【6月のトピックス】 視点を変える
■朝自宅で仕事をしておりましたら登校途中の小学生母子の会話が聞こえてきました。その内容は・・・
子供「夫婦」の反対は「ふうふ」
お母さん「パパ」の反対は?
子供「パパの反対はパパ」
お母さん「パパの反対はママ」
子供「違うよ、パパの反対はパパ」
そこで会話は聞こえなくなりました。
■この会話を何とはなしに聞いていて、面白いと思うと共に、その後お母さん
は子供に何と言ったのか興味が湧いてきました。「そのまま反対から読めば
パパの反対はパパだけどパパとママは反対の役目があるのよ」なんていうことを言わないのかなと思ったりしました。
■ただ単に通学の会話として楽しもうとされて、クイズごっこのようなものをされていたのかもしれません。別にそこに意味を求める必要なんかはありませんが、私は「視点を変える」ことの大切さを思いつきました。
■教育というのは、このように何気ない会話を通じて視点を変えてものの見方やお互いの役割の違いなどを教えたり、気づかせたりするものだと思うからです。
■組織の中で指導的立場にある方に必要なのは「視点の多彩さと高さ」ではないでしょうか?組織では往々にして特定の分野での繰り返しの仕事を要求されます。毎日同じようなことをしていますと、専門性は高まるかもしれませんが、視野が狭くなる危険性があります。(危険か否かは主観ですが・・・)
■組織の指導者に求められるのは多くの人が気づかない視点で考えたり、質問を投げかけて考えさせることです。例えば、部下に声をかけるのに「うまくいっているかい」ではなく「何か新しいことはあるかな」と尋ねる(レビット教授)方が過去から未来に目を向けさせるのに重要だということです。
■問題が発生すれば対処療法で済ませるのか、根本要因に目を向けて仕組みを変えるというような対応をすることも「視点を変える」という意味です。
- 登録日時
- 2009/06/07(日) 17:56