【2019年12月の雑感①】
▲須磨離宮公園の秋薔薇から。紅葉を観に行ったついでに見つけました。ほとんどの薔薇は来年6月に向けて準備しているようです。
2020年を迎える準備としての12月
■昨年自分カレンダーで12月が新年だと宣言しました。理由は季節感で1年をくくったからです。12月から2月が冬、3月から5月が春、6月から8月が夏、9月から11月が秋ということです。これだと正規のカレンダーに対して12月は冬であり新年の準備月間という位置づけになります。
●12月に入って「冬が来たり」を実感しつつあります。空気が冷たい、風が冷たい、だから寒い、防寒、耐寒が必要です。歳を重ねると冬は生きる上で強敵に思えます。動物の中には冬眠をするものも多くいます。生き残る知恵でしょう。
●12月5日(木)の夜に湯たんぽを用意しました。いよいよ今年も出番です。できるだけ遅らそうと頑張りましたが4日の夜は明け方に寒くて目が覚めました。靴下を履いて凌ぎましたが寝心地はよくありません。そこで湯たんぽ君の出番です。おかげで昨夜は暖かく眠れました。素晴らしきかな湯たんぽ君。
●ところが今朝午前6時前に目が覚めてトイレに行って痰をはくと真っ赤な血が出ました。「すわっ、これは吐血か、いよいよ癌が悪化したか」と悄然となりました。家内に「血を吐いた、いよいよ最後かもしれん」と伝えましたが、彼女は落ち着いた声で「昨日の食事で何か喉に引っかかったのかもしれないし、ちょっと様子を見て」と言います。
●まだ息子も寝ているので布団に潜り込みました。もう眠れません。マイナスのことが次々浮かんできます。ただ4年半前に癌に罹った時から死への覚悟はできていたので落ち着いています。取りあえず病院に行こうと決めました。
●神戸医療センターの主治医の先生では難しいだろうと判断しました。耳鼻咽喉科の先生は2年ほど前に診ていただきましたが異常ありませんと言って、あまり診察したくないようなそぶりでした。もっと重症患者さんのみを相手にされる雰囲気でしたから。
●そこで近所の耳鼻咽喉科クリニックに行くことにしました。初めて行きました。午前9時過ぎに入ったのですが待合室は超満員です。手続きをして待こと40分ぐらいでようやく呼ばれました。診察室に入ってもそこでまた多くの患者さんが待っています。
●しばらくしてようやく先生の診察が始まりました。事前の問診票に詳しく状態を書いておいたので先生はすぐに診察です。まず鼻の穴を見て「汚れているな」のひとこと。喉もみていただき「スコープで鼻、喉を診ましょう」ということで先に鼻と喉に蒸気のようなものを当てる治療をさせられました。
●スコープでの検査は私も画面で見られました。鼻から挿入されしばらく進むと「だいぶ荒れているな、鼻水が痰になって喉から出ているんですな」と、そして「ここに血が出た痕があるね、この血が痰と一緒に出たんでしょう」とのこと。
●その後喉の内部も検査して、「だいぶ荒れています。何度も痰を出すから色が黒ずんでいますね」とのこと。結論は「咽頭癌でもありません。喉の軽い浮腫ですね」「血は鼻から喉に流れたものですから今は止まっています」今後は「鼻をよくかむこと、中をいじってはいけません、うがいを1日5回以上すること」「薬を出しますのでそれを飲んで、また鼻と喉の治療(蒸気を当てるようなもの)に通ってください」と言われました。
●原因が判明して一安心です。今後の処方箋も納得です。2年前の神戸医療センターの耳鼻咽喉科の偉い先生とは大違いです。今朝はいよいよもう終わりかと思っただけに久々に心から嬉しくなりました。まだもう少し生きられると思うと元気が出てきます。(笑)
●近所の耳鼻咽喉科は初めて行きましたがデジタル化が進み検査も目視ができて納得、それに予約システムが進んでいて自宅からもできます。私は帰りがけに医院の機器を操作して2回分の予約をしてきました。しばらくは通わなければならないでしょう。良い散歩になりそうですから歓迎です。
■さて一昨日から始めた本の処分の準備を進めていきます。すでに100冊は積み上げましたがあと100冊は出したいと思います。整理すればまた発見があって置いておこうとします。しばらくは葛藤しながら「思い切って捨てる」を実行しなければなりません。もう読む時間は少ないのですから。
■今月はPACの定期演奏会がないのです。ですから西宮北口の兵庫芸術文化センター大ホールに行くことはありません。自宅で録画したプレミアムシアターとか第9などのBDやCDを視聴することになるでしょう。まだ選んでいませんが楽しみです。
■年賀状も制作しなければなりません。今年が最後になるかもしれませんので一層心を込めて創ります。結構時間がかかりますからコツコツとやります。
■2020年を迎えるからといって特別に成し遂げたいことはありません。人生の後始末をしっかりしておこうというだけです。残された家族に迷惑だけはかけたくないという思いが一番ですね。そして毎日を淡々と生きて、まず2月の平均生存月数のクリア。5月のがん発症から満5年のクリア。7月の手術後に長男と約束した「あと5年は生きるから」の実現。そして7月から8月の東京オリンピックの観戦。最後は10月の巨人軍の日本一を見届ける。(笑)
●12月はそんなことを目標として考えながら過ごしていきます。わが人生「たいしたことが出来なかったな」などと思いつつも、まいいかと納得しています。「自分の家族を創って維持できただけでも上出来だ」と密かに自己満足しています。(笑)<完>
- 登録日時
- 2019/12/06(金) 16:38