【8月のトピックス】 「友愛とは自立する人々への支援である」
■夏休みの宿題を慌ててするというような心境で本稿を書いています。8月は多忙で1本も書くことが出来ませんでした。(言い訳です)
■昨日の8月30日の第45回衆議院総選挙で民主党が圧勝しました。その獲得議
席通は奇しくも308議席と8月30日をひっくり返した数字で大変覚えやすい数字です。
■今朝のテレビで、政権交代を成し遂げた民主党の鳩山代表がご自身の信条である「友愛」について語っておられました。友愛とは恵む事ではなく自立しようとする人々への「支援」であると仰っていました。
■最近「支援する」ということについてもやもやした問題意識を感じていましたので、この発言を聞いて本文を書き始めることにしました。
■先月、今月とほぼ初めてお会いする方にアドバイスをするという仕事を数多くさせていただきました。通常は気心の知れた、信頼関係があると思っている方々へのアドバイスが多いせいか、今回の仕事を終えて何かもやっとした問題意識が芽生えていました。
■コンサルテーションの目的は、お客様が自分で課題を見つけること。あるいはあらかじめ気づいている課題の解決策を考え出す援助をすることと定義しています。
■当社の社名の由来はエドガー・H・シャイン教授(MIT工科大学スローン経営大学院名誉教授)の提唱されるプロセスコンサルテーションから来ています。
■もともとお客様とのプロセスに着眼し、一過性になりがちなコンテンツ提供の先生型コンサルティングとは一線を画そうという志で創業したものです。ところが私のコンサルティング価値は特定の分野でのコンテンツ提供に近いものが殆どでした。
■今回、多くの新しい人たちとの短時間でのアドバイスという仕事をさせていただきました。その結果お客様からは感謝の言葉もいただくことが多いのですが、私の中で何か違う、何かが足りないという漠然とした問題意識が芽生えてきたのです。それはなぜなのか?
■その理由は、私が気づいた視点やアイデアでお客様をコントロールしようという意識が働いている、あるいはそれでもってお客様の役に立ったと自己満足しているということではないだろうかと思うに至りました。
■そんな時、シャイン先生の新著「人を助けるとはどういうことか」に出会いました。まだ読み始めたところですが、半分の第5章まで読んで自分の反省を明確なものにできつつあります。
■本当に不思議に思うのですが、問題意識を持った時に何らかのヒントになる本と出合うことができます。まだ読み始めて2日目ですが、付箋が多い本となりつつあります。一度では理解しきれない内容ですが、私のもやもやとした問題意識に光を射してくれそうです。
■アマゾンで同書の書評を拝見しているとある方が同時に読まれた本を紹介されていました。それは「選ばれるプロフェッショナル?クライアントが本当に求めていること」という「先生」と呼ばれる職業の方向けの本のようです。早速注文いたしました。
■いずれも「支援する」ということに関する内容のようです。早く読んで自分の問題意識をできるかぎり鮮明にしたいと思います。そしてそこから次の課題を発見して、実践で解決していきたいと考えています。
■本稿の続きは来月にじっくり2冊を読んで、著書の紹介と私の支援についての気づきをご紹介したいと思います。しばらく先延ばしのご猶予を下さい。(民主党政権はそういうわけにいかないでしょうね。鳩山代表の会見を拝見していると、責任政党としての緊張感ある決意に満ちた表情が伺えます。期待したいですね。)
- 登録日時
- 2009/08/31(月) 09:21