【2017年6月雑感②】
▲オオヤマレンゲ(大山蓮華):奈良の大峰山にある蓮華の意味で花言葉は変わらぬ『永遠の愛』だそうです。
夏至の日に政治問題に目を向ける
■私の健康問題の対極にあるのが政治問題です。自分の健康についての関心は私の生命にもかかわる問題なので当欄でも報告しているように身近で切実で詳細な内容になります。
●ところが政治問題というのは私の意識の中では遠い問題でもあります。「もりそばかけそば」といわれる森友学園、加計学園問題も、安倍総理の「憲法改正発議」問題、「北朝鮮のミサイル発射」問題なども真底心配したり考えたりはしていないですね。
●日々テレビを見る時間が多くなり、否応なくこれらの政治のニュースを目にすることになります。傍観者を決め込んでいますが最近少し腹が立ってきました。特に憲法改正問題における護憲派の発言、もり・かけそば問題における野党の対応、元文科省トップの発言の数々など朝日新聞を読んでいるので久々に怒りを覚えました。(笑)
●この間もある討論番組を観ていて「○○ァ何を言ってるんだ!」と叫んでしまいました。そこで私の欲求不満を解消するためにちょっと政治問題に踏み込んでみたいと思います。
■テーマは「共謀罪の法案決定」、「もり・かけそば問題と安倍総理の対応」と「憲法改正について」です。関心のある方のみお読みください。
●「共謀罪の法案決定」については安倍政権の強引な国会運営のやり方に批判が集まっていますが、私は賛成派ですから基本的に批判はしません。ですが金田法相を起用したのはいかがなものかとは思います。あの対応(答弁)ではだめでしょう。自民党も人材不足なのでしょうか?
●「共謀罪、正しくは『組織的犯罪処罰法改正案=テロ等準備罪』」は賛成です。戦前の治安維持法と同等だと懸念する声がありますが当時とは世相、状況が違います。安倍総理は軍国主義への回帰など目指していません。
●それより国益を損ねるような売国犯罪集団や中国、北朝鮮などの工作員の存在、あるいは状況によってはイスラム国関連のテロが起きかねないかもしれないからです。日本には公安警察がありますから取り締まりには抜かりないと思いますが、『未然に犯罪を防ぐ』ためには必要不可欠な法律だと思います。
●「もり・かけそば問題」は安倍夫妻のわきの甘さと驕りから来たミスでしょう。こういうのを大々的に追及する野党、マスコミには辟易します。官僚の首相に対する『忖度』があったのは事実でしょう。そういうのは民間では当たり前です。
●公務員だから公平中立であるのはあたりまえですが、人間がやることです組織で生殺与奪権を握る人へのおもねりは生きていく上での知恵のひとつでしょう。『忖度』も学校の教科書では教えないでしょうが、生きていく上では必須項目です。これが嫌な人はそういうことをしなくてもよい世界で生きていくべきです。
●森友学園問題では安倍昭恵さんの世間知らずが招いたものでしょう。籠池夫妻に取り込まれたものにほかなりません。寄付はしたんでしょうが金をもらったわけではないので少し甘いですがスキャンダルとは言えないでしょう。
●6月20日籠池氏は詐欺罪で大阪地検の強制捜査を受け始めました。犯罪者になる可能性が高いのです。この問題の本質は『官僚の忖度』によって国有地を不当に安い価格で払い下げたのかという官僚の責任が問われることでしょう。
●籠池氏についてはいろいろ言い訳していますが噴飯ものです。意図的ではない、記述ミスだと堂々と言える人ですからしたたかな人です。司法の調査の判断を待ちましょう。
●国有地の不当な価格での払い下げも、籠池氏の証人喚問のころ、自民党参議院議員の西田昌司氏が近隣の国有地払い下げで価格が必ずしも不当ではないと証明・証言をしていましたが、あれはどういうことだったのでしょうか?
●忖度はあったのでしょうが、これはきっちり証明する必要がありますね。告発されていることなので検察は調査すると思いますが…。
●加計学園の問題は安倍総理と菅官房長官の対応ミスでしょう。総理が直接何とかしてくれとは言ってないのでしょうが、周りが忖度したことは容易に想像できます。
●この問題も本質は安倍官邸VS文部科学省官僚の権力闘争ではないでしょうか?岩盤規制だと言われた獣医学部の新設許認可の権限を奪われまいとする文科省官僚と規制緩和が経済成長に繋がるとする官邸の闘争ですね。
●結果、文科省は天下り問題でたたかれ前川前文部次官は天下り先から辞めざるを得なくなりました。他の省庁でもあることなのにクローズアップされていませんね。
●これには麻生副総理の陰謀説まで出てきて面白いですね。麻生さんは獣医学協会側ですからこの規制緩和には反対の立場です。それより野党はこの問題しか攻撃材料がありませんから必死で食らいつくでしょう。
●安倍総理はお友達を大切にされる甘いところがある方ですから、「俺に任しとけ」と思っておられたかもしれません。人が良いというか、「おぼっちゃマン」の行動原理で動いておられますね。
●具体的な行動は側近が忖度して行ったのでしょうが、そういう行動をさせた総理自身に問題があります。金銭授受とかが伴うスキャンダルではないのでしょうから、自信満々に自分が関わっていたら「総理も議員も止める」などと大見得を切っておられたのでしょうが、軽率のそしりはまぬかれません。
●これからしばらく加計問題は官邸側の野党、マスコミからの攻撃の防戦一方になるでしょう。頑張ってもらいたいですね。しかしテレビに出てくるコメンテーターの批判一辺倒の常連たちには嫌悪感を覚えます。その程度のコメントで出演料をもらうなんて。
●最後に元文科省トップの前川氏の人格にも嫌悪感を持ちます。何が貧困女性の実態調査なのか、正直にストレス解消のため若い女性と話がしたかったと言えば良いのに。報道されている出会い系バーで働く女性たちは経済的なメリットを追求し、自分の生活のために働いているのでしょう。
●そういう人たちに何を調査したのか?説教して小遣いあげて悦に入っていたのでしょう。バカもん。それに座右の銘が「面従腹背」とは、官僚が生き抜く知恵なのかもしれませんが、座右の銘にすることか!
●教育を管轄する省庁のトップがこういうことを言うのは、いかに優秀な頭を持っていても使い方が歪だったのでしょう。この人の告発、証言など私は信用できませんね。
■最後の「憲法改正問題」。これについて私は憲法改正賛成の立場です。日本は太平洋戦争でアメリカに敗北しました。黒船来航以来80年、日本はついにアメリカ帝国の植民地ではありませんが属国になってしまったのです。
●列強の植民地にならないよう幕末から明治の日本人は頑張りました。不平等条約にもめげずその改正に努力し、日本は東洋で唯一独立国でした。その自信からか大東亜共栄圏構想まで広がり、軍国主義が支配しました。
●それが80年後にはアメリカの支配下に置かれてしまい、その後70年間たった今も同盟国という名の属国になったのです。GHQの元で作られた日本国憲法を見直すこともかなわず、自衛隊という軍隊を持ちながらその機能の使用は限られたままです。
●憲法改正の要は第9条にあります。今はまだアメリカの属国であることに変わりはありません。同盟国として米軍の戦力と核に頼らねば中国や北朝鮮の脅威に対抗することができません。
●自衛隊を軍隊(国防軍)として認め、侵略戦争はしないが同盟国(米・韓国)の平和のための防衛戦争も辞さないという体制づくりが必要です。そのためには現憲法を改正しようという安倍総理の発議を支持します。
●自民党では安倍総理の発議を受けて憲法改正に向けての会合が動き出したようです。良いことだと思います。野党も何でも反対、9条死守などと平和ボケした発想を捨てて、真に独立国家として未来の国際社会で貢献できるよう、新たな対抗案を創ってもらいたいものです。
●初めて政治問題を取り上げ、私見を述べました。限られたマスコミ情報に基づき自分の考え、私情を開陳しました。個人的にはスカッとしましたね。未熟な部分もあろうかと思いますが、書くことで思考は熟すのではと思っています。
■今日6月21日(水)は『夏至』です。昼の長さが一番長い日ですね。朝から久々の風雨です。空梅雨かと言われていたのですが、これからが梅雨本番かもしれませんね。災害が起こらぬことを祈ります。
●私の抗がん剤治療も9回目を終えて今週は体調が少し良くなる週です。しかし副作用の累積効果で「しびれ」「だるさ」「鼻血」「喉の掠れ」が続いております。ですが先週の苦しさに比べれば楽なものです。味覚もだいぶましになりました。冷たいものは厳禁ですが、いろいろ工夫して愉しんでいます。ではまた。
<完>
- 登録日時
- 2017/06/21(水) 15:44