▲夏椿の花。花言葉は「愛らしさ」です。
【2016年7月の雑感②】
頑張れ!稀勢の里
■今日27日(水)から私の近所で行われている朝の【ラジオ体操】に子供たちが参加するようになりました。8月15日(月)までです。日頃はそこそこの数の大人が中心に集まっています。今日は一気に子供の数が増え会場は活気に満ちていました。
●人が多く集まると空気が一変しますね。大人の方々の動きにこころなしか活気が感じられます。なぜなら子供たちは集まってきましたが体操がへたくそなのです。先人である大人たちはお手本を見せるようにやっておられる気がしました。
●私はいつもどおりマイペースで全力投球です。(笑)ラジオ体操10分、ミニ運動5分、散歩30分は私の運動ルーティンですから。子供のことは気にしません。観察するだけです。私には自分の「免疫力の向上」という目的があるからそれに向かって邁進するだけです。
●それにしても子供たちのラジオ体操はへたくそです。学校では教えていないのでしょうかね。ま、朝早起きして良い空気を吸うだけでも健康的ですから良いでしょう。みんな元気に頑張ってもらいたいものです。
■本題です。今週に入り大相撲名古屋場所が終わって夕方の愉しみがなくなりました。この2週間、大関稀勢の里を性懲りもなく応援し、何としても優勝、横綱昇進を実現してもらいたかったのですが残念な結果に終わりました。私も疲れました。(笑)
●何度目でしょうか?あと一息のところまできておきながら稀勢の里関は多くの大相撲ファンの期待に応えられません。ここ数日その要因は何だろうかと考えていました。
●横綱になるためにはそれにふさわしい成績を残さなければなりません。2場所連続優勝もしくはそれに準ずる成績です。稀勢の里は3場所連続準優勝という非常に安定した成績を残していますが、優勝がありません。
●今場所は12勝でも優勝さえしていれば横綱に推挙されたでしょう。ですが準優勝です。これでは「ふさわしい成績」を残したと言えません。ではなぜ優勝できないのか、そこを自分なりに推測してみました。
●力士も他のスポーツ選手と同じように【能力×体調×運】が成績の大きな要因になるのではないでしょうか?さらに細分化すると能力=心(精神状態)×体格×体力×技術×スピードだと思います。体調は15日間のコントロール、運はあとから分かるものだと思います。
●ここでは能力に焦点を当ててみましょう。
●能力のうち体力は稀勢の里は稽古十分なので問題は少ないでしょう。怪我も少ない力士です。これが彼の最大の強みです。体格は相撲にとっては弱点があります。それは、彼は足が長いということです。ですからどうしても腰高になるという欠点が直せません。
●しかも上半身が鍛えられ発達しているので、下半身の安定性にやや欠けるのです。攻める時も上体に力が入るため、下から、下から攻めることが容易にできにくいのです。そこで突き落としを喰らったりするのでしょう。
●技術は左差し、右上手で寄るという強みの型は持っています。ですが立ち合いで左が差せない時がピンチです。突き合い、押し合いになると途中でいなされたり、ひっかけられて土俵を飛び出したり落ちます。(今場所では栃煌山戦)
●立ち合いで自分の型になれなかったときの対応技術が不足しているように思われます。もうひとつの弱みはスピードに欠けることです。これは3横綱との比較で言えることですが。
●その大部分は立ち合いです。厳密に言えば立ち合いから次の一手のスピードです。自分の型にいかにはやく持ち込むかということでしょう。相手の動きが遅いか同等の力士には安心して見ていられます。
●ですが、栃煌山、妙義龍、嘉風あたりが苦手です。それに押し相撲の碧山にはよく負けます。(最近数場所は碧山との対戦がありませんが、彼が対戦位置に戻ってこないうちに昇進すべきです)
●最大の課題は心(精神状態)のコントロールでしょう。彼はおそらくプレッシャーにあまり強くないのでしょう。相撲のような短時間で勝負が決まるスポーツでは、緊張する心が力の発揮を妨げます。おそらくここ一番では「お尻の穴がパクパク」したことがあるのではないでしょうか。(笑)
●当社の池田代表の著書にある「中村天風先生」の「クンバハカ法」をマスターしてもらえれば平常心を保てるでしょうに。臍下丹田に力を込めて肛門を締め上げるだけで落ち着きます。
●相撲では取組中に力士は概ね息を止めているはずです。上の口が閉まっていれば下の口もしっかり絞めねば体に力はたまりません。生物学者の福岡伸一先生は、人間は「考える管」であるとおっしゃっています。(後日紹介します)
●私は口を開いたままのスポーツ選手は持てる力を十分に発揮しえていないと思っています。プロ野球中継で口を開いたまま投げる投手を時折見かけますが、よく打たれるとか、四球を出しますね。
●稀勢の里は名古屋場所では控えで「微笑み顔」をしていましたが、これも彼なりの精神安定剤だったのでしょう。(私はとってつけたようで違和感を持ちましたが)
●精神状態をコントロールして持てる力を十分に発揮する努力は続けてもらいたいですね。稽古は十分なんですから自信を持って、慌てないことです。松鳳山戦のように頭から突っ込まないで堂々と受けて立っても勝てる相手なんですから。(名古屋場所の最大の失敗は彼に負けたことです)
●大関稀勢の里が横綱になり、安定した成績を続けるためにも来場所は何が何でも優勝してもらいたい。13勝2敗でいいでしょう。それから2年間は毎場所12勝以上の成績を上げて、1年に2回ぐらい優勝すれば横綱として立派でしょう。
●風貌は美形とは言えなくとも、相撲取りとしての錦絵のような顔だちは横綱にふさわしい風格があります。ガチンコ(真剣勝負)時代になって前途は厳しいでしょうが、ここを乗り切ってもらいたいものです。『頑張れ!稀勢の里』
●一門の貴乃花親方、引き続き指導をしてやってください。(笑)先代の鳴門親方=元横綱、隆の里があと3年長生きしていればもっと早くに稀勢の里は横綱に成れたと思っています。彼には横綱経験者の指導者が必要だと確信しています。<完>
- 登録日時
- 2016/07/28(木) 09:12