【2020年1月の雑感①】
▲自宅周辺のさざんかの花。今年はいつになく目につくのか満開の花々が咲き乱れています。寒い冬に鮮やかな色で咲くさざんか、この季節を独り占めにしています。赤いさざんかの花言葉は「あなたが最も美しい」ですって。全般では「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」だそうです。
あけまして、おめでとうございます。
■2020年を迎えました。
月日は百代の過客(はくたいのかかく)にして、行きかふ年もまた旅人なり
(月日は永遠の旅人であり、来ては過ぎゆく年もまた旅人のようなものである)松尾芭蕉の奥の細道の冒頭から。
を思い浮かべました。
芭蕉さんはどういう気持ちでこの句を詠まれたかはわかりませんが、なぜか私の琴線に触れる言葉です。過ぎ去りし日々は二度と帰らぬものだから儚いもの。過去にこだわるより未来に向かって前向きに生きて行こうと思うことがかけがえのない人生だと思います。
●今年の年賀状も懐かしく拝見しました。現役時代に仲人をさせて頂いた方々のお子さんも成人され、また夫婦二人になりましたと言うご連絡には驚いています。それぞれに懸命に子育てをされたのでしょう。お孫さんが出来たという方もおられます。まさに月日の流れを感じます。
●幸い私から出していない方はおられず一安心です。ただ今年も数人の方から今年限りで年賀状は失礼したいとの旨の連絡がありました。時代の流れでしょうか。また来年はお出しする数が減りそうです。
■さて今年の私の目標ですが緩やかに設定しました。カテゴリーは毎月の生活態度評価の項目と同じです。大テーマは「健康管理」です。「仕事」も「蓄財」も「社会貢献」もありません。我が身の健康を第一に『家族に迷惑をかけない』ことを目的に生きていきます。(笑)
●ただ趣味はありますのでその目標はゆるーく立てておこうかと思います。生きるのに退屈しないために、冥途への暇つぶしは必要ですからね。(笑)
●少し意識したのが「7つの習慣」のコヴイー博士の教えにある「最優先事項を重視する」です。複数の目標を設定する時に必要なのは優先順位をつけることですね。仕事では当たり前のことでした。それを日常生活でも意識してみようと思い立ちました。
●そこで1位は「運動」、2位はストレス防止、3位は睡眠、4位が食事、5位が趣味です。やや苦手なものの順番にしました。やはりちょっと努力が必要だからです。優先順位の低いものは私にとって比較的やりやすいからです。つまり行動の難易度を優先にしたわけです。
●仕事の場合は「効果性」が優先度の上位でした。私の生活習慣においても癌の進行を止めることの効果性も重要ですが、薬に依存することが半分以上あると思われますので、自力でできることの方を優先しました。
●運動ではストレッチ、腕立て伏せ(10回から再出発)、ラジオ体操第一の再開、日々の買い物散歩、当面は息子のリハビリ病院へのメッセンジャーです。
最優先事項はストレッチ&散歩です。
●ストレス防止は家内の口撃に切れないこと。いまだに時折キレています。(笑)諸手続きなどは即実行してためないこと。怒りをコントロールする習慣も身に着けたいですね。
●睡眠については最近大丈夫です。夜中に起きるのは2回まで。午後10時には床に就き、朝は午前7時半に起きる。これで過ごしたいと思います。昼寝はしません。寝床でトイレの後まどろみながら考え事をするのも楽しいですね。
直ぐに眠ってしまいますが。睡眠は今のペースで良いでしょう。
●食事は魚、肉、野菜のバランスを考えて。夕食は家内任せですが、朝食と昼食は自分でコントロールすることになります。孤独のグルメの井の頭五郎さんのように美味しく食べるのが何よりですね。(笑)先日放送の1人すき焼きが食べたくなりました。
●後はおやつのコントロールです。抗がん剤を飲んでいない時はついつい間食に走ります。要は食べ過ぎないことですね。そのためには飴玉とガムを間に挟んで口を動かすがお腹には入れない工夫をしています。
●最後は趣味。私の場合はスポーツ観戦(プロ野球、相撲、競馬)、映像鑑賞、音楽鑑賞、読書の4カテゴリーです。退屈する暇もないほど愉しんでいますのでどこまで長生きするかにかかっています。
●まだまだ処分しなければならないものがあります。この冬にもう一度整理してブックオフ他に持って帰ってもらいましょう。そしてできるだけ新しいものは買わないことですね。できるかな?
■1月6日(月)に今年最初の定期健診に神戸医療センターに行きました。血液検査の結果は大きな変化も問題もなしとのことでした。あっさり終わりそうだったので主治医の先生に、「ロンサーフを飲んで来月で平均生存月数の9か月になりますが今の調子だと大丈夫ですかね」と尋ねました。
●先生は大丈夫だとは言いませんでしたね。「薬でコントロールが効いているんでしょう」とのこと。期限には触れず「個人差があるのでどうでしょうか」と曖昧な表現で濁されました。「がん患者は元気に見えても急に体調が悪くなることがあると新聞で読んだんですが」と投げかけると、「そうですね、薬が効かなくなると悪化しますから」と常識的な返事でした。
●「今年の7月で手術から満5年ですか…」「発症からは5月で5年です」と分かり切った会話をして、「5年生きたからその後も大丈夫ということではありませんね」、先生はうなずきながら「そうですね」と、そこでお互いに再確認し、「今日はありがとうございました」という私の言葉で診察終了となりました。そしてCT検査を1月28日(火)に行うことにしました。
●いずれにせよ私の生命は医学的にはそう長くはないようです。でも私の踏ん張りで少しは長引かせることは出来そうな気がします。長年の自分の予告通り72歳で終えるのか、はたまた73歳まで突入するのか、それこそ「神のみぞ知る」ということでしょうか。
●私は最初から「がんと闘う」という意識はなく、自分の細胞なのだから共生する意識でした。実際抗がん剤の副作用には大いに悩まされましたが、癌から攻撃を受けた印象はありません。「静かにじっとしていてくれ」とは思いますが、やつけてやろうとは思っていません。
●私の生活習慣から生み出した異物ですが私の細胞の一部です。責任は私にあります。私がこの世のいろんな未練を断ち切るまでは共生しようと体に語り掛けています。そのために今年は緩やかですが以上のような目標を立てて生きて行こうと思います。
●元気な皆さんは未来に希望を持ってその実現のために頑張ってください。人生に目的を持ち、その実現のために目標を立てて創意工夫、努力して生きていくということは素晴らしいことだと思います。どなたもその日が来るまで頑張りましょう!<完>
●新年のご挨拶が1月7日になってしまいました。遅めの挨拶ご容赦ください。インフルエンザが流行しているようです。風邪などひかぬようご注意を。寒さの本番はこれからです。明日は天気が荒れるようです。用心用心。
- 登録日時
- 2020/01/07(火) 16:02