【2020年2月の雑感①】病気備忘録
▲冬の花、水仙。開花時期: 12月~2月 花言葉はうぬぼれ、自己愛。
ニホンズイセンという名をもちますが、原産地は地中海沿岸です。
室町時代以前に中国を経由して日本へ渡来したと考えられています。日本では本州以南の比較的暖かい海岸近くで野生化し、群生が見られます。
特に福井県越前海岸、伊豆下田の爪木崎、兵庫県淡路市の群落が有名で、ニホンズイセンは福井県の県花にもなっています。(以上ネット記事より)
久々の通勤ラッシュ体験と病気備忘録
■上の息子が大腿骨骨折のリハビリを途中ですが終えて(?)2月3日から出勤しました。まだ移動には一本のロフストランド杖が必要です。そこで三宮までの通勤のサポートを私が引き受けました。
●朝6時に起床して7時15分に自宅を出ます。自宅から3分のバス停で地下鉄名谷駅まで約3分。1台飛ばして最前列に並んで開いている座席を確保。地下鉄は息子の提案で三ノ宮駅では改札まで遠くなるが最後尾の列車に乗りました。列車内は満員です。息子をガードしながら席が空くのを待ちました。
●予想通り途中の板宿駅で席が一つ空き、次の新長田駅で2つ目が空きました。残り12,3分は座って行けたので楽でしたね。午前8時前には改札を出て息子を会社の近くまで送ってとんぼ返りです。帰りの三ノ宮、名谷間はガラガラなのでゆっくり座って楽でした。
●久しぶりに通勤ラッシュを体験しました。想像以上に電車内でスマホをいじっている人の多さに驚きです。ゲームをしている方が多いようですね。
■今日は神戸医療センターで私の定期診察の日です。午前10時半の予約ですので9時半には採血を済ませねばなりません。病院にはバスを乗り継いで9時過ぎに到着です。自分が描いていた通りの段取りで事が運んで満足でしたね。こういうのが好きです。(笑)
●9時40分から外科で待つこと1時間。診察を受けました。主治医の先生に挨拶をして受診し始めたのですが、先生は1月28日のCT検査の結果より鉄分の不足を話されます。一瞬私は何のことかと思いました。後で思い出したのですが前回の診察で足の爪が白くなり、左手親指の爪がへこんでしまったという症状を伝えていたのです。
●爪のことは忘れていたのに先生は前回、血液検査で鉄分を調べましょうと仰ってくれていました。ですから、いの一番にそのことを伝えようとしてくれたのですね。ですが私はCT検査の結果や白血球の数が元に戻っているのかが優先順位ですからそこにコミュニケーションギャップが生じていました。
●鉄分が不足気味なのは分かりましたが、じゃあどうすればよいのか、私から「食事を改善するしかないですね」と言うと「そうですね」で終わりです。数値的には薬を処方するほどでもないみたいです。
●白血球は4,900まで戻っていましたし、好中球も3,300になっていたので骨髄への副作用は終わったようです。ようやく1か月ぶりに抗がん剤「ロンサーフ」が飲めます。
●先生にはこの2週間、からだの痒みで往生しましたと伝え、「アレルギー反応が過敏になっているのではないですか」と私見を述べました。本当に痒くて痒くてたまりませんでした。モグラたたきのように痒みがゲリラのように襲ってきました。その都度「レスタミンコーワクリーム」を塗って凌ぎました。これは本当に助かりました。
●例年なら3月からアレルギー性鼻炎と頭の痒みが発症するのですが、今年は暖冬で早まったのではないでしょうか。アレルギーを抑制する薬を処方してもらい、昨夜と今朝飲んだところ痒みがぴたりと治まりました。頭は少し痒いですが。先生は肌の乾燥でしょうと仰っていましたが、違いましたね。(笑)
●自分の体と対話していると本人が一番よくわかると思います。但し処方はお医者さんの助けが要りますが。それにしても今年は暖冬ですね。病人にはありがたいのですが、急に寒くなると体に変調をきたします。2月5日からは今年最強の寒波がやってくるそうです。ご注意ください。
●最後にCT検査の結果ですが、先生は昨年6月の画像と比べて説明してくれました。あまり大きな進展はないようです。少し大きくなっているようですが撮影の切り口で若干差が出ますからとのこと。そして右肺に3つ、左肺に1つあるのが少し大きいかなとのことです。
●私は「先生、確か右肺に2個、左肺に1個じゃなかったですか」と少し強い口調で尋ねました。「3個なんて初めて聞きましたよ」とかぶせると、先生は「前の○○先生の昨年2月の記録では右に4個とありますよ」とのこと。「えっ4個なんて聞いていませんよ」と反論する始末。
●おそらくあまり大きくないものやカタチが明確でないものは私に伝えられなかったのでしょう。現在のF先生になってからは画像でサイズを測ってくれという私に戸惑われていた記憶もあります。私のメモではF先生に診察してもらった2019年5月には、右肺1は9.0㎜、2は8.0㎜前後、左肺16㎜とあります。
●2018年6月の記録では右肺1は9㎜、2は4㎜、左肺は6~7㎜となっています。今回2020年1月28日の検査では右肺1が15㎜、2が12㎜、3が12㎜、左肺は20㎜となりました。右肺の癌が2つから3つへ、それぞれ1年半前の1.5倍から3倍のサイズへ、左肺も3倍以上のサイズになっています。
●2019年5月と比較しても数は1つ増加、サイズは1.5倍から1.2倍になっています。このままのペースで増大するのか否かは分からないとのこと。「先生どのようになれば余命宣言されるんですか」と尋ねましたがお答えは有りません。代わりに「他の臓器や骨に転移するとか、数が大幅に増えるとそういう事態になると思います」とのことでした。
●「そうすると緩和ケアの治療に移行するんですね」と尋ねると頷いておられました。どうやらそう遠くはない時期にその時がやってきそうです。診察を終えて帰ろうとすると、顔なじみの看護師さんが追いかけてきて「病院では元気なうちでも緩和ケアのことなど相談に乗りますからいつでも言ってください」とのことでした。
●生きることにあきらめはしていませんが、改めて覚悟をしました。癌は治療を止めると確実に進行することがわかります。副作用は軽減されますが癌も抗がん剤の攻撃の手が緩むので増殖するのでしょう。2月で抗がん剤「ロンサーフ」を投薬する人の平均生存月数9か月目です。これは何とかクリアできそうです。
●息子の方は日に日に少しずつ回復に向かっているようです。昨日は病院へ、今日はしあわせの村へ退院後初めてリハビリに向かいます。私も無理やり同行します。(笑)先月は洗濯物の運搬と見舞いでとんぼ返りでしたが、今回から毎週水曜日は同行してリハビリの待ち時間にしあわせの村を散策しようと思います。良い運動になりそうです。
●明日からまた当分通勤のサポートをします。私の人生の最後の幸せなひと時になりそうです。ミッションを持って幸福感に浸るのは私の健康にも良い影響を与えそうです。
●今回は癌の数とサイズが良くない方向に向かっているという備忘録ですが、これからどれだけ生き抜けるか私の正念場です。リラックスしながら穏やかに過ごせるよう努力します。それにしても抗アレルギーの薬のお陰で痒みがなくなり快適です。こんな即効薬なら大歓迎ですが。(笑)<完>
- 登録日時
- 2020/02/05(水) 09:52