【2020年3月の雑感②】
▲昨年の菜の花と桜から。今年も行くのが楽しみです。自然界はきっと何事もないように花を咲かせているのでしょうね。
3月16日(月)の私の定期診察の結果、白血球は4,500に、好中球は2,900に戻っていました。当日夜から抗がん剤を飲んでいます。一安心です。(笑)
吉田繁治氏の無料メルマガから【コロナショック②】
■先日ご紹介しました【ビジネス知識源】主宰の吉田繁治氏の無料メルマガ、【コロナショック】篇のNo2が届きました。同氏の結論のみを転載致します。全文は前回紹介しました同氏のホームページを参照ください。以下転載です。
●【感度が60%と低く、特異度は高い簡易検査は、行うべきではない】
3月末から利用可能とされる、インフルエンザのような簡易検査キットの感度は高くでも60%とされます。特異度は不明です。「1-特異度=陽性と誤差する確率」も高いでしょう。
肺炎になっていない軽症は入院せず、治療薬もあるインフルエンザでは、治療薬を決めるために、簡易検査は有効です。
しかし陽性と決まっても、まだ治療薬がない新型コロナの「簡易検査」を実施すれば、偽陽性の激増から必要入院数は10倍以上に増えて、医療の体制は崩壊します。つまり、医療を受けられない人が増えた武漢のようなパニックを、わが国にひき起こすだけでしょう。
メディアと一部の医師からは「検査を増やせ」という声の一辺倒です。
当方もPCR検査の誤差について、浅慮しかなかった。このため「PCR検査を増やすべきだ」と書いてきましたが、恥を忍びつつ、今日、訂正します。新型コロナの確認感染数と収束の予想に、大きくかかわるからです。
【結論】
今回分かったことは、「有効な医薬」、「有効な対症療法の医療体制」ができない限り、気温だけでは減らない新型コロナウイルスへの感染の、世界的な広がりは収束しないということです。
ドイツの感染症の専門機関と、メルケル首相は、国民のうち60%から70%が感染すると公式に発表しています。新型コロナの抗体が人体にはないので、抗体のあるインフルエンザ(最大10%付近)より高くなります。ただし80%は軽症ですが、免疫力が低くなった60歳以上では感染後の死亡率も10%付近と高い。
治療医薬と体制は半年後でしょうか。1年後か? 早期であることを期待しましょう。
大阪大学では、「有効なワクチン」が開発途中です。森下竜一教授とバイオベンチャーのアンジェスは3月5日、新型コロナウイルスの予防用ワクチンなどで共同開発に乗り出すと発表しています。
<通常のワクチンは病原体(ウイルス)を使用するため、開発、製造、治療の各段階で一定の感染リスクは避けられないが、DNAワクチンではウイルスそのものではなく、遺伝子の設計図を使うため、感染の心配がない。さらに大腸菌で大量培養できるため製造コストが安く、製造に要する期間も通常ワクチンに比べ、短くて済む。通常のワクチンは製造・供給までに5~7カ月かかるが、プラスミドDNAを使うと2カ月程度で済むと森下教授は説明する>という。(東洋経済からの引用)
https://toyokeizai.net/articles/-/335256
東京オリンピックでは、政府も、「どうやって、開催延期を発表するか」というプロセスになってきました。国民を悲観させるのが怖いからです。中止ではなく、1年か2年の延期でしょう。米国のTV会社からの、世界への放映権(これがスポンサー)が決めることです。東京都には開催決定権はありません。
【後記】
医学を含む実証科学は、測定の数字からのものでなければならない。あらゆる測定器には、必ず、標準偏差の誤差があります。PCR検査も同じです。現在の、PCR検査の感度と特異度を前提にして、検査、医療の体制を組むべきです。
【観念の株価】
株価は、人間の観念であり期待の領域に属するものです。幻想的な期待がバブルを生みます。現在の、世界の株価の暴落を、「金融緩和でのバブル株価」と見るかどうかで、株価の将来予測が違ってきます。
◎当方は、20年2月までの、日米欧の株価の予想PER 18倍の水準は、リーマン危機のあとの、超金融緩和によるバブル株価だったと判断しています。特に米国株は、自社株買い(年で5兆ドル)のバブルです。バブル崩壊は、売りが売りをよぶ非合理な相場になるので、「行き過ぎます」。
米国の感染数の増加と、人の移動の禁止が、世界の株価のカギです。金融緩和で膨らみ切った株価の下落に対しては、金融的な対策は、一時的にしか効きません。米国FRBが1%~1.25%の政策金利を0%に下げても、ドル安が起こるだけであり、新型コロナの収束の気配が見えない限り、「株価には一時的な効果」しかないでしょう。
3月13日金曜日のダウは、FRBが2日間で1.5兆ドル(157兆円)という異例の、短期マネー投入(レポ金融)をしたことから、2万3185ドルへと、1日で9.36%反騰しています。
日経平均先物は、3月13日の金曜日は、3か月1度の、未決済建玉の強制清算日(SQ)で売りが増えて、1万7431円へと6.08%下げています。その後は、米国FRBのレポ金融への巨大介入(2日間で1.5兆ドル)を受け、日経平均も1万8134円へと4%反発しています。
月曜日はどう動くでしょうか。
■吉田氏の見解はいかがでしょう。テレビでこのニュースをご覧になる機会が多いでしょう。専門家と称する方のコメントを聴く際にも参考になると思います。
●このウイルスの感染が容易に解消しないと肚をくくり、自己防衛につとめるしかありませんね。手洗い、マスク、うがいの徹底と免疫力向上のための食事、運動、睡眠の継続が大事です。私も病気持ちの高齢者ですから人一倍の努力が必要だと思っています。皆様も気を付けてください。<完>
- 登録日時
- 2020/03/18(水) 09:31