【2018年6月の提案①】病気備忘録
▲薔薇の花の季節。紫陽花の花も開花しているようです。花を愛でるのも穏やかに生きる秘訣です。私はそう思っています。
プラス思考とマイナス思考
■前回受診した眼科の視野検査の結果は大きな問題はなくしばらく様子を見ましょうということでした。緑内障の気配があれば大変ですがしばらくは安心です。先生に「今後も経過観察が必要ではありませんか」と投げかけたら、「1年に1回、いや半年に1回視野検査をしましょう」と言われました。
●「鶴崎さんは病院によく来られているようですから声を掛けてください」とのことでした。これはありがたいことです。近くのクリニックに行かなくても診てくれるのは便利です。費用も高齢者限度額医療の範囲内ですから負担になりません。これからも体に少しでも異変があればどしどし申告しようと思いました。馴染み患者(病院にとってはお客)になることは健康維持にも役立つからです。(笑)
■今日は6月3日(日)です。今週の火曜日5月29日に28回目の抗がん剤を投与しました。30日(水)の午後あたりから気分が悪くなり出して、31日(木)の抜針後は夕食が食べられなくなりました。6月1日(金)は朝から起きられません。ラジオ体操を休んで朝食は辛うじてバナナ1本です。
●つらくても筋肉を動かした方が良いと思い、午後から買い物散歩に出かけました。90分ほどでしたが歩くのが辛くて帰りはバスに乗りました。昼食も無理やり摂っていきました。帰るとドタンキューです。そして夕食はうどん半分しか食べられませんでした。
●翌土曜日もラジオ体操を休みました。土曜の午後になれば元に戻れると思いつつ頑張りますが、体調は食欲不振と痺れからくる全身倦怠感で最悪です。
夜にはようやくカレーライスを食べられて一安心です。安心してプロ野球巨人対オリックスをテレビ観戦しましたが、延長に入ったので観戦は諦めて風呂に入り寝ました。
●今日日曜日はスッキリ午前6時に目が覚めてラジオ体操とストレッチと散歩をしました。ですが下半身は痺れてだるいままです。朝食は通常通りに摂れましたが巨人がサヨナラ負けをしたのを知って気分は悪いですね。(笑)
●朝のネットサーフィンで次のような言葉を見つけました。
2人の囚人が同じ鉄格子から外を眺めた。
1人は泥を見た。1人は星を見た。
これを見て私は自分の現状から囚人を病人に、鉄格子を病室に置き換えました。私の現在の心境はどちらだろう。間違いなく「泥を見た」ですね。
●「苦しい」「しんどい」、「このような状態で死んでいくのかな」などと考えてしまいます。やがて楽になるんだけれどこの3~4日が「たまらんな」というのが正直な心です。
●しかし、この言葉に出会ったということは、改めて「プラス思考とマイナス思考」について考える必要があると思い至りました。そこで今回はこのテーマを再考することにしました。私の現状の状態でこのテーマが消化できてプラス思考になれるのか、その方法はあるのかを考えてみたいと思います。
●ここで6月3日(日)の記述はいったん終わります。続きは考えがまとまってから。もう手が痺れてパソコンの打ち間違いが頻発しています。今朝は「もうおしまい」です。
■6月4日(月):相変わらず足のしびれがひどくて下半身の倦怠感は収まりません。以前にも書いた砒素中毒の患者と同じ状態です。感覚神経は戻らないようです。運動神経も徐々にやられているのでしょうか?
●こうやって書き始めると現在の私の思考はマイナス思考だというのがわかりますね。ですがそんなに深く落ち込んではいません。マイナス度が浅いとも言えます。このようにマイナス思考、フプラス思考にも「深さ」があることに気づきます。
●さらにプラス思考、マイナス思考はいつも同居しており状況(対象)によって「ウェイトが変化」するものなのでしょうね。さらにニュートラルという状態にあることも考えられます。別にプラスでもマイナスでもない精神状態ってふつうじゃないですかね。
●昨日からこのテーマを考えていて、昔は中村天風先生の教えを学び「人は生きていくうえにおいてプラス思考が大事だ」と社内教育の場で伝えてきました。
●しかし、今考えなおすとプラス、マイナス思考とは常に人の頭と心の中で同居しており、状況によってその現れ方のウェイトが違うだけなんじゃないかと思います。できれば7対3のウェイトでプラス思考の方が良いのじゃないかと言うのが現実的でしょうね。
●もう少し踏み込んで考えると、私も含め普通の人はプラスもマイナスも考えないでよいニュートラルな状態にあることが分かります。平穏無事で平凡な日々にはプラス思考もマイナス思考も関係ないというのが現実でしょう。
●何か問題や課題に直面した時に私たちは思考をめぐらす状態になり、ニュートラルからプラス思考やマイナス思考に振れるのでしょう。その時に状態の深さ(重み)も影響してくるものと思われます。
●そこでプラス思考とマイナス思考とニュートラル状態での特長を考えてみましょう。と、ここまでで今日は思考がストップしました。手が痺れてパソコンの打ち間違いが増えてきました。また明日以降に続きを書きます。
■6月5日(火)今日で3日連続本文を書いています。今日はこのテーマは仕上げる予定です。体調は随分とましになってきました。食欲も旺盛です。(笑)食べ過ぎに注意ですね。
●近所では生まれたての赤ちゃんでしょうか元気に泣いています。生きる本能なのでしょうかね。悲しくて泣いていないのは確かでしょう。お乳が欲しいのか、抱っこして欲しいのか、ここ数日泣き声はなかなかやみません。私も若いころ長男が赤子で泣き叫んでいるのを見て抱っこしようとして母親から「ほっといて、抱き癖をつけたらあかんのよ」とたしなめられた記憶が甦りました。
●さて昨日の続きです。プラス思考の特長は何か目的や目標があった時に起動力と持続力として働くものと思い至りました。マイナス面はリスクテーキングがおろそかになりやすいことでしょう。(起業する人は要注意)
●マイナス思考の特長は、自己の内面に目が向けられ内省的になることでしょう。自分が悪い、どこが悪いのだろう、自分はもうだめだなどと考えやすく、行動しないことにつながるのでしょう。
●ニュートラル思考は、生きている目的や目標は自明のものとして深く追求しない状態だと思います。平穏無事を願いその日その日が安寧に過ごせればプラスとかマイナスとかそういう思考状態にはならないでしょう。
●このように特長を定義すると思考法とはもともと「手段・方法」であって『目的、目標』によって最善の手段・方法が選択されるものだということに思い至りました。自分が何かを成し遂げようと思うならプラス思考になるでしょう。平穏が一番ならニュートラル思考で良いでしょう。
●万一、不遇、不運に陥ったならマイナス思考から始めたらよいのではないでしょうか。自己を見つめ直し自己点検を行い(自分の弱みや強みを振り返る)、現状に陥った要因を推測するなど、浅いマイナス思考をお勧めします。
●私の場合は、癌になった要因を振り返り、運動、睡眠、食事、ストレスに対する改善策を考えて実行しています。一方で長生きしようなどと考えず、当面72歳、東京オリンピックの年まで生きたいと思っています。
●主治医からは今年の10月までは大丈夫でしょうと言ってもらっています。ですが今月末にCT検査で癌の状態がわかります。3か月に1回の検査ですから3か月先行の人生です。今回も現状維持か改善なら今までと同じような生活が続くでしょう。
●もし悪化していたならば、投薬の薬を増やさないといけないでしょう。その場合は更なる厳しい抗がん剤の副作用に対処しなければなりません。それも覚悟はしています。またマイナス思考に陥るでしょうが、できるだけ浅くします。
●プラス思考は「好奇心」を掻き立てることです。まだ読み切っていない本、観ていないDVDやBD、クラシクコンサートを愉しむ、大相撲、稀勢の里と高安の復活を願う、プロ野球巨人のAクラス入り願望(ちょっと弱気)、競馬で日本馬による凱旋門賞優勝、ゴルフ松山英樹によるマスターズ優勝、そして何よりも東京オリンピックでの日本選手の活躍が見たいですね。
●世の中の役に立つことは仕事を通じてやってこられたと思っています。およそ50年でした。もう好きなことだけに目標を持ってせいぜいプラス思考70%で生きていきます。
●今回のテーマについては読者の皆様はすでに自論をお持ちの上過ごされていると思います。ですが時折、「目的や目標を持つことの大切さ」、手段・方法としての「思考法の使い方」、プラス思考が全てだという固定概念から柔軟に考える、目的や目標以外にも手段・方法は「対象物」によって変わることなどをお考えいただければ自論の強化に役立つと思います。<完>
- 登録日時
- 2018/06/05(火) 10:10