【2019年05月の雑感②】病気備忘録
▲藤の花。綺麗ですね。知人からの贈り物です。近所には無いので生で楽しむことはできません。紫は好きな色の一つです。高貴なイメージがありますね。
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残念!癌が大きくなり最終段階治療へ
■5月13日(月)3週間ぶりに病院に行きました。今回はCT検査(5月2日)の結果に基づく今後の治療方針の確認、久しぶりの抗がん剤の投薬、そして眼科で視野検査の結果に基づく緑内障の状態確認、白内障の治療に関する相談が目的でした。
●最初に残念なお知らせ。CT検査の結果、左右の肺の癌は3つとも数ミリ程度ですが大きくなっていました。前の主治医の先生の時はコンピューターの画面で癌のサイズを測ってくれたのですが、先生が変わるとそういうわけにはいきません。私がノートを出して前回は何ミリなどというと若干嫌な顔をされました。
●細かいことは書きませんが、先生は事前に上司に相談されたと推察します。その結果、結論は決めておられたようです。それは今までの治療は断念して、副作用の少ない現状維持を目的とした緩和型の最終段階の治療に入るということです。
●私は前の先生に詳細を聴いていました。この最終段階(抗がん剤治療の第4段階)の治療に入るということは、完全にがんの消滅や寛解は断念し、できるだけ現状維持を目的に副作用の少ない治療を行い、生命を伸ばしつつも穏やかに死を迎えるということのようです。
●覚悟はしていましたが、いよいよそういう段階に来たかという感慨にふけりました。少しがっかりなのも本音です。今の先生にはそういう自分の気持ちを伝え共感を得ようという気になりません。彼は私に治療方針の変更を伝えることで頭がいっぱいでした。用意した新しい薬の小冊子で説明しようという意欲が前面に出すぎです。
●最初にお会いした時は「何とか癌の増殖を減らしましょう」と言っておられたのに今回は結論ありきです。私は「2月からは抗がん剤の投薬を休むことが多かったから効果が無いのではなかったのでは」と抵抗を試みましたが、先生は検討の余地はないという気迫で薬の変更を提案されました。私はすでに上司と相談の上での方針変更だと感じました。(あくまで私の感による推測ですが)
●「ま、いいか、それが正解の場合もあるかも」という気持ちもありましたから「いよいよ最後だけれど副作用との戦いからも解放される」という気にもなりました。満4年頑張ってきたからあと1年ぐらいは生きられるのではと思っています。家内には手術の後「あと2年は生きてくださいと」言われていましたが、息子には「5年は頑張るからな」と言った記憶があります。
●家内もだいぶ疲れてきた様子ですし、私自身も「72歳までは生きる」と言ってきました。漠然とですが「東京オリンピックは観たい」などと思っています。
今年の目標では「あと1000回の晩飯を食べる」などと宣言しましたが、前の主治医の先生からは保証されませんでした。(笑)
●何度も書いていますが私の場合は抗がん剤の副作用がきつく、遺伝子検査で使用可能な薬が少ないという運命にあります。昨秋の「サイラムザ」の使用では大きな副作用で腎臓障害に陥りました。その後も薬のせいで尿にたんぱくが降りるという症状が続いています。
●すべて良かれと思ってやっていただいた治療の結果です。それが功を奏さなかったのも事実です。抗がん剤では癌は治せないというのは最初から知っていました。まして転移した癌は完治しないとも気づいていました。ですが万に一つということはありえましたからかすかな希望は抱いていました。
●現実は厳しいものとなりましたが、まだ癌が直ちに死に至る状態まで増殖したわけではありません。ただ寛解は断念しいかに生命の維持を引き延ばすかの段階になったということです。新しい治療は飲み薬です。『ロンサーフ』という高額な錠剤を飲みます。(2014年発売の大腸がんの治療薬)
●5日間朝夕食後に2種類の薬を1錠と2錠の計3錠飲みます。5日後に間2日間を空けて引き続き5日間服用。そして2日間の休み+2週間の休みです。その後は同じサイクルを繰り返します。14日+14日の計28日間が1クールです。
●錠剤ですがこの薬にも副作用はあります。
飲み始めると下痢、吐き気、嘔吐、食欲不振、口内炎、疲れやすいなどが起こる可能性があります。また2週間、薬を飲んでしまうとその後の休薬期間(14日間)の間に骨髄機能の抑制が起こる可能性があります。骨髄抑制とは白血球の減少、好中球の減少、ヘモグロビンの減少、血小板の減少などが起こることです。それによって感染症に罹りやすくなるので要注意です。
●疲労に注意するのと清潔な生活が望まれます。ずっと安静にはできないので適度な運動が必要です。この適度というのが難しいんですね。あとは手洗いうがいの励行、人込みへの外出にはマスクの着用が必要です。すでに身に着いた習慣なので大丈夫でしょう。
●今日で3日目になりますがまだ副作用らしきものは現れていません。これからでしょう。それより従来の点滴による投薬に比べると随分と楽です。風呂にも入れますし、投薬後の食欲不振も起こりません。点滴は27か月、50回あまり行いました。いろいろありましたね。明るい成果は得られませんでしたが生きていられるのも薬のおかげでしょう。
●これからも癌は私の体の細胞の一部ですから共に生きるしかありません。薬で増殖は止めにかかりますが、死ぬまでは一緒でしょう。私の肉体が滅びれば癌も死滅します。お互いもうすこしゆっくり行こうじゃないかと語り掛けながら、対立しないで共生するしかないでしょうね。
■もうひとつ、眼科に行きました。緑内障は少しあるようです。美人先生はほっておくとどんどん進みますので治療をしましょうとおっしゃいました。ですが画像ではまだ少しですので私は白内障の方を治してほしいと求めました。
●白内障は手術しなければなりません。先生は思案されていましたが私の癌の治療が点滴から飲み薬に変わったのを外科の看護師さんから聴いて態度が変わっていました。混んでいるんですが白内障の手術をしましょうということになりました。明日、また検査があって6月5日にオリエンがあって6月18日(火)に左目から手術します。前日から入院して2泊3日の予定です。
●右目は7月に行う予定です。「なぜ片目ずつするんですか?」と尋ねたら先生は「万が一ということを考慮してです」とのこと。「先生上手くやってくださいね」とお願いしました。先生は「頑張ります」とのこと。「冥土への旅は綺麗な目で生きたいんです」と言って帰りました。(笑)
●それにしても白内障の手術をする人はとても多いんですね。手術日は週に1回ですが、通常なら8月ごろになるそうです。この病気も高齢化社会では需要が絶えないということでしょうね。
■腰痛がようやく治りかけてきました。結局自然治癒しかないようですね。およそ1か月かかりました。まだ少し痛みますので油断はできません。
なぜ腰痛になったのかは判明していません。クリニックの先生は骨粗しょう症だとおっしゃいましたが、それだけではないような気がします。明日NHKEテレで昼に「チョイス」という番組で腰痛が取り上げられていますので録画予約しました。参考にしたいと思います。
■病気備忘録は以上です。大相撲夏場所を愉しんでいますが昨日、新大関貴景勝関が御嶽海戦に勝ったのですが膝のじん帯を損傷する怪我をしてしまいました。今日から休場とのこと。心配ですね。「好事魔多し」といいますが残念です。膝は力士にとって致命傷ともなりかねません。元大関照の富士も膝の怪我で序二段まで下がってしまいました。
●照の富士も栃の心も怪力ですが体を反り返って相撲を取りました。これが一番膝に良くない。昨日も貴景勝は御嶽海を渾身の寄りで破りましたが、土俵際では体が反り返っていました。いつも突き押しで相手を土俵の外に突き出していた力士が、慣れない寄り切りでしかも腰の重い御嶽海を寄り切ったのですから相当力が入っていたと思います。膝に負担がかかったのでしょう。これからは治療と静養に努め1日も早く復帰できるよう頑張って欲しいですね。大関を陥落してもまたチャンスはあると思って精進してもらいたい。試練だ貴景勝。でも乗り越えられない試練は無いと信じて頑張れ。
●昨日のプロ野球巨人阪神戦で巨人エース菅野投手が阪神打線にぼこぼこにやられました。これまた心配です。今年はキャンプから好調でしたがシーズンインと共に徐々に痛打を浴びるようになっています。投げる球の威力、コントロール共に並の投手以下です。これも要因を探り対策を打たないと手遅れになります。
菅野にアドバイスできるコーチはいないでしょうからどうしますかね。見ものです。
●ペナントレースは面白くなってきましたが巨人軍は危ういですね。広島と阪神が投手力に優れているので有利です。巨人とヤクルトは対策が必要でしょう。野球は投手力が7割と言われています。そこをおろそかにしていたのではゲームには勝てません。まだ100試合強残っています。首脳陣の腕の見せ所でしょうね。
●私の愉しみにもほころびが見えはじめています。何事も順風満帆はありえません。その時に自分の「心の動き」をいかに良い方向にコントロールするか、それは自らが動き創り出すしかないのでしょう。自分が良い方向にコントロールできることに集中する。これしかないでしょう。さて。<完>
- 登録日時
- 2019/05/16(木) 13:05