【2017年8月の雑感②】病気備忘録
▲カサブランカの花。百合の女王と言われています。花言葉はネットで調べると7つの言葉が紹介されていました。①「祝福」②「壮大な美しさ」➂「雄大な愛」
④「純粋」⑤「温かさ」⑥「高貴」⑦「甘美」どれも素敵な言葉です。私のお気に入りは②です。
副作用との戦いの3週間でした。
■8月の頭に病気備忘録をアップして約3週間が経ちました。この間ほとんど抗がん剤の副作用との戦いでした。そして一昨日8月22日(火)をもってしばらく抗がん剤の投与を休止することになりました。副作用の「しびれ」がひどく日常生活に差し障りがあるからです。
●現在も両手、両足が痺れており、パソコンを操作するのにも支障をきたします。キーボードを打っている感覚がおかしいのです。よく間違いますし、手の感覚が麻痺していくような気がします。力を振り絞って記録を残しておきます。
●8月1日、2日でひどい下痢は治まりました。8月4日(金)にCT検査を行い、8日(火)に診察を受けました。この日から12回目の抗がん剤投与の予定でした。ところが主治医より「副作用で白血球が1400ぐらいに減っているので抗がん剤は休止しましょ」との診断です。(白血球の正常値は5,000~8,500とのこと)
●白血球の激減は非常に危険な副作用のようで、先生はCT検査の結果にも触れず、注射で白血球を増やす対策を提案されました。皮下注射を行い10日(木)に血液検査を行うことになりました。
●肝心のCT検査の結果を尋ねると、「変化なし」ということです。前回の検査で縮小されたのは分かったのですがそのまま「現状維持」でした。それではこの3か月の抗がん剤投与の効果は無かったのかと尋ねましたが、「大きくならない」効果はあったとのことです。
●そう言われると黙るしかありません。ですが副作用の代償は大きいですね。
影は小さくなっているので今回の投薬を見送っても急な変化はないでしょうとのこと。それより白血球の数値を戻さないと他の病気に冒される危険があるとのことでした。
●看護師さんから「人込みを避ける」「マスクは必携」「手洗いの励行」「さしみなど生ものは厳禁」という4か条を言い渡され帰りました。
●8月10日(木)の血液検査の結果は白血球が1900にしか戻っていないので再度、皮下注射を打つとのことでした。結果が出るまで2日ほどかかるので8月12日(土)に病院は休みなので緊急外来に来るように言われました。
●同時に先生がCT検査の結果を見直したところ、抗がん剤を投入するために装着した「ポート」の周辺に血栓ができているのでこれを溶かすための治療が必要だとのことです。「えっ、そんなリスクは聴いていない」と思いつつ紹介された循環器内科の診察を受けました。
●担当の先生は「3週間は強い薬を飲み、その後は状態を診て少し緩めます」とのことでした。薬をきちんと飲まないと血栓が静脈内を飛んで心臓から肺へと行って突き刺さる危険性があると言われました。「ポートを外して、入れ替えたらどうですか」というと、「またそこに血栓ができますよ」ですって。
●そういうリスクも事前に説明がなかったなと思いつつ、指示に従うしかありません。この血液をさらさらにする薬を飲むと、出血すると血が止まらなくなるので怪我をしないようにとくぎを刺されました。しかもこの薬1錠500円もする高い薬なんですね。突然死のリスクを避けるため慎重に飲んでいます。
●8月12日(土)の血液検査の結果は白血球が5,100まで戻っており大丈夫だが念のため8月15日(火)に再度血液検査をしたいとのことでした。その結果白血球は5,200で大丈夫とのこと。よって8月22日(火)から抗がん剤の投薬を再開することになりました。
●この間、8月5日(土)から脱毛が激しくなり、またたく間に頭髪が抜け落ちていきました。2週間ほどで禿げになりました。今はまだらに少々残っていますが、次回の散髪ではつるつるにするつもりです。(笑)
●いろんな副作用がありますが最も苦しいのが「痺れ」とそこからくる「下半身のだるさ」です。抗がん剤の投薬は休止しているのに日に日に痺れがひどくなります。同時に膝から下が動きにくいのです。
●シャツのボタンがかけにくい、新聞や本がめくりにくい、ラジオ体操も満足にできないほど足が動かない、足の裏が痺れて地に足がつかない、階段の昇り降りが怖い、バスの中での移動は厳禁(倒れそうになる)など困ったものです。
●昨日8月22日(火)に抗がん剤投与再開のつもりで病院に行きましたが、事前に看護師さんに現状の痺れの状態を伝えたせいか、先生から抗がん剤を一時休止しましょうという提案をいただきました。
●私は再開のやる気満々でしたから、「今回もう一回やって様子を見てはどうでしょう」と提案しましたが、先生は休止の意向だったようです。「がんも小さくなっているし、休止で大きくなれば再開できます」「抗がん剤治療は副作用をコントロールしながら行うのが鉄則ですから、日常生活に支障がきたすようになれば休むべきです」とのことでした。
●先月の入院時に11回目の抗がん剤(新しい薬に変更)を投薬してから約1か月の休止状態です。これからどれだけ休むのかと尋ねると、あと2か月くらい休んで副作用の軽減度合いと再度CT検査をして判断しようということになりました。おそらく10月中旬か後半でしょうか?ですが痺れは数か月単位でないと軽減しないと言っておられたのが懸念材料です。
●抗がん剤を休めば髪の毛はもうこれ以上抜けようのないくらいになりましたが、下痢の不安がなくなります。しびれと膝から下のだるさの回復だけが不安材料です。しびれからくる味覚障害はほとんどありませんので食事は美味しくいただけます。
●癌が進んでしまうかというリスクはありますが、夏バテ気味の体には良い休養になるでしょう。ここはしばらく抗がん剤の副作用との戦いは減らし、『痺れとだるさ』が取れるように休んでみましょう。(自力でできることが無いのが不満ですが-笑)
●そうでないと『痺れる』ということは決して正常な体ではないはずです。何か神経系統に異常をきたしているのでしょう。これが軽減する兆しが見えないと不安です。日常生活も快適ではありません。我慢で治るならいくらでも辛抱しますが…。
●暑い日々が続いています。本欄をご覧になっている読者の方におかれましては夏の疲れを残さぬようにお気を付けください。私のことを心配して下さる方、何とか頑張っていますのでしばらくご放念ください。また報告をいたします。
■映画「関ヶ原」を見てみたいなと思っています。主演の岡田准一さんは大河ドラマ黒田官兵衛のイメージが強く石田三成ではないと思うんですがね。司馬遼太郎さんの原作は随分と昔に読んだのですが今は覚えていません。最近、司馬さんの小説との類似を疑われ廃刊になった故池宮彰一郎さんの『島津奔る』(新潮文庫上下)を古本屋で見つけて読んでいます。内容は似ているらしいんでこれで十分かと。もうすぐ読み終わりますが素晴らしい内容です。主役は薩摩の島津義弘とその部下たちです。<完>
- 登録日時
- 2017/08/24(木) 09:19