【2018年6月の雑感①】
▲ポピーの花:花言葉は「いたわり」「思いやり」「恋の予感」「陽気で優しい」などです。私は「いたわり」や「思いやり」というこころの使い方が良いのではないかと思います。
悪意のあるミス、悪意のないミス
■今朝の朝日新聞で宇部興産の長年にわたる偽装が記事になっていました。スバル自動車、神戸製鋼など組織ぐるみで長年わたって品質を偽装していましたね。これらのミスは全て手前勝手の「悪意」に満ちたものです。確信犯という言葉がありますが、違反していると分かっていてそれを行う者のことです。これは許されるべきではないでしょう。
●森友学園問題における財務省の対応も悪意のあるミスですね。もしかしたら官僚としての保身から個々人は仕方なくやったのかもしれません。でもいけないことだという認識はあったと思います。
●今回は悪意のあるミスに対してあげつらうのが目的ではありません。わたしが体験したちょっとした悪意のないミスに対する雑感を述べようとしたものです。身近な小さなできごとです。
■昨日(6月7日)の買い物散歩での出来事です。以前にも書いていますが私の買い物散歩は近所のスーパーマーケットめぐりです。近所には徒歩12分以内に6軒のスーパーマーケットがあります。
●その中のA店でのできごとです。私はいくつかの食品を買って最後に「ごっつ旨いお好み焼き」という冷凍食品を買いました。値札は198円税別の表示です。ところがレジを終えて袋詰めの前にレシートを確認しました。毎回確認するようにしています。過去に何度か間違いに遭ったことがあるからです。
●チェックすると税別248円で打刻されています。念のため売場で再確認してサービスカウンターへ申し出ました。すぐに確認の上、差額の返金に対応してくれました。「気を付けてね、すぐに修正しておいてあげてくださいね」と言って帰ろうとしました。
●ふとバナナを買い忘れていたことを思い出してコーナーに行きました。1袋98円がメインでしたが横にブランド品の「甘熟王」が158円で並んでいました。よしこれはお買い得だとばかり6本1袋のものを選んでレジに行きました。(数が多いのを選ぶのが私のやり方です‐笑)レジで精算を待っているとレジ係の人が「248円です(税込み)」と言うではありませんか。
●「ちょっと待って、売場では158円って表示だぜ」とクレームを言うと、別のレジ係に依頼して確認をしてくれました。間違いないので修正してもらいましたが、その間レジはストップです。後ろに並んでいる人がいたので「先にしてあげて」と言いましたが、「できないんです」とのこと。
●ダメだなと思いながら表示通りの価格で精算してもらいサービスカウンターのチーフレジの方に「今日は2回も間違いに遭ったよ」と捨て台詞をかけて帰りました。「申し訳ありません」という儀礼的な言葉を聴きながらこの店ではよくあることじゃないかと推測しました。
●「申し訳ありません、ご指摘ありがとうございます」と心のこもった対応をしなければいけませんね。残念な店です。
●開店後2時間近く経過していたので何人かは安いと思って籠に入れたのに高く精算されていたのに気づかなかったかもしれません。帰ってからクレームを言った人が居るかもしれませんが、大方の人は気づかないでしょう。
●消費者が万引きをすれば窃盗罪ですが、店側のこういう過ちは罰せられません。訴える人は居ないからでしょう。ですが繁盛店ほど顧客側の被害額は大きくなります。この店にはそういう意識が欠けているのじゃないでしょうか。
●レジ係から報告を受けた売り場の担当者は修正をして、はいおしまいでしょう。本人には悪気はなかったと思います。ですが、悪気はないミスですがこのことがどれだけわが店のお客様に損害を与えているのかという罪悪感を持ってもらいたいものです。
●そしてもっと大事なのはこの小さな出来事がレジ係りから売り場担当者へそしてチーフや店長まで報告されて、二度と起こらないように対策が講じられるかでしょう。近くの高級スーパー(値段が高い)では、以前こちらが気付かないのに「価格を間違えてお売りしました、差額を返金にお伺いします」と電話してきたことがあります。
●悪気なく起こしてしまったミスへの当面の対応(間違えて購入され方への対応、今後2度と起こらないようにする対応の2つ)を真摯に行うのが成長する小売業です。
●このスーパーは価格が安く、品ぞろえが豊富な繁盛店です。ですが最近やたらとパート募集の広告が目につきます。少し気がかりです。地域のスーパーマーケットが繁栄して成長してこそ地域住民の食生活は豊かになります。悪意のないミスでも撲滅し、消費者の安心と信頼をえてこそお店は繁盛し続けます。頑張ってもらいたいものです。<完>
- 登録日時
- 2018/06/08(金) 15:08