【2017年3月のトピックス①】
▲福寿草の花。花言葉は「幸せを招く」「永久の幸福」などです。病気になっても幸せを感じることができます。野球や相撲の観戦も私にとっては幸せなひと時です。
WBCプロ野球と大相撲春場所が熱い!
■3月16日(木)ようやく抗がん剤の副作用による体調不良から解放されつつあります。ですが今朝はまた鼻血が出て困りました。ようやく一時よりも落ち着いたので好きなプロ野球と大相撲の観戦から気づいたこと、感想を書きます。
●まずWBC(第4回ワールドベースボールクラシック)大会における侍ジャパンの大奮闘ぶりから。3月7日(火)から始まった第1ラウンド。日本はキューバ、オーストラリア、中国と対戦しました。
●結果はご存知のように3戦全勝で1位通過です。この3戦を見て気づいたのは本番における「緊張感」の克服と試合に勝つことによって(成果が出る)チームは一丸となりやすいということです。
●まず緊張感から。各チームから選ばれた日本では一流のプロ野球選手たちも、小久保監督をはじめとする首脳陣もこの大舞台に一様に緊張感を過度に漂わせていました。日本を代表して世界一奪還を目指すからには当然のことだと思いますが…。
●テレビの画面からの観察ですから私の勘違い、思い込みもあったかもしれません。ですが緊張感の現れは投手陣の投球と首脳陣の投手リレーに現れていたようです。
●キューバとの開幕戦、先発のロッテ石川投手は緊張感が漂っていましたが、立ち上がりのピンチを菊地二塁手の好プレーでダブルプレイに取った後落ち着きました。4回まで投げて1失点。まずまず合格でしょう。
●5回から楽天の則本投手が登板。5回、6回は危なげなく乗り切りましたが、7回に突如打たれ出します。キューバのデスパイネ(元ロッテ、今シーズンはソフトバンクに所属)にホームランを喫するとそこから3失点、途中降板です。
●8回にはオリックスの平野投手が登板。2アウトを取るも2者を残し降板。急遽ヤクルトの守護神秋吉投手が登板も打たれて2者が生還で2点。これで6失点となりました。日本も打ち返し、7回、8回で4点取りましたから結果は11対6で勝利です。
●則本投手も平野投手も秋吉投手も9回に登板して二死満塁のピンチを招いた牧田投手も今大会初登板で緊張していたのでしょう。スピードはともかくコントロールに乱れがあり甘いコースに投げてしまっていました。
●緊張すると日頃の力が発揮できない人と集中力が増す人が居ます。この試合では打線で集中力が増した人(坂本、山田、松田、筒香等)のおかげで11得点できました。
●首脳陣の投手リレーのも迷いがありました。当初押さえは秋吉と言っていたのに8回に使ってしまい最後は牧田が登板しました。後に小久保監督も権藤コーチも投手リレーは「行き当たりばったり」だと発言しています。
●結果オーライでしたがこの行き当たりばったり作戦に首脳陣の緊張感が伺えます。必勝パターンを決めて戦うのが定石ですが、短期決戦で負けられない試合が続くため、やむを得ないかもしれません。それでも勝てたので第2戦、第3戦は緊張感を漂わせながらも集中力の方が勝ったようで全勝で2次ラウンドに進みました。
●2次ラウンドのハイライトは初戦のオランダとの激闘でした。この試合5時間近い熱戦となり日本が辛うじて延長11回、8対6で勝ちました。この試合ほど観る方も緊張した好試合でした。私は10回表青木がゲッツーで終わった時点で負けを覚悟で寝ました。
●結果は牧田投手の2イニングの好救援と延長11回タイブレークから中田のタイムリーで決勝点を挙げて勝っていました。この試合でもベンチの投手起用に疑問が呈せられました。1点リードの9回に同点にされたのは牧田ではなく前回3イニング目につかまった則本を起用したことです。
●この批判を受けてか、第三戦のイスラエル戦に8対0でリードしているのもかかわらず、9回表に牧田に投げさせたのです。牧田はこれで3連投、私はこの采配に「何をやっているんだ」と思いました。ここでこそ則本だろう。案の定牧田は疲れからか3失点してしまいます。
●ベンチはマスコミや評論家の意見を気にし過ぎてはいないか?そんな思いにかられる緊張ゆえの采配だと思います。幸い中継ぎ投手陣に落ち着きが出てきて決勝ラウンドに期待を持たせてくれます。
●先発の石川投手、菅野投手はまだ落ち着きません。特に菅野は緊張感を漂わせすぎです。スライダー投手なのでコースを間違えるとホームランを打たれます。球数を気にせず緩急を使ってコースを一杯に投げてもらいたいものです。
●初戦のオーストラリア戦はまずまずも、2回目のキューバ戦では4回で4失点もしてしまいました。これでは侍ジャパンのエースとは言えません。イスラエル戦に好投したソフトバンクの千賀投手の方が通用しそうです。
●侍ジャパンはオランダに勝ったことでさらに結束力が高まりました。勝負も会社の仕事も「成果(勝つ)」がでればメンバーのやる気は高揚します。成果に集中する、そのために個々が力を発揮すればチームの結束力という精神面(感情)は間違いなく上がり、さらなる成果に向けてやる気が高まるという善循環のループに入れるのです。
●3月22日(水)の準決勝はアメリカ・ロスアンゼルスのドジャースタジアムでアメリカでのグループ戦2位のチームと対戦です。これからの対戦相手はメジャーリーガーが多い米国か中南米の国のチームです。
●ぜひ好試合のうえ勝ってもらいたいものです。私にとってはこれが最後のWBCの観戦になるかもしれません。それだけに優勝を期待してやみません。適度の緊張感で集中力を増して、チーム一丸でスモールベースボールの神髄を発揮して勝ってください。頑張れ日本!侍ジャパン!
■大相撲春場所(大阪難波で開催)が始まりました。今日は6日目。昨日までの5日間は新横綱稀勢の里の頑張りで大盛況です。横綱白鵬が昨日で怪我の影響で休場してしまいました。大関豪栄道も今日(17日)から休場です。残念ですね。
●今場所の見どころの2つが消えてしまいました。まだ稀勢の里の横綱に成っての初優勝、弟弟子の高安の2けた勝利、琴奨菊の大関返り咲き成るか、照の富士はカド番脱出が可能か、正代、御嶽海、遠藤等学生相撲出身力士は好成績が挙げられるか、小兵の宇良は勝ち越せるか、などなど見どころは満載です。
●相撲内容も立ち合いの変化を止めて真っ向勝負でぶつかり合い、その後に各人の得意技に持ち込む相撲に徹してもらいたいものです。今のところ充実した土俵が続いているように思います。
●特に昨日5日目の関脇高安と小結正代の激突はすさまじい立ち合いでした。バシッという音が館内に響き渡り、その後高安が少し押し込んでのはたきに正代が腹か落ちてしまいました。短い時間ですが凄い勝負でした。
●これから中盤戦。日々の熱戦を期待しています。こたつでは私の体が自然に動きます。先日は稀勢の里の一番で力が入り過ぎて股関節を痛めそうになりました。(笑)その後は寝転んでみるのではなく胡坐をかいて観るようにしています。
●WBCと大相撲は私の気分を紛らわせてくれる重要なコンテンツです。我を忘れてのめり込む、そこには病気のことを気にする余地がありません。皆さんも大いに楽しんでください。<完>
- 登録日時
- 2017/03/17(金) 14:30