▲4月になり桜の花が咲き誇り散って、チューリップも愛らしく咲きましたがまたたく間に萎んじゃいました。散歩道にはビオラが長く咲いています。また後半にはつつじの花が満開に近く目を和ませてくれます。自宅周辺はつつじの花が咲き乱れています。緑、白、ピンク、赤の組み合わせが美しい!
【2016年4月のトピックス】
プロ野球ニュースでもこういう記事が読みたい
■今月はいろいろあって記事のアップができませんでした。生きていますからいろんな体験はありました。ですが読者の役に立つような情報にするには私の気力と知力の衰えがあり少し時間が必要です。(5月にご期待ください)
●今年のプロ野球も開幕して1か月になろうとしています。まだ143分の30前後で、同一チームとの3連戦を2回終えたところです。1チームとの対戦は全部で8回+1戦の25回戦です。残りの18試合は交流戦です。
●まだまだ年間優勝を論ずべき時期ではありません。おそらくセリーグは大混戦になるでしょう。パリーグはソフトバンクが独走すると予想されます。
●プロ野球ファンであり関西に居ながら巨人ファンである私にとって、阪神巨人戦は愉しみのひとつです。東京ドームでの1回戦は1勝2敗で負けてしまいました。今回の甲子園ではお返ししてもらわねばと思っていましたが、チーム力からは不安がいっぱいでした。
●ですが昨日、一昨日と連勝し、この3連戦は勝ち越しが決まりました。今日は雨が降っていて開催が危ぶまれますが、昨日も試合開始を遅らせてまで強行したのですから阪神球団として開催するでしょう。夜には雨が上がる予報です。
●今回の2連勝で気分は爽快です。昨夜のBSのテレビ朝日の中継は、ご丁寧に試合中も終了後も午後10時まで繰り返しダイジェストを流してくれました。こういうのは読売系のBS日テレでもありません。(関西の視聴率は低かったでしょう)
●一夜明けてスポーツ新聞で巨人快勝の余韻にひたるようなつもりで、ネットのスポーツ記事を検索して読んでいます。毎朝の習慣です。今朝は朝食もお茶も格別美味しかったですね。(笑)
●ここまで本文は読者の何に役立つのだと思われるかもしれません。巨人ファンだけは「そうだ」と共感いただけるでしょうが、阪神ファンは嫌な気分になられ本文をスルーされると思います。
●そこで「野球ファン」ならなるほどと思われるようなネット記事を見つけましたのでそれを紹介します。昔から野球の記事は、勝った負けたの結果の報道、試合のポイントは何であったかの指摘や解説、監督や選手の談話で構成されています。
●素人の私でも長年テレビ観戦をしていると、ほとんどのことがわかります。それほど人には「傍目八目」の能力があるのです。テレビ解説でも新聞、ネット記事でもありきたりのことを伝えていたのでは視聴者、読者の好奇心は満たされません。
●そんななか久しぶりにこれは良い記事だと思ったのが以下のネット記事です。
<阪神1-11巨人>◇27日◇甲子園
巨人田口麗斗投手(20)が、甲子園でプロ初完投を演じた。6回に新井に1発を浴びたが、5併殺でピンチを脱出し7安打1失点。「正直ホッとしています。高校の時とは違いますけど、憧れていた場所。そこで勝ててよかったです」。今季5戦目で今季初勝利でもあった。
体重を前に乗せて投げた。6回1死一塁。横田を外角低め128キロの直球で併殺打に仕留めた。140キロ超えの直球は1球もない。オフに覚えたツーシームと、武器のスライダーを低めに集めた。
大投手との投げ合いから発見があった。今季は広島黒田、中日吉見と対戦した。2人が投げた後にマウンドに上がると、プレートからホームベースに向かって真っすぐの線があった。軸足の跡だった。「無駄なく体重が前に乗っているんだと思いました」。日本ハム大谷、楽天則本、先輩の菅野も同様の跡ができている。田口はまだ同じ跡はできないが、意識して投球のプラスにしている。
20歳左腕の完投勝利は、球団では71年の新浦以来となった。今季チームで菅野以外の完投は初めて。「菅野さんみたいに最後まで任されるようになりたい」。チームは3連勝で、今季最多の貯金7とした。【細江純平】日刊スポーツ
●私が注目したのは田口投手の談話の部分です。今シーズン、田口投手はこれまで好投しながらも打線の援護が少なく勝ち星に恵まれませんでした。それは主に対戦相手投手が広島の黒田や中日の吉見という好投手だったからです。
●ですがこの記事にあるように田口投手は相手投手から自らの意思で学んでいたという事実です。ここで私が感心したのは①田口投手の学ぶ姿勢とそれを実践する能力であり、②このことを記事にした日刊スポーツの細江記者の着眼点と表現力です。
●田口投手がマウンドで相手投手の軸足の移動の軌跡に気づいたこと、これはコーチのアドバイスがあったかもしれませんが、その観察力は見事です。良い結果には良い過程が必要です。相手を打ち取る投球術のひとつに軸足の体重移動があるのですね。これができるとキレのある球が投げられるのでしょう。
●田口投手の直球の球速は140Kを超えません。なのに、なぜ直球で空振りが取れるのか、変化球とのコンビネーションもあるのでしょうが、生きた球を投げられているのだと思います。
●このことを取材し記事にした細江記者の着眼点とこの短い記事でなるほどと思わせる表現力も見事です。
●この記事から2人の優れた能力に「あっぱれ」をあげたい気分です。
自分より優れた人から学ぶ姿勢とその着眼点が能力開発には重要だということが改めて確認できたのではないでしょうか。
●他にも朝日新聞朝刊で広島カープの野村投手が昨夜の中日戦でプロ入り5年目にして初完封をした記事がありました。
●そこには先輩の黒田投手からキャンプで受けたアドバイスが紹介されていました。シュートが投げられるならプレートの踏む位置を3塁側から1塁側に変えてはどうかというものでした。黒田投手はMLBに移籍してからこのことを発見して成功したそうです。(右投手の場合です)
●実践から得られた成功知識、つまり実践知です。それを学び実践する。一度で体得できなくても継続して確かめてみる。
●野村投手は昨夜外角中心の投球から、思い切って打者の内角をシュートで衝いて打者を打ち取ったようです。優れた先輩から謙虚に学び実践するという成長への王道を歩む人には成功が待っているように思えます。次の登板が楽しみですね。
●今回はプロ野球ニュースの記事から気づいたことを書いてみました。来月は最近読んだ本から司馬遼太郎の「花神」を取り上げてみたいと思います。そして神戸外国語大学のオープンセミナーで学んだことなどを紹介します。<完>
- 登録日時
- 2016/04/28(木) 13:38