▲トサミズキの花。花言葉は「清楚」「優雅」。女性を表現する言葉ですね。
私の好みにぴったり(ぴったしと言いたくなります)ですね。(笑)
【2016年3月のトピックス】
ニュースで思考トレーニング
■暇になったせいかいろんなニュースが目に入ってきます。目にするのは発信量の多い、テレビタレントの『不倫ネタ』『学歴詐称ネタ』、プロ野球界の『ギャンブルネタ』が現在の御三家です。仕事が忙しい時はそういうものに関心を示す余裕もなかったのですが、いまはついつい見てしまいます。
●私にとっては「どうでもよいこと」なのですから極力無視しようとします。そのためには他に興味を持たないと流されます。やはり「学ぶ」ことに関心が行きます。日々のニュースからも何らかの学びを得ようと愚考しています。そこで…
●これらのニュース御三家から学べることは生きていく上で、「不倫というものは夫婦間の信頼関係を損なうもの」「学歴詐称は仕事をしていく上で信頼関係を失うもの」「ギャンブルは度が過ぎると人生を踏み外すことにつながる」という『道徳的な教訓』だと思います。
●道徳などどうでもよいと考えるなら、不倫をしても生きていけます。嘘をついても生きていけます。自分の甲斐性でギャンブルをすれば人生に破綻をまねくこともないかもしれません。
●ですが私は道を踏み外しそうになりながらもそこをこらえて、真っ当な生き方をすべきだと考えるのです。米国の人気テレビドラマで「ブレイキング・バッド」というのがあります。このタイトルの意味は『道を踏み外す』というそうです。これが実に面白い。
●主人公のウォルター・ホワイト氏は50歳過ぎの元化学者ですが今はしがない高校教師です。その彼が肺がんに冒されてしまいます。医者から余命いくばくかもないという診断をくだされた彼は、あるきっかけから「麻薬の製造」という道に踏み込みます。
●プライドが高く、有能な化学者でもある彼は「純度の高い麻薬の製造に成功」し、その筋の世界から高く評価され、金も入ってきます。彼は家族や親せきを欺きながらどんどん暗黒の世界に踏み込んでいってしまいます。
●動機は自分が死んだ後の家族のために金を残すということですが、それ以外にも自分の自尊心を満たし、残された人生に生きがいをもとめる(自分の能力を最大限に発揮する仕事をする)居場所の確保でした。(私の見解)
●ドラマは全部で5シーズン、6部作という長編です。いろんな出来事が盛り込まれ見ごたえのあるドラマとなっています。お茶の間で鑑賞するのには適していますが、主人公のようになってはいけないでしょう。興味のある方はレンタルショップで借りて観てください。内容からすると日本の無料テレビでは放映されないでしょう。
●少し脱線しましたが、今日お伝えしたいのはニュースを多面的に観て自分の思考のトレーニングに活かそうという提案です。最近私が関心を持って追いかけているのが『シャープの動向』です。もうひとつ昨日北海道新幹線の開業のニュースを見て、「こんなもの誰が利用するのだ」「札幌、函館間が開通しないと意味がない(15年先)」という自分の考えに水を差される論説に出会ったことです。
●シャープについては本欄でも取り上げていますが、概ね片山、奥田、高橋元社長たちの経営上の失敗に大きな要因があるというのが私の見方です。ようやく内情が本として出版されるようになりましたが、まだ完全版とはいえないでしょう。
●これからも分析が続き、内幕が暴露されるかもしれませんが、昨日の「ダイヤモンドオンライン」の記事で少し視野を広げた「日本の企業の仕事の後進性」というのがありました。
●『シャープはなぜアジア企業に屈したか?「仕事後進国」日本の敗因』という記事です。URLを参照するかタイトルを検索してご覧ください。
http://diamond.jp/articles/-/88467?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor
●私が共感したのは次の箇所です。
『上司の仕事の本分は、上下関係よりも自分のチームに最大限のアウトプットを出させることなので、「How can I help you?(なんか手助けできないか?)」「Any problem?(何か問題あるか?)」と、上司のほうから積極的に気にかけて問題点を聞き出し、部下がより働きやすい環境でアウトプットを出しやすいよう、サポートしているのだ。このような環境下であるからこそ、ガチンコ本音で発言しやすくなり、新しい価値観を生み出しプロジェクトを進めることができる。』そのとおりだと思います。
また筆者は本文のまとめで以下の4点をあげられています。
①日本(の企業)はスピードが致命的にトロい
②時間は限られている。圧縮化が必要
➂自分でやったほうが早い!は損している
④部下をヒーローにするためのマネジメントをする
●この4つのまとめは、実質2つのことを言っていますね。おわかりでしょうか?それは・・・
●仕事のスピードをあげる仕組みと習慣にせよ、と部下を活かすマネジメントの重要性です。①と➂は現状の問題提起、②と④は解決策の提案です。
日本でも出来ている企業はいくつもあるでしょう。大手電機メーカーであるシャープとてかつては出来ていたと思うんですが…、やはり経営陣が変わってから衰退したのだと思わざるを得ません。
●筆者の意見に全面的に賛成ではありませんが、そういう見方もあるのだなということを学びました。
●もうひとつの「北海道新幹線」の件です。これはまた政治家が地元の便益と公共事業を誘致するためのものと思っていました。「北海道へは飛行機が便利」という当たり前の前提があります。
●北海道なら札幌、函館間の新幹線が先だろうと思っていました。現在の特急では3時間ぐらいかかるのですから。ところがこれも以下の記事に接して、なるほどそういう見方もできるのかと感心しました。
●まずはその記事を参照ください。
『「北海道新幹線は失敗する」という見方は間違っている』がタイトルです。
http://diamond.jp/articles/-/88464?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor
●筆者の鈴木貴博氏はこのニュースを見た人が陥る前提条件に言及しています。それはこの新幹線は東京から北海道へ向かう人が利用するという思い込みです。そうではなくて、北海道道民が東北地方へ出かけるのに利用するとしています。
●しかも北海道の人は鉄道が好きで、長時間移動を厭わないという特性を述べられています。札幌から函館へ特急で3時間かかるのは苦にならないが、青函トンネルを超えて東北地方まで出かけることは現状ではしにくい。それが新幹線の開通で北海道の人は動くと読んでいます。
●私は鈴木氏の言うとおりになるとは限らないと思いますが、(札幌までつながれば効果大という考えです)本州から北海道をみているからという指摘は頷けます。そういえば昨日のニュースで知ったのですが、新函館発東京行きが「上り列車」で東京発新函館行は「下り列車」というそうです。
●この記事からはあらためて自分の「思い込みで判断」しないこと。「そのねらいは何か」を考え、「実態を調べてから答えを出す」という思考の基本を思い出しました。
●北海道新幹線の成否は時間が証明してくれると思います。この記事のアンケートでは70%の方が乗ってみたいと答えています。私は乗りたいと思わないに答えました。(笑)
●今回は思考のトレーニングは、クイズを解いたりするだけでなく日々のニュースから自分で問題を設定して仮説(自分なりの答えを考える)を立てることでできるという提案です。
■プロ野球が開幕しました。愉しみが増えてわくわくしています。大相撲では琴奨菊関が私の予想通りの結果になりつつあります。横綱というのは、白鵬関以外は考えられませんね。昨夜、夜中の2時40分に目が覚めました。スマホで競馬のドバイ国際レースに参戦している馬たちの結果を見て、半分喜んで半分がっかりでした。スポーツ観戦は楽しい!<完>
- 登録日時
- 2016/03/27(日) 12:09