようにしています。少し大きめの方がだんぜん美味しいですね。
●『運動』は毎朝午前6時起床、6時20分出発、近くの公園でストレッチのあとラジオ体操第1、第2(約10分)、そして腕立て伏せ40から50回、正拳突き60回、うさぎ跳び10回、その後の散歩で7時に帰宅して朝食です。
●あとは午前か午後に徒歩で買い物、90分から120分をほぼ毎日実行です。これは7月の退院後この2月まで、雨天と1月の25日、26日の大寒波以外継続してきました。雨の日はエントランスか室内でストレッチとラジオ体操は行っています。
●『睡眠』は通常6時間半、昼寝は20~30分です。歳を重ねて夜中に1、2回目覚めますが、トイレをすませばすぐに眠れます。寝る前の30分読書、昼間のつまらない映画やドラマを観ていると自然に眠ってしまいます。(笑)
●『ストレス解消』は映画・海外ドラマ鑑賞(BDやDVD)、音楽(クラシック音楽と歌謡曲=BSプレミアムシアターと島津亜矢の名作歌謡劇場のCDに嵌まっています)、読書(現在は船戸与一の満州国演義、橋本治の平家物語、関川夏央の子規・最後の八年、それに先日、BSフジで放映された三屋清左衛門残実録に触発されて再読ですが併読しています)。少しずつゆっくりです。
●病気してからビジネス書は読まなくなりました。病後は島田陽介先生の「流通業の選択」のみ読んだだけです。販売革新誌で吉田繁治氏が新・チェーンストア理論を書いて、セブンGの鈴木敏文さんや島田先生の個店チェーンストア理論を批判しているのが面白いからです。
●私見では、どちらも通用する企業が違うということであって、理論論争など大した価値が無いと思います。個々の企業が独自のやり方で成功すればそれで良いのでしょう。大事なのは持続可能な企業体質を創ることだと思います。
●最近、自分で考えることの価値を重視する私は根来龍之氏の「ビジネス思考実験」という著書を入手して、じっくり読み始めています。いずれ本欄でご紹介するかもしれません。
●テレビもNHK Eテレの白熱教室、100分de名著、英国ドラマ「ダウントン・アビー」など録画して観ています。好奇心が旺盛なため時間がいくらあっても足りません。注意しているのは「内容が不快なドラマ」や「好きになれない俳優」が出ているものは観ないことです。
●ストレスを感じたものは途中で止めます。逆に面白い、笑える、勇気が出る、スカッとする、興味津々なものはじっくり、小分けして愉しむようにしています。嵌まるのも体に悪いですからね。
■実は1月後半に別の病院で半年ぶりに「甲状腺の腫瘍(良性)」の定期検査に行ってきました。がんの手術のころには片方に大きな腫瘍が、もう一方は小さな腫瘍があったのですが、この間の検査では片方の大きな腫瘍が小さくなっていました。もう一方の小さな腫瘍は2ミリほど大きくなっていましたが、大丈夫とのことでした。今後は1年に1回でよいそうです。
●なぜ小さくなったかは、要因は不明のようですが、私は自分の免疫力が向上しているのではないかと思います。この半年の4つの分野の生活習慣の改善・強化・付加の成果ではないかと密かに思っています。
●このことは今回の直腸がんの転移がなかったことにもつながっているような気がします。患部の周辺のリンパ節に5つも転移していたわけですからまだ体のどこかに潜んでいるかもしれません。
●『油断大敵』ですが、自分の努力の成果を前向きにとらえ『継続は力なり』を信じ、生活習慣を変えていく努力を続けたいと思います。人間の体の細胞は日々流転しています。悪い細胞を破壊し新しい元気な細胞で体を形成するようにしたいと考えています。
●もう春の足音が聴こえる季節になりました。昨日昼間、近所の公園のベンチで30分ほど日向ぼっこをしました。心穏やかになります。体にもエネルギーが充電されるようです。
また本欄への投稿を再開しましたので興味のある方はご笑覧ください。 <完>
- 登録日時
- 2016/02/17(水) 11:21